
みなさん、こんにちは。
今回は《節義廉退 顚沛匪虧》のプリントをアップしました。
そしてブログでは「廉」に注目しました。
漢字の成立ち辞典によると、廉のなかにある「兼」は「かねあわせる」という意味があり、そこから、
「二つの線が一点であう」
「二つにまたがる」
というイメージや、二つのものを一つにあわせるので、
「数が少ない」
「足りない」
というイメージがあるそうです。このため、
嫌 女性のようにあれこれに引っかかり迷うさま。嫌疑。嫌悪。
謙 数が減る+言で、言葉数を少なくし、控えめにするさま。
廉 建物の木材と木材がであう角。部屋の隅。転じて、かど目がきちんと立っている。廉潔。
鎌 刃がかどだって鋭い農具。
となるそうです。個人的な感想ですが、鎌の説明がいまひとつのような気もします。
「漢字は男尊女卑だ」と、なにかの本で読んだことがあります。
今回の「嫌」など、まさにそのとおりです。男性だって、あれこれ引っかかり迷います。
夫唱婦随など、千字文には炎上確定のような言葉もありますが、なにせ6世紀につくられた文なので、笑ってお許しいただけるとさいわいです。
リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
みなさんのリアクション、お待ちしています。
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