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「いやし亭」浜子の徒然日記

もの作り大好きグループ「いやし亭」の一員、浜子のお気楽(!?)製作風景

『かたらうもの』

2009-01-31 23:36:34 | 美術展散策
高校時代の美術部後輩が、近所の美術館で個展を開催。
今日が最終日だったので、久しぶりに行ってきました。

入り口に入るとすぐ、当の本人に遭遇。
一瞬、まじまじと見詰め合うが、すぐにお互い、相手を認識。
うわぁ~ 懐かしい!!!
高校時代の面影が残っている~
少し言葉を交わしてから、作品鑑賞。

作品は、陶器のオブジェ
これが結構、大きいサイズで、手こね~?う~ん、大変そう
壺を作る要領で形を作って・・・などと、彼女は、事も無げに言うけれど、私の手こねは、小皿でさえ、へごへごだったのに・・・
プロは偉いなぁ~

形は、ざっくり、二種類で、お尻をモチーフにした作品と、小動物の頭部をモチーフにした作品が、それぞれ、お話をしているかのように配置されています。
シンプルな形は、余計な装飾をそぎ落として、心に迫ってきます。
作者に了解を得て触らせてもらいましたが、いい感じのざらざら感・・・う~みゅ、癒されます。

陶芸教室も開いていると言うことなので、一度、遊びに(!?)行く約束をしました。
楽しみだぁ~



東雲5人展

2008-07-06 15:43:22 | 美術展散策
近所の美術館で開催中!
私は、高校時代、美術専攻、美術部所属。
その美術の先生が出展されており、今日は、先生のギャラリートークの日だったので、行ってきました。

以前、個展で拝見したシリーズの続きで、去年・今年制作の作品5点の解説がありました。
芥川 龍之介の「蜘蛛の糸」をベースとし、それを現代社会に反映させている作品です。
キャンバス自体に工夫がなされており、意欲的な作品だと思いました。

今月末にも、他の美術館で違うシリーズを出展されるとのこと、とても楽しみです。

日展100年

2008-05-06 13:17:17 | 美術展散策
アートマーケット反省会の後は、主婦2人も帰り、残り3人で富山県立近代美術館「日展100年」へ。
ちょうど、ギャラリー・トークもあったのですが、それを無視して・・・ 聞き流して・・・

有名な名前もちらほら。
陶器とか鋳物もあり、結構、面白かったです。

そのときの会話
「最近、日本画好きなんよ~」
「あぁ~ 分かる~私も」
「前は、油絵好きだったんだけど、今は、日本画かなぁ~
 年、取ってから変わったぁ」
全員、頷き「そうなん!」

はい、なぜでしょう?
日本画を見ると、落ち着くのです。
以前は、そんなこと感じなかったのに・・・

   やはり・・・年齢・・・


印象派コレクション展

2006-03-12 22:31:07 | 美術展散策
 「労働者M」を見る前に時間があったので、Bunkamura ザ・ミュージアムで「ポーラ美術館の印象派コレクション展」を見てきました。

【会 期】 2006年1月2日(月)~2月26日(日)  開催期間中無休
【会 場】 Bunkamuraザ・ミュージアム
【主 催】 Bunkamura、TBS、毎日新聞社、ポーラ美術館
【後 援】 フランス大使館、TBSラジオ
【協 力】 日本通運、三井住友海上
【監 修】 木島俊介(Bunkamuraザ・ミュージアム プロデューサー)荒屋鋪 透(ポーラ美術館学芸部長)

印象派は、私の好きなジャンルなので楽しかったのですが、思っていた以上に作品数も有り、ちょっと疲れました。
四つのゾーンに分かれており、更に作家ごとなので、わかり易かったです。
やはり、私の中の一番は、ルノワールでしょうか。あの透明感のある肌、柔らかい色調。憧れます。いいですわぁ~~~ 
ドガの踊り子シリーズの作品も良かったです。今にも動き出しそうで、ドキドキします。
モネの睡蓮も、セザンヌの静物画も、良かったです。
ロートレックの「娼婦」も良かったです。
 
