月夜に惨殺されたオオカミとそれを見ていた物静かなヒツジ

僕という人間が書きたいことを書いて自己満足する空間です。

終着駅

2010年09月11日 22時31分11秒 | よくわからないもの。
あの頃の君の面影もないから
行方もわからないままになった

僕を選んだことでさえ僕の罪だと言うのなら
これ以上罪を重ねてしまう前に罪状を読み上げてよ

季節が移り変わる頃にまた
あの頃の君が映るなら
その時は少し落ち着いて
それぞれの道を模索してみようか

あの頃の君との思い出もあるから
真実もわからない振りをして

現在進行形で心が揺らいでいるのなら
これ以上嘘を重ねてしまう前に不満を取り除いてよ

ありがとうという言葉も
さようならという言葉も
どれだけ並べてもだたの通過点
環状線の中にある乗換駅を横目にして
最適なルートを模索してみようか

いつまでも同じ場所をぐるぐる回る
けれど支える景色は日々変化していく
入れ替わり立ち替わる色んな感情

あの頃の面影に気付けないのは
あなたが前だけ向いていたから
お互い余裕がなかったから
いつか軋んだときにでも
足を止めて後ろを見てみて

どれだけ走り続けても
繋がり続ける絆があった
それが望んだ終着駅
一人描いた終着駅

仏頂面が笑った日

2010年09月05日 22時23分19秒 | よくわからないもの。
一寸先で止まるべからず
それをそのままオウム返し
ぶれた言葉は飛行機雲
空の中に溶けていく

不穏な行列ここはどこ?
ここはそう獣道
順番抜かしもなんのその
灯火だけは今も尚
逝くべき瞬間をじっと待つ

理解出来ない事象なんて何ひとつ無い
雨降る中のいたずら坊主
世界の裏側太陽昇った
さぁ出掛けよう可笑しな可笑しなパーティに

凍えるような寒い夜
僕の身体が相見えるなら
まるでぐるっと180度
見える景色も変わるはず

チクタクチクタク
心音刻む
延命会議の果ての果て
暗い廊下に
手招き夜泣き
赤ん坊抱いて何の真似?
欲しいものは甘くて丸い
綺麗な綺麗な飾り玉

今日は何日?
もうすぐ何の日?
ここはどこで?
それはいつ?

現実味のあるサーカス団

2010年08月01日 01時19分49秒 | よくわからないもの。
真夜中の空から闇が剥がれ落ちて降り注ぐ。月の光が僕らに警告をしているが、
その傍ら地平線から顔を出す太陽がにんまりと不気味な笑みを浮かべていた。
ただ忘れちゃいけないのは僕らが立っている場所は地球だということ。
廃れた催事場で現実味のあるサーカス団のショーが始まろうとしていた。
「あなたの目の前で起こる事象をあなたが非現実だと思うことが出来るので
あれば、それはあなたの固定概念が引き起こす現実の否定。固定概念を
破壊することが非現実であることを事実とし、それは即ち現実となる。
子供が大人になるのが常識であることを真っ向から否定し、子供がいつまでも
子供でいることを常識とすることが我々の理想とするところです。」
団長は言った。僕らは目の前で繰り広げられるショーに耳を澄ませた。
目に見えないサーカス、音で感じるサーカス。
無数の星に照らされてステージに光が踊る。目に映るのは飛び跳ねる光だけ。
けれども団長は嬉しそうに僕らを見つめていた。
太陽が重い腰を上げ始め、癇癪持ちの爺さんが奇声をあげる頃、
「そろそろ帰らなくちゃ、急いで急いで支度して。目玉を取って焼かれるよ。」
誰かが言った。僕らはいつまでたっても太陽には辿り着けないだろう。
それでも一歩ずつ歩み続けることが良いことなのか、悪いことなのか、
僕らは知る由もないだろう。あの憎たらしい笑みを浮かべた太陽の顔を
見ることが出来ることを僕らはどう解釈すべきなのだろうか。
僕らはようやく家路についた。そしてようやく気付かされたのだ。
僕らはずっと僕らだと思っていた。けれど僕らは僕らではなく
たったひとつの僕だった。そのことに今気付かされたのだ。

けっこう

2010年07月25日 01時06分39秒 | よくわからないもの。
揺れだした思いに
震えだした心を
思い出した記憶に
消えそうな思い出
愛したのはいつだっけ
愛してるはずだった

ウサギの面を被って
ここは誰の世界?
気兼ねなく過ごしてね

今のあなたはもういらない
魂分けて二つに分けて
一つは捨てて残った一つを愛でたいの

揺れる揺れる 軋む軋む
騙されない騙されない
あなたの頭を取ったら
ほら 視えた

鉄格子の折の中って
心ここにあらず
気が滅入っているんだね

ふざけあい 愛し合い
殴り合い 殺し合い
その区別すらない

過去のあなたはもういない
塊分けて三つに分けて
一つは捨てて残った二つを愛でたいの

揺れる揺れる 軋む軋む
騙された騙された
あなたの頭を取ったら
ほら 消えた

がらくた

2009年11月15日 23時39分59秒 | よくわからないもの。
もう何も生みださない 僕はガラクタ
嫉妬と劣等感から作られた みんなの笑いもの

消えたい衝動 醜い妄想
何のために生まれたのか知る勇気

今いる場所から一歩踏み出せば見えるはずだったその未来も
決められた道をただ歩かされてるだけだと気付いた
そして 今いる場所に立ち止まってよく考えれば
気付くはず そこにある意味のない魂に

仕事に追われる日常と悪夢にうなされる非日常
限界を悟ったそのときに知る世界の矛盾

死にたい衝動 現実逃避
生まれた理由でなく生かされる理由 洗脳

今いる場所から一歩踏み出せばいけるはずだったその世界も
決められた道をただ歩かされてるだけだと気付いた
そして 今いる場所に立ち止まってよく考えれば
気付くはず そこにある意思のない塊に

なんでだろう
どうしてだろう
これは本当に現実なの?

