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Ham and BCL Square

Area51のHam&BCLブログ。いつかは、DX'erと呼ばれたい(?)・・。毎日書くとは限りません・・悪しからず。

地デジ化が遅れている地域もあるのです・・忘れてはいけません

2010年07月26日 21時15分34秒 | BCL(中波・短波・FM・TV受信など)
アナログテレビの終了まで、あと1年を切りましたが、地デジ化が遅れている地域もあるのです…。

Area51も時々お邪魔する、沖縄県の状況(特に離島)。
「地デジ化まだ半分以下」 (2010.7.21 八重山毎日新聞オンライン)
  ※多分、リンク切れにならないと思いますが…。

今年5月末現在の、地デジ普及率(世帯)は、
・全国平均 83.8%
・沖縄県  65.9%(全国最下位)
・石垣市  44.2%
・宮古島市 41.5%

先島諸島(=宮古・石垣エリア)では、半分以下ですね。
ちなみに、当地・新潟県では87.3%(=3月末時点。上位5位以内らしい…)とのことです。
(注)
これらの数値が、どこまで正確性があるかは、わかりませんので、悪しからず…。
あくまで、「目安」程度と考えればよろしいかと…。


沖縄以外では、山間部の多い岩手県なども、普及率が低いとか…。
約10年前に国が決めてしまった政策で、財政にゆとりのあるNHKはともかく、
民放にとっては、デジタル化への設備投資は、大きな負担。
広い平野に1ヶ所だけ送信アンテナがあればいい地域とは違い、
山間部や離島は、手間がかかります。
「諸外国では、デジタル化が進んでいる」などと、総務省は
機会あるごとにおっしゃいますが、山間部等が多い日本は、事情が違います。


沖縄のテレビでは、しつこいくらいに「地デジ化」PRをやっていますね。
「地デジいちでーじ劇場」などという、スポット番組を頻繁に目にします。

ご存じの方がどれほどいらっしゃるか、わかりませんが、
先島諸島では、アナログのQAB(琉球朝日放送=1995年開局)は、中継局が無いのです。
ちなみに、民放FMであるFM沖縄の中継局も、先島諸島にはありませんので、
通常は聞くことはできません。

沖縄本島と比べても、これだけの放送メディア格差があったことは、
Area51も、最近まで知りませんでした。
※もっと条件が厳しいのは、南北大東島。
 沖縄県でありながら、テレビのローカル放送が視聴できない。
 県内ラジオ(NHK沖縄第1、RBC-i、ROK)の中継局(FM波)も、2007年にようやく設置された。
 地デジ(沖縄)の中継局は、2011年夏には設置されるらしい。

先島諸島での、地デジ開始は、
・NHK(総合、教育) 2008年12月26日~
・民放(RBC、OTV、QAB) 2009年10月21日~

民放は、まだ地デジ開始から1年も経っていないのです。
(QAB(デジタル)を見られるようになってからも1年経っていない、ということ)

RBCとOTVが、先島諸島に中継局(アナログ)を設置したのは、1993年のこと。
これも、それほど昔のことではないのです。

ご参考までに、沖縄本島~宮古島までは、海底ケーブルで伝送されています。
宮古から先は、放送波などによる中継。


↓先島地区への海底ケーブル陸揚げ室(糸満市米須)。(2008年撮影)



↓タワーとパラボラアンテナ…。


陸揚げ室の位置は、こちら(goo地図)。「魂魄(こんぱく)の塔」のすぐそばです。


東京などの大都市部でも、ビル影等の難視聴で、共聴設備の改修が必要な
地区(その多額の費用を負担すべき人が負担して下さるか、という問題も)や、
マンションなどの集合住宅での、地デジ化対応遅れ、あるいは、
アナログなら受信できたが、デジタルは難視聴になる地域…等々、
課題はまだまだあるのです。


わずか10年で、地デジ化を完了しようというのは、
全国津々浦々の道路という道路を、一気に完全舗装道路に
してしまおう、という作業にも等しいですね…。
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