6月の 21日から1週間くらいの間、曇りがちの数日でしたが、
とてもさわがしくて変な音が、窓の外からずっと聞こえていました。
まるで、ブレーキを掛けながら坂をおりてくる自転車の音のような、「ぎーぎーぎーぎーーーー」という音に似ていて、巣をねらわれている鳥が怒っている鳴き声のようでもありました。
いったい なんだろう?と思って
3日目くらいに、窓から外を見回したら、鳥が一羽、飛んでいました。
この辺りの空を周っているようでしたが、
とても大きな声で、さわがしく鳴きながら飛んでいたのです。
もしかしたら、オーストラリアから日本へ飛んでくる オオジシギかもしれないと思い、
大根島の自然に詳しい方に、質問してみました。すると、
「オオジシギが来てるよ」とのことでした。
野鳥のCDなどを聞くと、「ズビャーズビャーズビャー」(鳴き声)「ゴゴゴゴゴゴー」(羽の音)という音に聞こえますが
窓ごしに遠くから聞いたので、羽の音は聞こえなかったようです。
7月になったら、全然、声を聞かなくなりましたから、どこかもっと北のほうへ飛んで行ったのかもしれません(中部以北に巣を作る鳥だと『日本の野鳥』山と渓谷社 に書いてあります)。
大根島の周りの中海は汽水湖で、ラムサール条約登録湿地になっていますから
海を渡って来た鳥が、ホッとして休憩できる場所なのだと思います。
(水辺のやわらかいどろの中にくちばしをさしこんで、たべものをさがすしゅるいの鳥は、湿地があれば、ごはんを食べることができて、その先へ飛んでいけることでしょう)