山は動いた

少し前になるが、土曜日の新聞にこんな記事があった。

城島獲得　タカ参戦 　日本球界復帰を希望して大リーグ・マリナーズを退団した城島健司捕手（３３）について、古巣ソフトバンクが獲得交渉に乗り出すことが、２３日、分かった。球団幹部が明らかにした。一方、阪神は福岡市内で初めて城島と交渉。争奪戦になる可能性が高まった。 　ソフトバンクの幹部は城島について「技術はもちろん、迫力もある。必要な選手。断念することは考えていない。交渉したい」と明言した。 　交渉で阪神に先行されている状況にも「うちはうちのやりかたがある。金銭面で競り合うようなことはしたくない」と語った。ただ、交渉の時期や提示する条件については明言を避けた。 　阪神は真弓監督も同席し、自ら「優勝のために力を貸してくれ」と説得したという。城島は返事を保留したが、南球団社長は「ある程度の手応えを感じている」。城島は代理人を通じて「わざわざ福岡まで足を運んでいただき、大変光栄に思う。最大限の誠意を感じたので、持ち帰って整理したい」とコメントした。 （朝日新聞西部版スポーツ面）

ｗｅｂでは阪神、城島に複数年契約提示か　ソフトバンクも交渉へとしかありませんでしたが、紙面ではホークス側のコメントもあるなどかなり詳しく書いてました。
その日のお昼に正式表明、夜にはワンチャンがじょーと直接対談と出遅れを挽回するかの動きを見せています。
在福マスコミも書き方が変わってきていて、例を挙げれば獲得に冷ややかだった西スポ。
これまでは、金銭面や今年レギュラーだった秀則をどう使うのか？などとじょー獲得した場合のネガティブ面を強調してましたが、今日の紙面では秀則の盗塁企画数の多さ（１３０）や盗塁阻止率の低さ（．２６２）を持ちだし、じょー獲得すればそれらが解消されるかのような書き方をしてます。

フロントが獲得に舵を切ったのは、おそらくじょーは日本に戻ってくるのであればホークス以外はあり得ないと思っている、悪い言葉で言えば狂信的なホークスファン、そして福岡、いや九州の人たちの影響があるかと。
筆者もその一人であるが（汗
なぜ、そんな風になってしまったのははpixy天邪鬼さまのエントリーを見ていただければよろしいかと。
以前のエントリーでも書きましたが、末端の営業担当から相当のプレッシャーがあったんじゃないかと。
実はこの時期は来季のスポンサーや年間シートやテレビ中継やドームの広告が決まるかも？という大事な大事な時期ですからね。
そんなときに降って湧いたじょー日本復帰。
帰ってくるのが当たり前と思っている連中にとっては、ホークスへの闘志じゃなくて投資（＝広告費だったり年間シート購入だったり放映権だったり）の絶好の機会。
逆に考えれば、仮に参戦せずに不戦敗なんてことになれば、ホークスへの投資を止めるとかもうドームには足を運ばない的なことになって、お客さんは減って、収入も減って、結果ソフトバンクは身売りを決断とかになれば、竹内や角田はクビになるのは確実ですからね。

遅れての参戦でホークスが皆の望み通りじょーが獲得できるかはまだ分かりませんが、少なくとも最悪の事態だけはなくなったかな。
獲得に参戦することで、仮に取れなくてもそれは球団ではなくじょー側に問題があるという言い訳もできるし（汗
しかし、じょーがシアトル行ったのは野球留学だと思っている人がほとんどという中で取れないとなった時には、フロントへの批判や来季の広告や放映や観客動員に影響出ることは覚悟しーや（怒