会社では地味過ぎる40代事務員、実はセクシーなベリーダンサー田中さんをめぐるおもしろ切ない男女の群像劇。
***(ネタバレありです)
36歳の会社員、笙野とのデートでやり過ぎ妖怪メイクをしてしまった田中さんがどうなることやらと思ったが…なんとか良い方向に向かってほっとした〜。
しかしデリカシーない昭和脳の笙野には散々な言われようしてきたし、50肩であわやダンサー生命の危機とかあったし、何で田中さんをこんな目にあわすんじゃーと唸る。(でも毎回なんとかしなやかに立ち直るのが見どころなんだな…)
そして今回も、酔っ払って負傷した笙野の世話を焼いていたらまさかの笙野母と遭遇!
そして恋人と間違えられるかと思いきやまさかの家政婦と間違えられる田中さん…。
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それはともかく、とつぜん家を出て来た笙野母の悲しみはわかりみが強く辛かった。
専業主婦の苦しみというか、家政婦扱いの夫に対して「愛しいなんて思えない」と本音を息子に言ってしまうとは。
そして生きてきた中で息子を育てたことが唯一の幸せだったこともよく分かる。それだけに、孫の顔を見たがる気持ちも分かるから辛いわー。
“母の犠牲の上に成り立っていた”という家庭の、今度は笙野が犠牲になるのか?というお見合いの結果はいかに。で次巻へ続く。
個人的には、40過ぎたらメイクは真剣に研究しないとダメなことがよく分かり自戒。
だからといってできるかといえばなかなかね。