おとといの土曜日は天気もよく、のどかな陽光の下でレパルスちゃんを撮影 ♪
彼女はフッドと同じく、厳密には 巡洋戦艦 という艦種に分類される。
大和や、サウスダコタ、プリンス・オブ・ウェールズなどはいわゆる 戦艦 だ。
戦艦よりも耐久力は劣るが、そのかわりスピードに勝るのが巡洋戦艦の特徴で、
ヘビー級なみのパンチ力を持つクルーザー級の選手のようなものだろう。
見た目も戦艦よりはスマートな感じで、ぶっちゃけあまり強そうには見えない(^ ^;
でも逆にそこが巡洋戦艦の魅力なように思う。
レパルスといえば、プリンス・オブ・ウェールズとともに、飛行機とのガチンコ勝負に
敗れた世界初の戦艦として有名だ。それまでは戦艦こそが最終兵器であり
「臨戦態勢にある戦艦を、飛行機で沈めることはできない」とされていたが、そうでは
ないことが実証された。「大艦巨砲主義」が崩壊し、戦艦が飛行機(空母)に主役の
座を奪われた瞬間であった。
臨戦態勢にない休憩中の戦艦であれば、その2日前(1941年12月8日)に飛行機に
やられている。かの真珠湾攻撃だ。そのときに沈められた戦艦たちの代表が、今も
真珠湾に横たわり、リメンバー・パールハーバーの象徴となっている 戦艦アリゾナ。
上は中国メーカー「ドラゴン」の1/700キット。数年前に発売された商品で、ここ
しばらく入手困難だったが、先日やっと再販されて店頭に出てきたので本日速攻
ゲットした (ま、また待ち行列がのびたのね… ><;)。
このアリゾナとレパルスには、意外な共通点があった。
どちらも1916年の後半に完成し、1941年の12月に撃沈されているのだ。しかも最期
まであまり大規模な改造はされず、第一次大戦ごろのクラシカルな風貌を残していた
(フッドも同様)。
彼らが生まれたころには、飛行機はまだ敵ではなく、同じ戦艦同士の戦いを考えて
必殺のパンチ(主砲)に磨きをかけていればよかった。しかし最期は、そのパンチが
全く通じないスズメバチの大群のような飛行機にやられてしまった。予想だにしなか
った空からの新たな脅威にさらされ、フネと運命をともにした乗組員たちの無念は、
いかばかりだったろう。
アリゾナやレパルスを沈めて、戦艦が時代遅れの兵器だと証明したのは日本軍だ。
その日本軍が、レパルス撃沈からわずか6日後に、あの戦艦大和を完成させたとは
なんと皮肉な…
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