RC-Z外断熱の住まいづくり

RC外断熱住宅が欲しい。建築が大好きな施主本人の基本設計による、雪国の平屋住宅です

求むスーパー外断熱情報

2007-08-29 17:36:54 | 工法について
RC-Z本外断からスーパー外断熱に代わるに当たり、いろいろとバージョンアップがなされているようです。
先日営業のSさんや現場管理のこれまたSさんから話を伺いましたが、まだまだ謎のベールに包まれています。
どうも断熱材は塗装など、仕上げ処理をしなくてもそのまま仕上げられるとか…。
目地処理はどうなるのだろう??。
どんな仕上げか、養生はされているか、素材、耐久性、伸縮性など、末端には情報が行きわたっていません。

本外断で問題があった家の角の処理やつなぎ処理なども、きっと改善されているのでしょう。断熱材厚が地域に合わせてオプションで選べるとか、天井面も外断熱になっているという話も聞きます。

屋根面の防水処理、屋根と壁の接合部の処理など興味あるところです。
バルコニーの熱橋処理もどのように解決したのでしょうか???



しかし、肝心のお値段も今までよりグッと上がるそうな。
今まででさえ確認申請や、重さゆえの地盤補強から、通常の工法より隠れた必要経費がかかり、思いのほかhakuも心とサイフを傷めてまいりました。

RC-Zも売れてきたのか、需給関係から高くなりつつあるとも聞きます。
できるだけ庶民の手の届く範囲で展開して欲しいものです。

後続の方のためにも情報、求む。
っていうかロングホームや工務店など関係者の方、宣伝かねてもいいから教えてください。

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RC-Z、本外断が主流になるようです

2007-07-05 22:25:14 | 工法について
今日は久しぶりに営業のSさんと打ち合わせ。
世間話によると、RC-Zもいよいよ本外断が主流に変わるそうな。
ロングホームが本外断の契約枠を新たに作って加盟させる方針だとか。

モデルハウスを作るのが条件だったりと、少々敷居が高いようですが、やっとその気になったようです。

Sさんによれば「ポスト本外断」では欠点だった屋根部分の断熱欠損も克服して、まるっと外断熱になるほか、100mmだったか120mmだったか定かではありませんが、オプションで壁面断熱材の厚さが選べるらしいです。
コストもそれに伴って上がってしまうらしいですが、それでも住宅品質を考えると、今後RC-Zで検討する人にとってはとても朗報です。

ちなみに100mmあれば、かなり開口部を採ったとしても、推定Q値は1.5以下です。
RC外断熱でこの数値なら、省エネ効果は木造の1.0に相当するといっても過言ではないと思います。しかもより快適のはず…。
世の中そこまで住宅性能にこだわる人は少ないと思いますが、自称チーム6%としては、とても応援したいです。

ちなみに坪単価は推定65万~70万円。懲り方にもよると思うけど。

ちと高めですが、木造でも高性能を売りにするハウスメーカーはこれ以上ですから、総合判断ではかなりお値打ちではないでしょうか。
な~んて、ちょっと持ち上げすぎですかね。

本日は石貼りがかなり進みました。


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だんだん進化しているんだとか。

2007-06-04 20:31:10 | 工法について
RC-Zの型枠を押さえるために、C型で穴のたくさん開いた樹脂製の青い棒があります。なんと1本8000円もするんだそうですが、この使い方も、昔と今とでは違ってきているそうです。



写真の白い部分がZボード(断熱材+マグネシウムボード)で、その外側を、流し込んだ生コンの圧力でたわまないように縦横に緊結ます。
下はどっかのホームページで拾ってきた昔のままのRC-Zの構造モデルですが、C型の背中が外側か内側かの違いがあるのですけどわかりますでしょうか。



これが逆になる前はセパレーターを強く締める過程でZボードのマグネシウム板が割れることがあったのだとか。きっとクレームもたくさん出たのでしょう。。
簡単なことですが、状況にあわせてまだまだ進化しているんですね。


こちらは耐力壁に使っているZパネル。



RC-Zの型枠は壁の厚みである18cmと、6cmのZボード、同じく6cmのZパネル、同じく6cm角の青い棒(呼び名はあるはずなんだけど…)が基本です。
Zパネルの幅が18+6+6=30cmになっているのはこの辺の理由です。耐力壁や開口部分に応じて18cm幅の特殊Zパネルもあります。