 どの作品も柔らかく、光と影の織り成す絶妙なバランスには、ため息が出ます。

横浜トリエンナーレ2005

2005-12-10 22:18:42 | 美術展散策
 土曜日は、いよいよ「横トリ」へ 
10時過ぎに会場着。10時開場ということで、既に10人くらい並んでいる。ダニエル・ビュランの作品:紅白の旗がはためく中、山下埠頭先端にある倉庫、3号・4号上屋まで、10分くらい歩いていく。前日よりぐっと冷え込み、風も冷たいが、空気が澄んでランドマークタワーが綺麗に見える。

「アートサーカス(日常からの跳躍)」をテーマに、世界30ヶ国・86人のアーティストが参加している。もちろん、お目当ては、「奈良美智+graf」だが、ここは焦る気持ちをぐ・ぐぅ―――と抑えて、順番に見て周る。

最初は、単管足場で構成された橋を渡る。高所が苦手な私には、ちょっとつらい。次は『工事現場の影』 これは再製作なんだけど、自分の影が作品に加わって、自分自身も作品に参加しているかんじ。でも、ちょっと自分の影が薄くて、いまいち、同化しているかんじがない...

印象に残っているのは「ピュ~ぴる」の作品で、金色の折鶴をつなげたひもを、クリスマスツリーの形にぶら下げて、そのツリーの中心に入っていける作品。その中で一人たたずむと、周りが キラキラ 輝いて、幸せな気分になれる・・不思議な空間。

全作品の話をしているときりが無いので、TVでも出ていた作品の話など・・・
・ロダンの『考える人』をトイレットペーパーで組上げた作品
そっかぁ~人間、トイレで考え事するもんね~ ご丁寧に「ロダン」という名前が入っている。
・腸の形をしたチューブ
ちゃんと最後(!?)まであるんだよ。中にはバーがあって、バーの反対側には、クッションが並べてあるので、ゆったりくつろげる。
・紙パックでできた鮫(シャーク)
おなかの中に入ることができ、いろんな種類の紙パックがぶら下がっている。世の中、こんなにあるんだぁ~

中には、「靴を脱いでお入りください」という作品もあって  その日は、最近履き始めた【軍足】なるものを履いていたのだ。
困ったぁ~ でも、周りに人は無し! よし!とばかりに踏み込むと、クッションの山に足を取られて、こけながらも作品の中に分け入っていく。ふかふかして、気持ちいい!!

【軍足】君は、足先を刺激するから貧血に効果的とか・・・最近、知ったんだけど。 みゆきさんオフ関係の彼女は、もっとかわいいものを履いていたのに、私のはカンペキおっさんくさい・・・かわいいの探そうかな。

堀尾貞治+現場芸術集団「空気」『あたりまえのこと』 こちらは、参加型の作品。
番号札の付いた廃材(着物とか円盤、傘、蓋など)を、本体に付けられた番号の所に取付けて、一つの作品とする。でも、探している番号が見当たらない。順番通りじゃないなんて...廃材を持って、本体の周りを何周もする。皆でぐるぐる ぐるぐる・・・ 完成した時は楽しかったぁ~

いよいよ、奈良美智+grafへ 
3号倉庫の一番奥 grafが作り上げた白い小屋が、倉庫内から外へ伸びて、通路を通って、また倉庫内に戻ってくる。少し低めの入り口から入っていく。grafとの最初の展覧会から、今までの様子が壁一面に張られている。うにゃぁ~懐かしい!!
最初の大阪の「S.M.L.」、福井(金津創作の森)、弘前(吉井酒造煉瓦倉庫)
階段を上がっていくと、左右に新作、そして、ドローイング部屋を見下ろす事ができる。今まで、そこに奈良さんがいたかのようだ。正面は、山下埠頭が見える。
そこから、外の通路→中へ 新作三点を見た後、また、階段を上がって、新作ドローイングを見る。壁には、台北・ソウルで子供達が描いた作品が、全面に張られている。
反対側の階段を下りていくと、PUP(FRP製の犬)がコンテナに入っている。コンテナの上にもPUP。壁に丸い穴が開いていて、そこから中をのぞくと、中は上下二段に分かれ、上は明るく、下は薄暗い中に並んでいる。

