月夜に惨殺されたオオカミとそれを見ていた物静かなヒツジ

僕という人間が書きたいことを書いて自己満足する空間です。

鳥と目玉

2006年07月31日 21時20分30秒 | よくわからないもの。
愚かな旅人が今日もまたガケから身を投げる。
空を舞い、地面に吸い込まれる。
その瞬間に全てが終わる。

鳥になれたらいいなって言ってたサラリーマン。
鳥には鳥の苦労があるのさ、
なんて知ったようなことを言ってみる。

借金かかえて飛ぶ人々。
借金かかえたら空を自由に飛べる。
そんな噂でもあるのかな。

今日もまた新たな旅人がやってくる。
一体、君は何をかかえているんだい?
ここから飛び降りたら天国にいけるなんて、
そんなこと思ってないよね?

今日も明日もその次の日も、
旅人は後をたたずにやってくる。

身を投げた旅人達を気の毒に思い、
少しでも空からの眺めをみせてあげたいと思い、

今日もまた僕は、身を投げた人の目玉をくわえ、
空へと運ぶ。

1 コメント

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Unknown (悠久の刻)
2006-08-01 11:34:43
放置推奨、貴方の詩には何かグッとくるものがあります。貴方は人一倍平和への想いが強く、心が澄んでいるのでしょう。それ故、世の醜い部分が浮き彫りになって見えてしまう。。。皮肉ですね。私の魂が共鳴しています。世俗に染まらずに生きて行きたいですね。全ての魂に安らぎあらんことを。。。