まあ、この辺うまいこと出来てます。

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RC-Zで感心すること

2007-04-26 15:49:57 | 工法について
ようやく基礎工事が終わろうかとしています。
今日は振り返ってRC-Zで感心したことをいくつか。

RC-Zに決めたときは、この工法が「効率が良くて価格もお値打ち」というのが決め手だったのですが、改めて工事を見て、効率的なのはハードの面もですが、ソフトの面によるところが大きいのだな、と思います。

確かにハードとして無駄がなく、作業も減らしてあるのですが、実質的には従来のRCの建築方法から大きく変わる内容のものではなく、【捨てコン→配筋→型枠→生コン打設→型枠解体】の工程は不変です。

で、何が圧倒的に違うかといえば作業する人です。

従来は作業工程ごとに専門職の人がやってきて、入れ替わり立ち替わり作業するのですが、驚いたことにRC-Zはずっと同じ人が担当します。
hakuの家は建坪が割と広いのですけど、それでも今まで、そしてこの先たぶん建物の躯体工事が完了するまで、たった3人で工事が進みます。(※生コン打ちなど追加作業があるときは打設車の担当の人などが、1~2名追加で加わります)


最初RC-Zの見積書の中に「システムエンジニア」という項目があったので、(何じゃこりゃ)と思ったのですが、今思えば納得。3名のお仕事は、職人というより、まさにシステムエンジニアといった感じです。
実はRC-Zとは、今までの職人の「経験とカン」を、「道具とマニュアル」に置き換えることで、ちゃんと訓練さえ受ければ、一貫して同じ人が様々な職種をこなせるということを証明した、実はソフトに比重があるシステムだったのです。
もちろん、それをささえるハードも良くできています。
ZパネルやZボードの精度はもちろんですが、「こんなときどうするの?」という、現場で発生しがちな問題への対処にもちゃんといろんな道具が用意されています。

一方で仕上がりの出来は、いかに決められたことを、ちゃんとこなすことができるかという、人の資質によるところが大きいとも思いました。時折インターネットでRC-Zの仕上がりに、不安を抱く記事やコメントを見ることがあります。
きっと施工の仕事に向いていない人が工事に関わったからに違いありません。
現場を見る限り、RC-Zはちゃんと決め事を守っていれば、一般的なRC建築物よりはるかに精度の高い仕上がりが期待できます。また、生コンなどの材料の企画が、一般的な基準より高性能な分だけ、実質的な性能も高いものと思われます。

ともあれ他の現場を見ていませんのであまり言えませんが、施工例の少ない外断熱仕様に取り組んでいるエコレックさんのお仕事には、今のところ大変満足しております。


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本外断の窓枠処理

2007-04-10 15:15:57 | 工法について
RC-Z本外断の場合は、窓枠の処理が通常の内断熱RC-Zとは異なります。
当然ながら、断熱材が外側なので、その小口をどう処理するかが関わってくるからです。
昨日の打ち合わせでその処理についての話し合いをしましたが、結論は持ち越しでした。コストとか、素材の相性とかがあるからです。
一応下記の3種類が対応策として出ました。

①はロングホーム推奨の樹脂モルタルでの小口処理。
構造の問題はありませんが、雨が当たると雨だれの跡がつきやすいです。

②アルミなどの金属を当てる方法。
③樹脂やセラミック素材の板を当てる方法。

レンガタイルなどの役物(L型のやつ)を貼る方法も考えられましたが、目地の処理の問題で難しそうです。

とりあえず②または③の方向で考えてもらいます。



床下の仕様

2007-03-11 12:09:04 | 工法について
家の床下は基本的に埋め戻しにしました。
後で調べるとスラブオングラウンドとかとも言うそうな。

賛否はあるもののアメリカではこちらが主流だとかで、床下がないので換気不要なのと、地熱の関係で底冷えがないのが良いところ。実際職場の建物がそうですが、やはり暖かいような・・・。コストも若干安上がりだし、今回シロアリの危険もないのが決め手で決まりました。

しかし問題はやはり配管で、腐食した配管の取替えは床をハツるしかありません。数年前職場で腐食しやすい配管を使ったところが危なくなったので、新しく迂回路を作って対応したことがあります。地震とかでなんとなく心配な気もするし。

で、今回は配管がある水回りに関してはメンテナンスや交換の可能性があるので、床下ピットを作って対応するという仕様です。

床下仕様を決めた頃は前述の暖房方式、「サーマスラブ」まで考えていませんでしたが、後にサーマスラブの導入を考える際にこの仕様が大きく影響しました。




RC-Zの欠点

2007-03-05 17:40:30 | 工法について
RC-Z工法のよい点ばかりを言っても参考になりませんので、たまにはデメリットについて。このあたりはメーカーサイドではあんまり言わないことですしね。


