出演:チェ・ジニョク、ソン・ヒョンジュ、ナナ、パク・ソンフン
演出:チョ・ウン 脚本:チョン・チャンミ 制作:2019年
[5段階評価:★★★★★]
チェ・ジニョクさんのドラマは「運命のように君を愛してる」「愛の迷宮-トンネル-」「傲慢と偏見」以来の4作めなんですが、このドラマのジニョクさんが一番好きですね。目的のためなら手段を選ばない強欲な建設会社会長を「兄貴」と呼び、その「兄貴」のために汚い仕事をサラッとこなすゲスな弁護士イ・テギョン。そんな自分を心の奥では嫌っているというとても人間くさい役でした。
そして、冷酷無比な建設会社ソン会長を演じたソン・ヒョンジュさんが、
も〜〜〜ぉ素晴らしかった!!
常に無表情で、何を考えてるか全く分からなくて、ときおり見せる下品な笑い方とかも含めて、サイコパスかな?と思うくらい不気味で恐ろしかったです。。
7年前のある事件をきっかけに出会った2人が、強固な絆を築く方法がちょっと常軌を逸していて、まさに「魂を売った2人」という言葉がピタリとハマってました。そんな”運命共同体”となって権力を肥大化させていくソン会長と弁護士テギョン。
その2人にとことん食らいつく目障りな存在が、ナナ演じるソ・ヨナ検事。父親が検事総長なため、ソン会長も迂闊に手が出せない。
ナナちゃんはこの手のサスペンス系ドラマが多いですね。キム・テヒばりの美貌なのに、ラブロマンスはNGなのかしら? 好きな女優さんだけど同じような役が多いので、違う役も見てみたいな〜。
このドラマのもう一人のキーマン、パク・ソンフン演じるジョンジングループ副社長タク・スホ。優しげで物腰やわらかな真性のサイコパス野郎。
次から次に出てくるおぞましい人々。権力者の秘密を守るために起こる連続殺人。それを主導していた人物の思惑とは別の方向で起こる監禁事件など、誰と誰が繋がっているのか謎が深まるドラマで、どっっっっぷりハマりました!
やっぱり演者が素晴らしいとそれだけで面白い!多少ムリな設定でも、演技力ですんなり受け入れられちゃうし。特に最終回のソン・ヒョンジュさんは、も〜う絶品!!国宝級!!とんでもない犯罪者なのに最後まで憎めなかったなぁ。いや〜ぁ濃厚なドラマでした。