ナントカ花札鑑賞会

世の中で販売されている独自デザインの新しい花札、「ナントカ花札」たちを紹介します。

ゴジラ花札

2020年07月27日 | ナントカ花札紹介
今回紹介するのは「ゴジラ花札」です。


こちらは2019年にゴジラ誕生65周年を記念して作られた花札で、発売はエンスカイです。

ゴジラがはじめてスクリーンに登場したのは1954年。以降さまざまな関連作品が作られている、日本を代表する特撮怪獣映画シリーズです。


ゴジラ花札と言いながら、7月の札に登場するキャラクターは、ゴジラが登場しない映画の怪獣たちです。

「萩に猪」札では、映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』のフランケンシュタインが猪を捕まえんとしています。


そして同作品にてフランケンシュタインと対決する地底怪獣バラゴンが、「萩に短冊」札で登場します。
なぜか青短札になっていますね。


カス札に描かれているのは、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のサンダ&ガイラです。

ちなみに左がサンダ、右がガイラですね。


色合い的にサンダ札も「萩に猪」札に見えてしまいそうなのはご愛嬌です。



 



進撃の巨人花札

2020年07月23日 | ナントカ花札紹介
今回紹介する花札は、現在アニメ版の映画が公開中の「進撃の巨人花札」です。


こちらは2019年に開催された「進撃の巨人FINAL展」において販売された花札です。発売はエンスカイ。

「進撃の巨人」は2009年から連載がスタートした諫山創による漫画です。
人類と巨人との壮絶な戦いを描いたダークファンタジーで、非常に謎めいたストーリーが人気の作品です。


「萩に猪」札では、猪の代わりに「車力の巨人」が登場しています。

四足歩行型の巨人で、作品内でも個性派のキャラクターです。


短冊札では、アルミンが手にする「超硬質ブレード」を短冊に見立てていますね。

超硬質ブレードは巨大なカッターナイフのような武器ですが、短冊として扱うために、大胆にも赤いカラーリングになっています。


現在も別冊少年マガジンにて連載中の「進撃の巨人」ですが、今年中に完結するのでは、と噂されています。
結末まで待てない! という方はぜひこの花札で遊びつつ、ラストへと気持ちを盛り上げていきましょう。


 

聖闘士星矢花札

2020年07月18日 | ナントカ花札紹介
今回紹介するのは、「聖闘士星矢花札」です。


こちらは2014年にプレミアムバンダイから発売されました。
前回のジョジョ花札と同様、製作・任天堂による本格派の一品です。


『聖闘士星矢』は1985年から週刊少年ジャンプにて連載された、車田正美による漫画で、星座をモチーフにしたキャラクターたちが活躍する物語です。
また、登場するキャラクターがまとう聖衣(クロス)と呼ばれる鎧が特徴です。


「萩に猪」札では、“しし”つながりということで、獅子座の聖闘士・アイオリアの聖衣が描かれています。


カス札では、萩の形状と呼応するかのように、鎖状のオブジェクトが描かれています。


左はアンドロメダ瞬が持っている武器・ネビュラチェーン、右はフェニックス一輝の聖衣に付いている尾です。

この瞬と一輝は兄弟なのです。キャラクターの姿は描かれていませんが、ちゃんと札の中でつながりを表していて、ニクい演出ですね。


 

ジョジョの奇妙な冒険花札

2020年07月11日 | ナントカ花札紹介
本日は3つの花札を一気に紹介しようと思います。
取り上げるのは「ジョジョの奇妙な冒険花札」です。



ジョジョの花札は、これまで3点が作られました。
上からジョジョ第4部、第1&2部、第5部をモチーフとした花札になります。

すべて発売はバンダイプレミアム、製作は任天堂です。


『ジョジョの奇妙な冒険』は荒木飛呂彦によるアクション漫画で、1986年に連載がスタートし、現在もシリーズ続編が描かれている人気作品です。

なんといってもその個性的な絵柄や独自の世界観が大いに受けて、キャラクターのセリフや登場ポーズまでもがブームになりました。


見ての通り、札のデザインも非常に個性的です。
萩の形をとってみても、それぞれデザインが異なっています。



特に面白いのが、石仮面を短冊に見立てたこちらの1枚ですね。


短冊に見えるような角度で描かれていますが、うっかりするとカス札の方が点数が高い札に感じてしまいそうです。



猪の代わりにコーラの瓶が描かれているこちらもユニークです。


これは主人公のジョセフが波紋という特殊技能を用いてコーラの蓋を飛ばすというシーンがモチーフとなっています。


ジョジョ花札は人気の第3部がなぜか商品化されていないので、今後の新商品の登場に期待したいところですね。


 
 
 

7月の花札

2020年07月04日 | 花札の基本
激動の2020年もいよいよ後半へと突入ですね。
月替りの最初の記事ということで、従来の花札のデザインを紹介しましょう。


7月の札は「萩(はぎ)」になります。荻(おぎ)ではありませんよ。
左から「萩に猪」「萩に短冊」「萩のカス札」です。


10点札の「萩に猪」は、花札を代表する札のひとつと言えます。

花札で遊んだことがない人でも、役の名前「猪鹿蝶」はご存知ではないでしょうか。

「猪鹿蝶」は、「萩に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」の3枚を揃えると完成する役です。
その3枚の札の中でも、一番インパクトのあるデザインなのが「萩に猪」だと思います。
オレンジ色の猪が目にも鮮やかですよね。


この「萩」と「猪」というのは、古来より和歌などで詠まれている定番の組み合わせだそうです。
猪が萩や萱などを倒してつくる寝床を「臥猪の床(ふすいのとこ)」といい、歌川広重の浮世絵にも描かれているモチーフです。

花札の猪は瞳がパチッと開いているので、萩の上で寝ていたところから目覚めた姿なのかもしれませんね。


もちろんナントカ花札では、この猪がさまざまなキャラクターに置き換えられてデザインされています。
どんな札が登場するのか次回より紹介していきますので、どうぞお楽しみに。