3月も下旬になり、我が山里では田圃の耕うんも始まり、いよいよ新しい農業シーズン到来といった感じです。
我が家と休耕田の間にある農業用水路も4月1日前後に通水するのですが、用水路が老朽化しており、通水すると大量の水が漏水し、休耕田に流れ込んできます。
そのため、休耕田に排水路を掘って漏水した水を川に流し、休耕田が水浸しにならないようにしています。
今年も通水開始日が近づいてきたため、排水路の整備を行いました。
まずは上段の休耕田から。
昨年までは1年目に作った排水路に溜まった泥をさらうだけでしたが、昨シーズンに用水路の老朽化が顕著となり、排水路の未整備箇所からも多くの水が漏れてくるようになりました。
そこで、今シーズンは排水路をもう少し延長することに。
ところが、延長する方向に地面が傾いており、土を掘っても既存の排水路に水が流れていかないことが判明。
どうしようかと考えた結果、築堤するのがベストと判断し土を盛って排水路を作りました。
上段の休耕田の既存排水路部分
この部分は基本的に泥をさらって終わりです。

上段の休耕田の延長排水路部分
進入路に溜まった土を使って築堤しました。

続いて中段の休耕田の排水路の整備です。
上段の排水路を通った水は塩ビ管を通って中段の休耕田に流れてきます。
この水を排水路から川に通じる塩ビ管に流して排水しています。
ここでは、上段の排水路から流れ込む大量の水により排水路の土砂が洗堀され、洗堀部に出来た水みちから水が抜けていくのが悩みの種です(もしかすると休耕田の下に大きな穴ができてしまったかもしれません)。
昨シーズンは水底部を刈り草と土で洗堀部を埋めて塩ビ管の高さまで戻しましたが、次第に洗堀され、最終的には更に洗堀が進行してしまいました。
洗堀された状況
完全に塩ビ管が浮いています。水は塩ビ管の奥の洗堀部から水みちを通っている模様。

まずは水底がこれ以上洗堀されないよう対策が必要です。家の周りを探してみると、レンガが沢山見つかったため、レンガを敷き詰めてみました。
レンガを敷き詰めた状況

次にレンガの隙間に詰め物をして止水することに。
これには、休耕田に残っている刈り草を使いました。頑張って、刈り草をレンガの隙間に指で押し込めるだけ押し込んでみました。
刈り草を詰めた状況

このままでは詰めた刈り草の間から水が抜けてしまため、この上から土を盛って足で締め固めてみました。
土を締め固めた様子

当初はこれで完了にしようかと思ったのですが、昨シーズンのように表面の土が水流で流される可能性も考えられます。
何かいい方法はないものかと考えた結果、我が友「コメリ」で購入した砂利10kgを土の上に敷いて様子を見ることにしました。
砂利を敷いた状況(これで土の流出が防げればいいのですが。。。)

最後に下段の休耕田です。
下段の休耕田は昨シーズンイノシシの悩まされました。
これまでイノシシが休耕田を荒らし始めるのは景観植物が枯れ始める秋口からで、特に問題はありませんでした。
どころが、昨シーズンは春から休耕田に入り、排水路を破壊して、休耕田に溢れた水で泥化した場所がイノシシのが泥浴びする格好の「ヌタ場」と化してしまいました。
当初は破壊された排水路を毎週末補修していましたが、補修が間に合わず排水路がほぼ完全に破壊された段階でギブアップしてしまいました。
そのため、せっかく作った排水路が土で完全に埋まっていました。
下段の排水路の状況

そこで、石垣に沿って排水路を掘り直すことに。
運動不足のメタボおじさんの体は上段・中段の排水路を整備した時点で悲鳴を上げ、激しい腰痛に耐えながらの作業となりました。
休み休み作業をし、何とか排水路を掘り直すことができました!
今シーズンはイノシシ対策を行い、イノシシが休耕田に入らないようにしたいと思っているのですが、果たしてどうなることやら。
排水路下流側の状況

排水路上流側の状況(長靴が泥にはまって大変でした)

これで我が家の前の休耕田の排水路の整備も完了し、我が家も新しいシーズンが始められそうです(しばらく腰痛に悩まされそうですが。。。)。