おれはネコ。
真っ黒なネコ。
他の色といえばきらりとひかる目の色だけ。
それ以外は全部黒だった。
他のネコたちと遊んでも、おれは仲間はずれ。
「黒ネコはあっちいけよ。」
「お前といると人間がおやつくれなくなるんだ」
おれはいつもひとり。
いつも、ひとり。
まん丸お月様が出ている夜、おれは綺麗な白いネコとであった。
「こんばんは」
綺麗な声であいさつしてくるからおれはテレながら答えた。
「こんばんは」
白いネコは真っ暗な夜でもきらきらとひかっている。
それに比べ、おれは真っ黒だ。
夜になると真っ黒がもっと真っ黒になる。
だからおれは夜が嫌いだった。
「ねぇ、なんで君はいつもひとりでいるの?」
白いネコが言う。
「好きでひとりでいるんじゃないよ。おれは黒ネコだから皆に嫌われているから仕方ないんだよ」
おれがそういうと白いネコは驚いた顔をしてみせた。
「どうして?僕は君の事、大好きだよ?キライじゃないよ?」
「キライじゃない?おれみたいな真っ黒で地味なネコ。みんな、嫌がってるよ。」
「僕は君の黒が好きだよ。僕にはない色だもの」
たしかに目の前に居る真っ白なネコには黒い部分なんてまったくなかった。
「おれはあなたのきらきらした白い色のほうがいいと思うよ。夜の中にいてもきらきらしてる。お昼、ひなたぼっこしても熱くなりすぎたりしないだろ?白はぴかぴかできらきらだ。」
白いネコは小さく首をかしげると違うよというふうに首をふった。
「僕は君のほうが羨ましいよ。黒はいろんなとこに遊びにいっても汚れがめだたないだろ?僕はよくお母さんに怒られるんだ。こんなに汚してって。それにかくれんぼもきっとダレよりも上手い。いろんな影に隠れることができるよ。」
白ネコは本当にうらやましそうにおれを見る。
そんなこと、おもいもつかなかった。
黒は駄目だって…。
そうおもってたけれど。
「すごく素敵だよ。君は。」
白ネコはにっこりと微笑むとそう言った。
「あのね、僕、ずっと君と友達になりたかったんだよ」
「おれも…。本当はみんなと一緒に遊びたかったんだ」
おれがそういうと白ネコはますます微笑んだ。
おれはネコ。
真っ黒なネコ。
かくれんぼが上手なネコ。
世界にたった一匹しかいないネコ。
世界にひとつだけの花~♪を聞きながら書いたお話です。
君はオンリーワンなんだよ…ってお話でした。
文才ないからちょっとへぼですが
お話を頭で考えるのは好きですが、文章にすると難しいですね。
ノリで書いてしまったけれど…。
たえられなくなったら消します…。
絵はどうみても「魔女の宅急便のジジ」?とか自分でも思ったりします。
黒ネコのイメージってジジですから。
あんまり意識しなくてもネコを書くとジジになってしまいます…。