先日の読書会で私は、せっかく美しいキャラであるはずの壬氏(ジンシ)さまが、猫猫(マオマオ)にセクハラしててドン引き〜てなことを言いました。
宮中のアイドルである美貌の宦官・壬氏さまは、なぜか薬師の娘・猫猫を気に入って色々とアプローチ?をするわけですが。
その中で私がセクハラだなあ…と特に気になった場面は2つあります。
・指ですくった蜂蜜を「ごほうび」と称して舐めさせようと迫るところ。
・酒宴の席で猫猫の唇に指をつけ、紅のついたその指を自分の唇に重ねるところ。
とくに蜂蜜の件はヤバイ。猫猫もハッキリ嫌がってます。
唇に指をつけるシーンは、アニメでは壬氏さまの酔ってうっとりした表情が色気過剰に演出されていて、猫猫は絶句。(私は思わず「エッロ…」と思ってしまいましたが)
一方、小説の壬氏さまは、あまりに幼い笑顔をするので猫猫は怒りそびれたという感じ。
しかしいずれにしても、これらの行動は猫猫からすればただのキモい人です。作中でも言ってますが、美形だから何をしてもいいってもんではない。
この段階で猫猫には恋愛感情は全くないですし、壬氏さまの権力と身分を考えれば猫猫は抗えない。やっぱりセクハラだなあと。
しかし、これがセクハラと感じるかどうかは人によるみたいです。
アニメを一緒に見ていた夫は、蜂蜜の場面で私が「うわーセクハラだ」と言ったら「(猫猫は)蜂蜜嫌いなの?」と素朴な疑問を発してました。
私が「えっ指なめろって言ってるんだよ?」と言ったら了解したようでしたが。
アニメでも猫猫が嫌がっているのはわかるのですが、何を嫌がってるかってことですよね。
これが性差による認識の違いなのか、個別的なものなのか、はたまた私がエロ表現をキャッチし過ぎているのか?しらんけど。
こうした認識のズレによって、諸々のハラスメントは起きてしまうんですかね。
作り手としては、完璧なはずの壬氏さまが色々空回りするところをコミカルに見せているのかもしれませんが。
何が正解とも言えないですけど、いろんな見方をする人がいるって話です。