夜明け前

「夜明け前」

ほら、聞こえている ほら、誰かの声
ほら、耳澄ませば ほら、すぐ側で今
ねぇ、形の無い この、自由の中
今、背負ったもの そう、それは孤独で

自由を願った僕らは
まだ幼すぎたのかな
言葉の意味さえも知らず
時間だけを持て余してた

望んだ自由の意味を知ったとき
孤独という扉が・・・

ほら、導かれる まだ、知らない場所
さぁ、怖がらずに 今、飛び込めば良い


痛みを背負った時でも
悲しみに負けないため
可能性をそこへ秘めては
未来と今とを見比べて

まだ見ぬ世界で選んだ自分に
潰されないようにと

僕らが手にしたリアルの
そのすぐ隣に位置する
矛盾というその影絵に
支配されないよう今・・・

ほら、聞こえたなら ほら、心の声
ほら、迷いを捨て ほら、飛び込めば良い
ねぇ、終わりの無い この、孤独の中
今、叫んだのは そう、未来だったの

妖怪の山

「妖怪の山」

優しい声で 名前を呼ばれた
懐かしい夢で 目覚めた夜
深く眠った 昔の記憶を
鈍色の空が 覆い隠す

なぜここにいるのか 今わからないまま
なぜ泣いているのか もうあの日には戻れない

清い心で 信じていた果てにある景色が
瞳に映すのは 汚れた世界で
自分に負けて 灰色に染まってしまわぬよに
強く抱いてゆこう 遙かな思い出を


還れぬほどに 想いは重なる
幼い希望で あふれた故郷
旅立つ日には 誓いを交わして
戸惑う背中を 押してくれた

なぜ守れないのか 色褪せてゆく夢
なぜ忘れてくのか もう二度とは出逢えなくて

心が朱く 砕け散った幻想の欠片が
この手に残すのは
癒せぬ傷でも
時代を経ても 変わらずに心つなぎとめるよ
堅く結んでいる
交わした約束が





原曲　妖怪の山 ～ Mysterious Mountain
サークル　SilverForest