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花日和 Hana-biyori

蛙の消滅

図書館にある「かえる」と名のつく本はだいたい借りています。宮澤賢治のこれは、初めて読みました。絵が独特できれいというか、デザインちっくです。美しいのですが、文字の色も緑色などにしているので、少し読みづらい。でも宮澤賢治の丁寧な日本語が読みやすくて巧みに話に引きこまれました。
蛙の消滅蛙の消滅
作:宮沢 賢治 / 絵:小林 敏也出版社:パロル舎絵本ナビ

3匹のカエルは雲をながめるのが好きで、仲良く暮らしていましたが、ある日1匹が自分用のゴム靴を手に入れたことから不和が生じます。ゴム靴を履いて自慢しているカエルは、ほかの2匹が自分を激しく妬んでいることに気づきません。てんとう虫にみそめられて結婚することになったのも、ほかの2匹の嫉妬を駆り立てます。2匹がゴム靴をだめにする作戦を実行すると、てんとう虫は蛙3匹の区別がつかなくなります。てんとう虫の気をひいたのは、ゴム靴でしたから。
それでも結婚は予定通り行われます。憎しみが抑えきれない他の2匹は、1匹を陥れようと画策しますが、運悪く3匹ともその罠にはまって「消滅」してしまいます。

なぜてんとう虫と結婚するんだろう…という疑問は残りましたが、童話なのでそこはよしとしても、まあ最後はエグいですね!デザイン的なきれいな絵なので残酷な印象はそれほどではありませんが、寓話として強烈だなと思いました。
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