セカンド韓流2

映画:あの日、兄貴が灯した光

監督:クォン・スギョン(2016年公開)

出演:チョ・ジョンソク、ド・ギョンス、パク・シネ、キム・ガンヒョン

 

韓国でのタイトルは『형(ヒョン)』で、その名の通り『兄貴』の映画でした。

オリンピックで金メダルを期待されていた柔道選手のコ・ドゥヨンは、試合中に起こった不慮の事故で失明してしまう。ドゥヨンの両親は18歳の時に他界し、母親が違う兄のドゥシクは10年前に家を出たきり消息を絶っていた。視力と共にオリンピックの夢もなにもかも失ってしまったドゥヨンは、家から一歩も出ない日々が続いていた。

10年前に家を飛び出し、詐欺まがいのことをしながら生きてきたドゥシクは、刑務所の中で弟のドゥヨンが試合中に失明したことを知る。ドゥシクは弟の失明を理由に仮釈放の申請を出すと、弟と1年間一緒に暮らすことを条件に仮釈放の許可を得る。

英語のタイトルは『My Annoying Brother』で、序盤はまさに”迷惑な”兄貴でしたね(笑)も〜うお兄ちゃんには腹が立つし、弟はめっちゃかわいそうだし…だったんですが、元々は仲のいい兄弟で、結局はお互い憎みきれなくって、愛情がダダモレしだす中盤は、とにかく爆笑の連続でした!

チョ・ジョンソクさんは、いい加減だけど魅力的なお兄ちゃんをイキイキと演じていて、こういう役が本当にお上手です。ド・ギョンスさんは「チョン・ジヒョン」を連呼するシーンがめっちゃおかしかった!(笑)あと、パク・シネちゃんにご飯を食べさせてもらうシーンはヒナ鳥みたいでカワイかったな♡

全体的にはオーソドックスな話で悪くはなんですけど、もう少し兄弟のことを丁寧に描いてくれてたらなぁと思わなくもなかった。例えば、仲がよかった子供時代のシーンとか、お兄ちゃんがいなくなった後の家族や、両親を失った時の弟ドゥヨンとか、その時期に一生懸命働いていた兄ドゥシクとか、そういうシーンが数分でも挿入されていたら、彼らの確執や、その後の気持ちの移り変わりが、より一層伝わったんじゃないかなぁ。結局、全部セリフで片付けられちゃってたのがザンネンです。。

あと、どうしても引っかかるのが、ドゥヨンがたった数ヶ月でパラリンピックの代表選手になること…そんなに簡単なことなのかな。。視覚からたくさんの情報(相手の足の動きや目の動きなど)を得ていた選手が、突然視力を失って、果たして戦えるものなのか? 普段の生活もままならないのに、一対一の真剣勝負で、”気配”とか”第六感”とかを駆使するには、それなりの時間が必要だと思うんですけど…考えすぎでしょうか(爆)

ということで、パラリンピックの柔道についてちょこっと調べてみました。柔道は体重別で階級が細かく分かれていて、それはパラリンピックも同様なんですが、そもそも競技人口があまり多くないそうです。世界大会に出る選手は各階級で20人前後だそうで、オリンピックで金メダルが狙えるほどのトップアスリートだったドゥヨンなら、パラリンピックの韓国代表になるのは、そう難しいことではなかったのかもしれません。障害の程度には各選手で個人差があって、全盲の人もいれば弱視の人もいて、当然、弱視の方が多少見えている分有利なんですが、競技者数が少ないため障害の程度での階級分けはされていないようです。あと、常に組んだ状態から始まるので、技のかけ合いになって面白いらしい。パラリンピック柔道に興味がわいてきました。

【結論】 細かいことは気にしなくてヨシ!


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