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17巻 人類が、レイス王家ではなく改めてエレンに望みを託す方向で固まる巻。リヴァイが自らのルーツを知る回でもある。
エレン、硬質化で洞窟に宮殿的な柱をつくりリヴァイらを崩落から守る。エレンはレイス家の巨人に喰われる覚悟を表すが、ヒストリアはレイス家から巨人の力を奪ったグリシャの意図を汲み、巨人化し驚異となった父を殺す作戦へ。
壁内の住民たちに迫るロッド・レイスの巨人をヒストリアが仕留め、民衆の心を掴んだヒストリアは女王になり、体制が安定に向かう。
一方、洞窟から瀕死で脱出したケニーは、ウーリ・レイスと交情を交わすようになった頃を回想する。幼いリヴァイを見つけて生き残る術を与えた記憶も描かれる。ウーリとの関係でアッカーマン家への迫害に終止符が打たれ、ケニーは憲兵の長となる。ウーリやフリーダの身近にいて、彼らが継承した巨人の力を自らが得たいと願っていたケニーだが、前巻で王族でないと意味がないことを知り失望している。
兵に発見されたケニーは、リヴァイに母との関係や何故自分から離れたのか問われると、「ただの兄貴だ」「おれは、人の親にはなれねえよ」と告げ、リヴァイに巨人化の薬を託して死ぬ。
ヒストリアは孤児院の院長に。エレンは鎧の能力でトロスト区の壁に巨人殺傷装置をつくる。グリシャの記憶を探るヒントとなる人物を思い出し、会いに行くことに。
そして獣の巨人やベルトルトらは、ウォール・ローゼの壁でエレン(座標)を待ち受けていた。
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ケニーの、「こいつを見殺しにできるほど人を捨ててねぇが、親に代われるほどできた人間じゃねえ」という言葉がケニーらしい。自分の出自と向き合ったのはヒストリアだけではなく、リヴァイもまた自分のルーツを知り、何かわだかまりが溶けた表情をしてヒストリアやコニーたちに「ありがとう」と言ったのが印象的だった。
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