花日和 Hana-biyori

同級生

中村明日美子さんの「同級生」を読みました。
思ってたよりずっとよかった。間違いない満足度の高さ!

ちょっと癖のある絵柄なので、読む人を選ぶかと思いきや、全然そんなことはない、とても分かりやすいし面白かったです。

"名前が書ければ合格できるおばか高校"で、学年一秀才の佐条くんとバンドやってる草壁くんの恋。佐条くんは、受験のとき電車酔いで志望校に全て落ちています。それが、接点の無かったはずのふたりが出会えたと納得させてくれるし、後半の盛り上がり、胸に迫る場面にも上手く生かされていました。

全てのセンシティブなBLはコレを目指しているでしょう、と勝手に思ってしまった。
この切なさ、瑞々しさ、恋愛と成長がうまくからんで一気に駆けあがるドラマ感。(なんのこった)

最初に思ったのはセリフ回しのセンスの良さです。ちゃんと?高校生男子の会話って感じで読んでてテンポが良いし違和感がない。実際はどうか知らないし私ごときがセンスを語るのもおこがましいですが。

それと、流れるようななめらかな曲線美とコマ割(構図?)の気持ち良さ、細かなところまで神経を使って描いているなあと感じさせる絵(というかページ全体)が素敵です。

そしてはっとする可愛さカッコ良さの男子たち。ハラセン(原先生)回で、佐条くんの愛らしさにやられ、「佐条が一番だ」という真剣さの中に色香が漂う草壁くんにシビレました。

ハラセンのスレ具合、生徒にユルーく好かれてる感じが伝わってくるのもいいです。大人なズルさも結果を見れば憎めないですね。

草壁くんが、高校生でこれを言いますか、という名ゼリフをけっこう吐いてくれるので名作感がぎゅんぎゅんきました。つづくシリーズも楽しみです。
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