昨日は昼時に48年間勤めあげた友人と50年間勤めた私とで、自分へのご褒美として八王子戸吹の「鮨忠」さんで、お互いの労を労う?二人会の場を作りました。
コロナ禍の緊急事態宣言も条件付きで解除されました。
飲食は11時から午後7時までで、二入いないで90分間になっています。
この条件に当てはまるように、ちょっと贅沢して「鮨忠」さんに伺いました。
コロナ禍以前は良く伺った店です。
山中に食・書・情けあり
奥座敷には板戸の間仕切りがありますが、天皇陛下の書道の先生だった桑原翆邦先生が板戸に揮毫されたものがあります。
最寄りの駅をこんな時間に電車に乗りました。
八王子方面に向かいます。
八王子駅に着き、バスに揺られて30分です。
以前はもっと山中の感じでしたが、今では両側に家や工場、置き場などが立ち並んでいます。
バスの終点が戸吹です。
歩くこと2分で目的の「鮨忠」さんに到着です。
ある意味では書道を愛好する方ならば一度は行きたい店なのでしょう。
坪庭などもあり入り口から趣を感じます。
入り口に通じる小路です。
隣は川で竹林があります。
11時半開店です。
ちょうど良い時間に入店しました。
90分一献勝負がスタートしました。
大将が出迎えてくれます。
さぁ~これから大将との戦いが始まります。
こちらは旨いもの食わせろ!
大将がこれでもか攻め合い?になります。
全てお任せです。
有名な老舗で修行を積んだ若大将です。
シャリは昔ながらの薪釜戸で炊いています。
米酢と塩だけを使い、本来の米の甘みを感じます。
先ずは生ビールで・・・。
うっ!腹に沁み渡る。
私の満足げな表情でお分かりかと思います。
奥座敷には友人の書道家「内田藍亭(らんてい)」先生の書が飾ってありました。
「笑顔」と言う書です。
半切3分の2の大きさです。
先ずは鯨です。
ごま油と塩だけで、唸ります。
これは旨い!
続いて、でかいプリプリの牡蠣が出されました。
濃厚な味で、浜の牡蠣小屋とは全く異なる味です。
キンキンに冷えた竹の徳利に、十四代の口開けをいただきました。
さすが十四代です。
これは本当に美味いタコだ!
まだプリプリと動いています。
回転寿司屋さんとは、まったく異なるエンガワ(右)です。
マグロも旨い!美味い!
どっちの字が正解か分かりません。
もう唸るばかりです。
もう、この時点で大将には完敗です。
これが鮨屋さんの気遣いと腕と味なんですね。
大将は会話しながら、こちらのペースを見て材料も変えているのでしょう。
一番初めにこの店をご紹介していただいたのは、同じく友人のY崎さんでした。
大将もY崎さん元気?と言っています。
私は道志で子持ちアユなどの燻製を作っていますが、老舗で修行を積んだ若大将に味見をしていただくために、これからの参考になるよう感想を聞くために持って伺いました。
鮨屋さんに持ち込むのは大変失礼かと思いますが・・・。
率直な感想を聞きたかったのです。
早速、味わっていただきました。
香りも良いし、塩加減もちょうど良い!と太鼓判を押してくれました。
どのよう作ったのかも聞かれました。
塩降りと寝かし時間。
*冷蔵庫で一晩など、寝かし過ぎはダメとのことです。
私は1時間程度です。
燻製器での乾燥時間も1時間。(80~90度)
燻し時間と何んのチップかと・・・。
今回はナラ材を使い、ザラメを乗せて照りを付けたと説明しました。
これも1時間燻します。(80~90度)
全て頃合いを見ています。
輪切りにして出してくれました。
我ながら、本職に評価をいただき満足しています。
アナゴももっといただきたかった!
もちろんシャコもです。
やはり箱詰めのウニはダメだね。
この様に生きた殻からのものでないと・・・。
御意!その通りの味でした。
地元の酒に移りました。
結構いい気持になっています。
友人も満足げです。
そろそろ90分近くになり、〆の時間になりました。
この巻物もワサビが利いて美味しかったですよ。
お腹もいっぱいになり、自分への良いご褒美会ができました。
この戸吹「鮨忠」さんでの退職祝いは最高のものになりました。
さすが、大将の気遣いや腕には敬服いたします。
また、若(大将)にもお礼を言いたい気持ちでした。
マスクを外させていただき、3人でパチリです。
大将の笑顔に送られて、90分一献勝負はお開きになりました。
また、路線バスに揺られて駅に向かいます。
今後はいかに健康で、美味しいモノが食べられるかです。
また、書道家の内田藍亭先生やY崎さんもご一緒したい店です。
yuki73
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