①デザインの制約

RC壁式の宿命で、壁で構造体を持たせている以上、開口は自由に開けられるわけではありません。また、スパンもあまり長くはできません。間仕切り壁のない大きな空間を望む場合は限界があります。ツーバイフォーに代表される木造の壁式でも同じでしょうが、途中に耐力壁や梁をつくりながら、およそ10畳くらいまでの部屋の組み合わせで大空間を作るより他ありません。このあたりはワッフルワイドスラブという特殊工法を持つスターハウスは強みがあるようです。
また、画一的な型枠パネルで効率化を進めるために300mm間隔という制限があり、開口部や壁はそのピッチにあわせなければなりません。
それと関連して窓サイズも300mmピッチの寸法が基本となり、特殊デザインはできません。すなわち最小300×300mmに始まり、画一的な寸法に制限を受けます。
さらに窓はRC-Z用に共同開発している新日軽が指定メーカーです。決して悪いメーカーではありませんが、選択肢があまりに少ない。色にいたっては外側3色、内側3色しかありません。hakuは特にここが不満です。(メーカーさん、増えたら連絡下さい)
▲翌日対応メーカーが一応まだあることがわかりました。基本的には公開していないようです。気になる方はロングホームに追及してみて下さい。
ただ玄関は特に指定はないようです。

もうひとつ屋根は基本が陸屋根となり、今回のhakuの家のように切り妻などにすると大幅にコストUPします。
参考としてRC-Z標準坪単価50~60万円屋根10~20%UPです。


②地耐力が必要

木造と違ってなにせ重いです。地盤も強くなくては沈む可能性があります。そのためRC-Zでは必ず地盤調査を行っています。耐力十分ならいいですが、必要とあらば改良したり、杭を打ったりします。木造なら表層改良が50cmで十分なところ1m必要だったり、杭打ちが必要だったりと、コストが余分にかかる傾向は否めません。改良工事が必要な場合、最低40万円くらいからかかります。


③構造計算

木造ではほとんど不要な構造計算がつきもので、この費用は必ずかかりますが、通常坪単価には含まれず、別途ででてきます。hakuもついうっかり忘れていまして、「えっこんなに?」となってしまいました。ちなみに確認申請・構造計算あわせて70万円前後かと。安心とは、とかく高いです。


④うまく仕上がるかは工務店の腕しだい

コンクリートの扱いは意外と厳しい品質管理があって、現場でその都度チェックし映像を撮っているので思ったより安心です。アネハ事件のような心配は皆無といっていいと思います。しかし、いかに品質管理しても作るのは人です。同じレシピを使っても、うまい料理は調理人の腕次第です。なおかつプロだって天候や体調やアクシデントを完璧にコントロールするのは至難の業。美しく仕上がるには結局職人さんのレベルと運にかかっています。
よく「パネル打ち込み工法はジャンカが確認できないので心配」と言われますが、hakuは「RC-Zは片面なので、片面の仕上がりが粗悪でなければ裏面はまず間違いなくジャンカはないし、仮にあっても強度不足に陥るほどではない」という論の信憑性の方が高いと思います。万一ジャンカができても補修方法もちゃんとあるようです。
確かに欠陥RCの例もありますので、何を信じるかは個人の判断です。

しかしhakuとしては「ジャンカができても確認するから大丈夫」という施工でも困ると思っています。


いろいろ書きましたが、後から不満が出るより最初からわかっていた方が安心です。そのほかにも欠点をご存知の方があればコメント下さい。(あきらかな誹謗中傷はやめてね)C= (-。- )

RC-ZのQ値

2007-02-28 07:36:49 | 工法について
家の性能の指標として定着してきたQ値。hakuは高性能と謳われたRC-Zのパンフレットの1.56という数字を初めてみた時に、これならば十分と安心したのを覚えています。
しかし、設計仕様が決まり、暖房容量を考える段になって、ちと様相がおかしくなってきました。「大体でいいのでQ値が知りたい」とロングホームへ問い合わせをしたところ、詳細の計算にはお金がかかるとのこと。7~8万円と言われました。
しょうがなくネットで調べることに。

意外にネット上でQ値を取り扱った記事が少ないのにびっくり。すぐHIRAさんのブログ(RC-Zでの家づくり)に行き当たりました。
で、見てまたびっくり。
RC-Zの標準仕様のQ値はそれほど良くないのでした。

