今回は、メインとなるパーツがどのようなインピーダンス特性をもっているものかについて、いまだ適切なモデルが無いシステムの為、回路シミュレーションは実施することなく、プロトタイプ基板で簡単な特性を観測してパーツの有効性を確認しただけで設計した。
マッチングの問題は、実装パーツの入替えを実験評価中に行うことでどうにかする方針である。
もちろんシミュレーションで解析すればインピーダンスマッチングすることが可能であるが、エンドユーザーのニーズに対し情報収集の時間とお金が不足しているため、そう簡単には楽できないのである。
楽できないというのは、評価実験が大変だろう・・・ということで。
方法論としては、実物評価によって、最終プロダクトの形に固めていくということである。
最近買った「Power Management in Mobile Divices」 Findlay Shearer (Newnes)
を読んで、業界を俯瞰しているFreescale Semiconductor社のシニアプロダクトマネージャーである著者の整理した情報をかじったところ、
パワーマネージメントはいまや、設計の全フェーズで意識する必要のある事項となっている。
方法論として落ち度があると、その後どのように回路を修正してもモバイルシステムに実装することが出来ないデバイスが出来てしまう。
例えば、単に、為的エラーでショートや断線やらが起こることでも、そのうち用意に除去できる、ものと除去できないものがある。
テクノロジーの情報が不正確で、ルールが厳しくなっているはずのレイアウト設計を、ゆるいルールで設計してしまった場合など、マスク全層修正となるが、検証系のエラーで -たまに一部Fabでルールが不備のため起こった事象として認識しているが- 短絡が発見できなかった部分があれば、メタル一層程度の修正ですむ。前者は回路エリア、消費電力にも影響を及ぼし、単価を上げたくてもあげられないデバイスの場合、それまでの設計工数が単なる浪費になりかねないものだが、後者は、比較的たいした問題ではない。
最近のシステムLSIの設計となると、このくらいの差が、方法論の違いで十分に発生するポテンシャルが介在しているのだと、この書の情報が示唆していると思った。
認識し損ねかねないルールの介在は、システムの複雑化の副産物であろう。
複雑度の増加に伴って、ステップバイステップに方法を固めながら設計しつづける会社・研究所・設計者・研究者が、システムLSIの設計を継続しつづけていけるのだろう・・・・・
そうこうしているうちに、基板屋さんからメールが来た。
配線が終了したので検図してくれとのこと。
今日の仕事は、この検図となりました。
マッチングの問題は、実装パーツの入替えを実験評価中に行うことでどうにかする方針である。
もちろんシミュレーションで解析すればインピーダンスマッチングすることが可能であるが、エンドユーザーのニーズに対し情報収集の時間とお金が不足しているため、そう簡単には楽できないのである。
楽できないというのは、評価実験が大変だろう・・・ということで。
方法論としては、実物評価によって、最終プロダクトの形に固めていくということである。
最近買った「Power Management in Mobile Divices」 Findlay Shearer (Newnes)
を読んで、業界を俯瞰しているFreescale Semiconductor社のシニアプロダクトマネージャーである著者の整理した情報をかじったところ、
パワーマネージメントはいまや、設計の全フェーズで意識する必要のある事項となっている。
方法論として落ち度があると、その後どのように回路を修正してもモバイルシステムに実装することが出来ないデバイスが出来てしまう。
例えば、単に、為的エラーでショートや断線やらが起こることでも、そのうち用意に除去できる、ものと除去できないものがある。
テクノロジーの情報が不正確で、ルールが厳しくなっているはずのレイアウト設計を、ゆるいルールで設計してしまった場合など、マスク全層修正となるが、検証系のエラーで -たまに一部Fabでルールが不備のため起こった事象として認識しているが- 短絡が発見できなかった部分があれば、メタル一層程度の修正ですむ。前者は回路エリア、消費電力にも影響を及ぼし、単価を上げたくてもあげられないデバイスの場合、それまでの設計工数が単なる浪費になりかねないものだが、後者は、比較的たいした問題ではない。
最近のシステムLSIの設計となると、このくらいの差が、方法論の違いで十分に発生するポテンシャルが介在しているのだと、この書の情報が示唆していると思った。
認識し損ねかねないルールの介在は、システムの複雑化の副産物であろう。
複雑度の増加に伴って、ステップバイステップに方法を固めながら設計しつづける会社・研究所・設計者・研究者が、システムLSIの設計を継続しつづけていけるのだろう・・・・・
そうこうしているうちに、基板屋さんからメールが来た。
配線が終了したので検図してくれとのこと。
今日の仕事は、この検図となりました。