新作の中でのお気に入り! 少し小さい作品だけど、頭のてっぺんに木が生えた女の子が、ほんわかしたかんじでなごみます。今までのとんがった感じが無く、やわらかく冬の陽だまりのよう。

今回最大の目玉 奈良さんのサイン入りドローイング本の購入  富山で買わずに、我慢していて良かったぁ ただ、残念なのは、奈良さんが一週間前に来場していた事。 受付のお姉さんが、「サインは出来たてですから」と慰めてくれた。


 いやぁ~ この長い文章(三日分だな)を読んでくれて、ありがとう&お疲れ様でした。

『24時間のホスピタリティー』

2005-12-05 23:01:32 | 美術展散策
 続いては、みなとみらい線、馬車道駅近くの「BankART(バンカート)1929」へ
はっきり言って、ここは今回の横トリで初めて知った施設です。ほとんど展覧会内容よりも、建物の方が興味有り・有り!!【「BankART 1929」は、横浜市が推奨する歴史的建造物を活用した文化芸術創造の実験プログラムです。】なんて、お固い説明文でしょ。 簡単に言えば「元銀行の建物を活用し、いろいろな人たちが活用できる場所」そんな所です。

作品は、はっきり言って、よく分かりませんでした。 
面白かったのが、「開発好明」 公園の噴水を想像してみてください。その縁・水面がカーペットで、真中に噴水の映像を流す画面が四方向を向いている。縁は、下が本棚になっていて、カーペットに座ったり、寝転んだりしてくつろぐという、癒し空間を演出!ということらしい。実際、入ってみると、ふかふかしていて楽しい。注!!靴はちゃんと脱いでから。「みかんぐみ」のテントの中に入っていくと、こいのぼりの生地で出来たものがあり、こいのぼりのお腹の中にいるかんじ。

 「BankART 1929」と対になっている建物「BankART Studio NYK」へ
ここは「旧日本郵船倉庫」、1階の半分は今だに倉庫。
ここもよくわからなかったぁ―――  grafの豊嶋の作品が1階に有り。行くまで、知らなかったんだけど。

どちらも作品のパワーは感じるんだけど、だから、どうなん???わからんぞぉ―――

『李禹煥 余白の芸術』

2005-12-04 22:31:15 | 美術展散策
 無事、戻って来ました。
富山は、やっぱり寒い 横浜も昨日から寒かったけど、その比では無いぞぉ―――

NHK「新日曜美術館」は、横浜美術館の『李禹煥 余白の芸術』でした。って番組自体は、見てないんだけど、 タイトルからして多分そう。これ、私が金曜日に見てきた展覧会です。主な目的は、『横浜トリエンナーレ2005』だったんだけど、メイン会場の他に、関連企画が横浜中で行われていて、それも一緒に見て周る事がまた楽しいんだな。

『李禹煥 余白の芸術』 本当に余白が多い。大きいキャンバスに一刷毛のみ、そんなん有り?ってかんじ。そのキャンバスが一枚だけだったり、2・3枚並べてあったり、これも年代順に見ていくと、だんだんシンプルになっていき、その余白の中に色々なものが見え始めるのが分かる。
もう一つの作品群は、『石と鉄』の組み合わせ。配置によって、妙な緊張感とか親密感とか、肌から感じるかんじ。美術館の館外、正面にも設置されていて、知ってか知らずして、その作品の石に乗って、記念撮影をしている学生有り。私も入館する前は、それが作品とは気付かなかったもん。
学生用のワークシートがあって、作品を見ながら質問に答える、というシートなんだけど、大人が見ても、充分役に立つ。だって、それ以外に解説されたものが、見当たらないんだもん。
あと、ビデオもお勧めです。作者の今までの作品と、今回の設営風景とか、結構、面白かったです。何が一番の驚きだったか?それは、黒ネコのおじさんたちが、設営にあたっていたこと。スゴイ!こんな事までするのかぁ~