HIRAさんが計算されたのをまねて、Q値を出したところ、標準仕様のままだと2.3前後で、最近の住宅として及第点は出せるかもしれませんが、北海道並を期待したhakuの基準としては不合格です。別にhakuの家の仕様が特別なのではなく、hakuの家はむしろ良い方。
よくある40坪2階建て開口面積20㎡では2.4~2.5となってしまいます。

標準の仕様での問題点は第1に熱損失の比率が大きい窓。標準で高断熱仕様とは謳っていますが、おそらく10年前の比較話。

アルプラK4(温暖地)  4.07  ※U値(熱環流率W/m2・K)
アルプラK3(寒冷地)  3.49
K3低放射ガラス仕様   2.33

この数字は高性能木製サッシがU値1.0に迫る中で特別な数字ではありません。当初設計に入る前に高性能木製サッシの導入を相談したのですが、ロングホームが新日軽製品を指定しているためにそれはできないとのこと。その割に断熱性能が最高水準でないことがはっきりして不満が出ました。

まずは取り急ぎ「K3低放射ガラス仕様」(指定の仕様の中では最高水準)にすることに。そして次に屋根部分の断熱を強化することにしました。屋根面積が比率的に高い平屋ということもあり、かなり改善しましたが、それでやっとQ値1.8程度です。
まあ、次世代基準Ⅱ地域の1.9クリアでなんとか自分を納得させることにしました。
※その後窓を変更したり、断熱強化することでQ値は向上しました。


ちなみに住宅展示場めぐりをしていたころに、「北海道並みの断熱性能の家がほしいんです」と言ったところ「うちは北海道でもばんばん作ってますから断熱はばっちりです」と返した某住宅メーカーは、自身ありげに資料を送ってきました。「Q値2.3でⅢ地域次世代基準をクリア!」と書かれていましたが、それってそんなに胸を張れるほど高い数字なのか?と思ってしまいました。
一般消費者が数字よりも「基準をクリア!」に安心するということなのでしょうが、住宅業界の、自分のところの宣伝は上手で他の先進事例の勉強が不十分なところがちょっと嫌です。

RC-Zの高品質な住宅をリーズナブルにという姿勢は気に入っています。
しかしちょっとロングホームの誇大気味な宣伝手法は控えてもらったほうが信頼につながると思います。
なお、自宅の推定Q値のウラをとるために、モデルプランの資料をロングホームに工務店を通じて請求しましたが、1ヶ月たっても資料は出てきません。
まあ、HIRAさんがブログにUPしてくださったのでほとんど不要のような感じだからいいですが、普通の人は怒ります。

とにかくこれからRC-Zを考えている方がいらっしゃるとすれば、言いたいです。
選択は間違っていないと思いますが、宣伝文句は鵜呑みにせずに自分で確認をとることをおすすめします。特に窓は省エネを考えて、できるだけワンランク性能の高いものを選びましょう。

「RC-Z」と「RC-Z本外断」

2007-02-21 22:39:43 | 工法について
RC-Zは基本的に内断熱の工法で、その外断熱バージョンとして「本外断」があります。
普通に考えれば結露の心配がより少なく、構造躯体が蓄熱体として使え、熱効率的にも有利な外断熱をより積極的に宣伝してもよさそうです。
hakuは、はじめそれが不思議でなりませんでした。内断熱で宣伝しすぎたためにポリシーを曲げられなくなったのではないかと勘ぐりたくなるほどです。
しかし、そこには効率的な熱橋処理という問題が関係しているようでした。
下記はRC-Z「本外断」の構造概略図と下記通常のRC-Z工法の概略図です。


普通のRC-Z

見てわかるとおり、熱橋が「本外断」の方が確実に多くなっています。建物周囲は確実に熱橋となりますし、これにバルコニーをつけたり張り出しのデザインをつけたりすれば、やはり同じように熱橋がでてしまいます。
外断熱でデザインを少し懲りたい場合は、大変難しい熱橋処理と向き合わなければならないことになります。
もちろん不可能なわけではありません。かなりコストがかかるということです。
無論コストがかかれば、工法としての優位性が下がります。
天井部分については、よく参考にさせていただいていますjojojojou邸のような解決の仕方もあります。


ちなみに熱橋に対するRC-Zの断熱補強は「このくらいなら結露しないんじゃない?」という程度で、完全な処理ではありません。EPSに比べてコンクリートは熱の伝わり方が50倍ですから、EPS50mmと同等の断熱効果は2.5mものコンクリート厚でしか得られません。断熱補強してもそこから熱が逃げて行くのは防ぎようがないのです。