私には行き付けの床屋(理容院)があります。
ある日、伺った時にこんなお知られが貼られていました。
実に本日(6月30日)をもって、退職するとありました。
昔ですので16歳から床屋に丁稚に入り、84歳までこの道一筋に努めあげた職人(理容師)さんです。
最終日の本日はいろいろとあるかと思い、退職する前日の昨日に予約を入れました(4か月前のことです)
*記念にビデオ撮影をしても良いかと断っていました。画像はビデオ画像ですので、不鮮明をお許しください。
カットが仕上がった時は、いつのようにウトウト状態です。
理容院での髪洗いは前かがみで、美容院は後ろに反っての髪洗いとなります。
蒸しタオルで顔全面に・・・。これが気持ちいいんですよ。もう爆睡時間に入りました。
そして、眉毛や耳掃除、フェイスマッサージと続きます。
特に、耳掃除は気持ちが良いものですぇ~。
マッサージも20分くらいはしてくれます。ドアー付近で何やら人の気配がします。
息子さん(理容師)さんから、電報が親父に届いていると手渡れました。
誰から?と言っています。「お客さんのyukiさんから・・・」
店主はビックリされた様子です。
電報の文面をお読みになり、深く頭を下げていました。
いろいろなことが込み上げたのでしょう。目には滲むものが見えました。
タイミングが良すぎましたね。この日の午前配達で申し込んで置いたのです。
文面は短くです。
ご卒業 おめでとうございます
67年間この道一筋で理容職人としての技を感じておりました
まだまだとは思いますが 一つの節目としてのお考えなのでしょう
これからの人生を健康で有意義にお過ごしください
yuki
この一枚のお知らせから、退職される前日に予約を入れ電報を差し上げることを考えていたのです。(まだ3月初旬だったと思います)
約1時間半近くかけての丁寧な散髪です。4800円お支払いいたしました。
「この道より我生かす道なしの信念のもと、努めて参りましたが84歳と高齢になりました・・・。
長年ご愛顧賜りましたことに感謝申し上げます・・・。と」
私は職人さんが好きなんです。
どんな職業でも自分の腕を磨き上げて、お客さんが納得するような技を身に着けご奉仕するような気持で仕事する姿には感銘を受けます。カットするのもあと3人だとポツリと。
今はこの様な職人さんは少なくなり、せちがない世の中になりました。
美味しいものが出されるレストランや豪華な旅も良いかと思います。
やはり、真心のある人のつながりや暮らしをしたいものです。
「感謝のご卒業祝電報」をお送りいたしました。
yuki76
yuki様の心遣い最高です!
なかなか気持ちはあっても表すことは日本人は上手くありません。
さぞ喜ばれたことでしょうね。
写真から伝わります。
電報は安価で、変な?贈り物より喜ばれます。
だって、文は短いほど良いし、届けてくれるのもパフォーマンスとしては良いかと思います。
今日、引退されるご主人(店主)の潤んだ 目が印象的でした。
いろいろな場面で電報を活用する私です。