僕はガラクタ もう何も生み出さない
他人にとってなんの価値もない ただのガラクタ
残ったものはたくさんの思い出
他人にとってなんの価値もない ただの記憶

けれどそれは生きた証
生まれた所へ持って帰る手土産
次また来るときはもっと素敵な理由を見つけたいな・・・ 

ヒヨコ

2009年11月15日 22時35分23秒 | よくわからないもの。
壊れかけのヒヨコ、今もここで泣いている。
明日のことも見えなくて、寂しくなって泣いている。

思い出すほどの記憶もなくて、
忘れるほどの記憶もなくて、

わずかにある温かな記憶、胸にかかえる。
決してこぼしてしまわぬ様に。

旅立つ日が来たとき、周りに見える無数の光
目指す場所はみんな同じ。

終わった時から始まる世界。
小さな光は集まり、やがてひとつの大きな光に。

夢を忘れたヒヨコ、前が見えずにじっとしてる。
孤独に心を押しつぶされて、手の中で静かに消えてった。

明日に繋がる道を失い、昨日に帰る術も失い、
今日に留まることも出来ずに、泣くことも出来ず消えてった。

偽りの涙が頬を伝い、またいつもの日常に戻る。
記憶の片隅にある光、きっとまた探し出す。
何のためでもなく、誰のためでもなく。

かし

2007年05月18日 12時04分59秒 | よくわからないもの。
僕が見ていた夢の中、未来の自分がそこにいた。
もう眠ってもいいよねと、そっと誰かに問いかけてた。

何をすればいいのかはわかってる。
けど、どうすればいいのかわからない。
助けてを求めても、返ってくるのは・・・・・・

手を伸ばす"明日"に、僕は救われる。
耳を澄ませば聞こえてくるよ
捨てられた"昨日"と巻添えになった"今日"の声。

いつもそうして生きてきて、その度に重荷が増えてった。
忘れ去られた日々たちの、積もりに積もった怨みが、
今も、まとわりついては囁くよ。僕らの時間を返してと。

これが最後の歌になるかも。
そう思ったその瞬間に、
忘れたはずの日々たちが、
どこからか中に入ってきたよ。

頭の中の思い出を、紡いで作ったその歌詞を、
最後の最後に歌にして、あなたの心に残していくよ。

とうみん

2007年05月14日 12時17分44秒 | よくわからないもの。
ずっと遠くでクマが歌っていたよ。
独りぼっちで歌っていたよ。
どこか寂しそうに歌うその姿は、
昔の僕と重なって見えたよ。

あの頃の僕は、鍵のかかった部屋の中、
見えない囲いの中にいたんだ。
太陽や月が眠る場所や、
空にかかる虹の反対側も、
ここから出れば見れると信じていたよ。

クマはじっと森の中、みんなを探し続けているよ。
この森から外に出れば、みんなに会えると信じているよ。

ずっと独りぼっちで寂しいの?
僕でよければ会いに行くよ。
もしも僕でいいのなら、
その歌を僕にも教えて。

知る必要はないよ、外のこと。
僕がずっと傍にいるから。
寂しい思いはしなくていいよ。
君が生きていることは、
僕が証明してあげる。

また今日も君は歌う。僕も一緒に君と歌う。
けれどそれは寂しくない。それはとても楽しい歌。

夢中

2007年05月10日 11時22分39秒 | よくわからないもの。
あなたの見ている夢の中に入ってみたよ。
あなたはプライバシーの侵害だなんて怒ったけれど、
満更でもないって顔してるよ。

ずっと夢だったの、あなたと空をドライブすること。
ずっと夢だったの、あなたと雲の上をお昼寝すること。

あなたはいつも申し訳なさそう。
自分は何もしてやれないって。
そんなこと気にしなくていいって、
いつもいつも言ってるのに。

ずっと夢だったの、あなたと宇宙を泳ぐこと。
ずっと夢だったの、あなたと月の上を散歩すること。

素敵な時間をありがとう。
目が覚めて記憶から消えてしまっても、
心に奥にずっといつまでも、
しっかりと刻み込まれると思うの。

でも、私はあなたと一緒にいれるだけで、それだけで満足だから、
この記憶が消えてしまっても、私は全然かまわないよ。

ずっとあなたと一緒にいること、それも私の夢だから。

人生一度のチャンス

2007年05月07日 12時13分56秒 | よくわからないもの。
君が今までに逃したチャンスの数、
数えてみたら、ひとつもなかったよ。
だからね、たぶんね、今この瞬間が
君にとって初めてのチャンスだよ。

雪解け間近、春の手前。場合によっちゃ今日は僕の記念日。
この地球にも、そして僕にも聞こえるよ春の声。

ちんたらやってる場合じゃないよ。
この機会を逃したら君は一生そのまま。
それでもいいって言うのかい?
人生で一度きりのチャンスだよ?

この長い人生でたった一度しか、チャンスが訪れないなんて、
俺はどれだけチャンスに嫌われてるんだろう。

何も知らない君はこう言ったね。
今日がダメでも、明日があるよ。
チャンスは一度きりじゃないんだよ。
諦めないで待ち続けようよ。

例え、冬の次に秋が来たとしても、
秋が終わって夏が来たとしても、
春が一回休みになったとしても、
いつかはまた必ず春は巡ってくるから。

でも結局僕に春は来ない。見事に散った最後のチャンス。
いくら待っても、もう二度と聞こえない春の声。