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カッパ・ど・ピア

劇団暁座のこと、私のことをたくさん書きます。

出会いあり

2005-04-15 15:02:09 | 回想
女子校生活にうんざりしていた私も重ねる文通によって、かなり興味が広がり、憂鬱な休み時間も楽しく手紙を書く時間として割り切っていました。そのうちクラスの友達も興味深々にのぞき込んでくることもありました。意外な私の一面であったらしい。まあ、それがきっかけで話せる友達が出来ました。
文通相手との写真交換など繰り返しながら1名の女の子と3名の男の子と文通を続けていました。そのうちの一人の子は、私の好きなアーティスト大江千里の地域限定のラジオ番組を毎週欠かさず録音して手紙に同封してくれました。もう一人はなぜか毎回ラブレターのような内容のものでした。後の2人とは20年たった現在も忘れたころにメールをやり取りしています。文通はあくまでも手紙のやり取りですが、大切な出会いでもあります。私を見れば形成異常という障害があることはわかってしまうものなのですが、本当はとても隠しておきたいです。だから文通だったらばれないんじゃないかな、という思いもありました。でも文通相手に会う時はなぜか罪悪感がありました。ちゃんと自分の障害のことを話してあった2人とは本当に友達として続いています。
学校ではやっと、気楽におしゃべり出来る友達が出来たのですが、しばらくするとこの子が学校を休みはじめました。
そして数日たった夜、友達のお母さんから電話がかかってきた。

いじめにあっている

2005-04-14 12:14:16 | 回想
休み時間になるとクラスのみんなは、友達同士で集まって話を始める。
それもなぜかお弁当の時のグループで集まってる。7人くらいの人数で話をするのが苦手で、休み時間とお弁当の時間がとても苦痛であった。話の内容はまだ相手を探りながらの会話なのでとてもぎこちない。私はいつも聞く側になり、ニッコリうなづいていた。周りはそんな私は、暗い性格であろうとと思っているに違いない。話に入れず休み時間は本を読んだりすることが多い。それも三浦綾子の小説が多かった。
それから、手紙を書くことが好きだった。中学校時代の友達との情報交換である。私は常に高校に行ってから友達が出来ない事を相談していた。中学時代の友達は不思議がる。最初はそんな感じじゃない。と慰めてもらいながらも、不安でいっぱいだった。だって、もしこのまま3年間がこんな孤独な高校生活だったらどうしょう、と思う。
あまりにも苦痛な高校生活を改善したくて、中学校時代の友達と一緒に雑誌の文通希望欄に掲載をしてみた。掲載した雑誌はなぜかCAR雑誌!!改造した車や飾り付けを披露するための雑誌と言ってもいいかもしれない。車に詳しいわけでもないのに。それでも手紙が毎日届いた。50人位のうちコンスタントに10人くらいの人と文通を始めた。
その手紙の返事を休み時間に書いていたのだ。
文通相手は、ほぼ同年齢でした。同じ県内の人は、もちろん会いましょうという話になるわけですよ。さあ!どうする?

事故なの?

2005-04-13 14:20:53 | 回想
小学生の時、同級生から「その手は事故でなっちゃったの?」とよく聞かれた。
私は四肢形成異常というそのままの意味の障害をもっている。子供の目から見ても不思議なくらい手の形が不思議なのだ。それを不思議に思うと、「事故なの?」と言う問いかけになるらしい。
私にも形成異常の理由など分かるわけもないので、「そう。事故。」と答えていた。
最近知ったが、やはりこの障害は、お母さんのおなかの中で事故に遭ったようなものらしい。この障害を研究しているえらいお医者さんがそういっていた。どんなところでも事故はいやなものだ。
高校生ともなると、クラスメイトからそんな質問はない。なんとなく差別に似た視線が向けられているような気がした。
私立の女子校に入学して間もなくそんな視線が気になりだしていた。
女性ばかりのクラスで誰もが友達を作ろうと必死な感じがした。いまさら私は自分の障害に戸惑い始めていた。
体育の先生は若い男性の先生だった。ちょっとかっこよかった。アイドル的な存在だった。
先生は、私に対して「無理しなくていいぞ」と言う。中学までは体育もみんなと一緒にやる事が当たり前だったのに。
バッケットなどは見学していることが多くなった。他から見たらサボってているように見えたのかもしれない。そんな一つ一つがプレッシャーになっていったのである。自分はみんなと違うんだ!!

お弁当

2005-04-12 14:26:05 | 回想
新学期が始まり、授業が始まる。勉強よりも楽しみなのがお弁当であった。給食ではなくお弁当だ。母が作ってくれたお弁当を毎日持参することになると思う。お昼になるとクラスのみんなが、机をグループにして準備を始める。なんだか居場所のないような空気を感じながら、勇気を振り絞って「一緒にたべていい?」と訪ねる。何で弁当を食べるくらいでこんなに気を使わなくちゃならないのよ!!一人で食べたほうが気楽でいいよ。内心はそうかも・・・でも、そこが女子高校生みんなとワイワイ食べたいものなんですよ。どんなに気を使いながらでも、友達が話す話にうなずいてみたり、笑ってみたり。クラスの中には6つのグループが自然に出来ていた。お弁当の時はこのグループが机を並べ島をつくる。小・中学校の時はなぜかグループが決められ先生の監視の下で給食を食べていた。高校生ともなるとお昼の時間は自由に等しかった。そんな自由な空間で一人取り残されるのは怖いというのがみんなの本音であったに違いない。私もそうだ。相手のこともよく知らないうちに同じグループの一員としてこの先付き合うことになる。