 以上が、金曜日に横浜に着くなり、見学に行った横浜美術館の話。その続きは、また明日。

越中の魂「剱・立山展」

2005-11-07 22:30:02 | 美術展散策
 近くの美術館で、2005.10.15~11.13越中の魂「剱・立山展」が開催中。なぜか、この美術館から招待券が来たのだ?なぜだか、わからぬまま美術館へ
午後から副館長による作品説明会があるということで、早速参加することに。なのに、作品ごとの説明が短い!全て、説明してくれ、とは言わないから、いくつかの作品を重点的に説明して欲しかった。県立近代美術館所蔵作品18点と、県東部作家の作品10点なので、数的には少ないと思う。
前日、新聞にこの展覧会が紹介されていた。その中に、高校の時の美術の先生も載っている これは、絶対、見に行かねば

先生の風景画は、久しぶり・・・どころか初めてかもしれない。去年の個展では、全て抽象画だった。副館長のコメントによれば「非常に個性的な作品」とのこと。確かに県内作家の作品の中では、一番目を引くかもしれない。
タイトルは「神々の座」 初冬にうっすら雪が積もっている山々から、地上(下界)を見下ろした様子が描かれている。たなびいている雲が、地上からの距離と、神秘さの両方を表しているかのようだ。

ここに来てようやく、謎が解ける・・・そっかぁ~先生からの招待券だったんだ。去年、高校卒業以来、20年ぶりぐらいだったけど、すぐに気付いてくれたのは、とても嬉しかった。定年退職されて、悠々自適の製作活動・・・羨ましい。今も憧れの先生です。

美術館所蔵作品の中では、片岡球子「立山」が印象的。77歳の時の作品には全く見えない、若い!ようやく晴れ間から顔をのぞかせた立山を見た感動を、素直に画面にぶつけている。強さとやわらかさ。それを確かな技巧が支えているかんじ。
 

今月の『美術手帖』

2005-10-23 22:48:47 | 美術展散策
 久しぶりに本屋で立ち読み
髪も切ったし、スッキリサッパリ。こんな事でテンションが上がる私は、結構安上がり・・・でも無いな。

目指すは、『美術手帖』 来月行く予定の「横浜トリエンナーレ」 の記事を読むため。先月号に特集が組まれていたにもかかわらず、読み損ねていたのだ。この手の雑誌は、入荷数が少ないから、あっという間に無くなってしまう、値段の割に。

・その記事の中で気になったこと・
 ディレクター「川俣正」
去年の暮れ、急遽、交代ピンチヒッター。前任は、建築家だった事を、今回知る。いつからだろうか、建築家もアーティストの一員となったのは。
ま、そんな事は置いといて、川俣さんのトークイベントを見たことがある。そのときは、奈良さんと写真家の荒木(アラーキー)と三人だったんだけど、(目的は奈良さん!)マイペースなアラーキーと奈良さんにはさまれて、仲介役というか進行役(ちゃんと森美術館側の司会者はいたけど)になってた。仮説建築物を建てて、それにより空間造形をし、その空間の時間的変化も含め、川俣さんのアートだ。
今回の山下埠頭倉庫における「横トリ」のディレクターはぴったりかも。それを確認するのも楽しみだ。

 「最大のスター奈良美智もgrafと参加」
この一行、笑えた・・・いつのまに奈良さんはスターになったんだ。世界的に有名だとは思うけど、私が知った4年前から、本人は全然変わってないと思う。作品の中の女の子は、少しづつ、成長してるとは思うけど。

やっぱり、先月号をバック注文しちゃった
なんといっても、表紙が「川俣」「奈良」「豊嶋(graf)」の三人!
それだけじゃないよ~ 中身もおもしろそうだから。行く前に特集を読んでおきたいし。
(...妹よ、怒らないでね。)