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カッパ・ど・ピア

劇団暁座のこと、私のことをたくさん書きます。

父親と

2005-12-13 13:28:58 | 回想
友達に言われた。私は、あまり父親の話をしないと。
母親の話は良く出るが、父親の話ってしないらしい。
まあ、あんまり父親の話ばっかりしているいい年した女もどうかと思うが。

今日、通勤電車の中でスケートリンクの車内広告が目に付いた。スケートか・・・
そう言えば小学生の頃なぜかスケートに夢中になっていた時期があった。
ある日、母が私に白いフィギアスケート靴を買ってきた。そして毎週日曜日に父親とスケート場に通っていた。
なんだろう。この記憶は。父はスケートができたのであろうか?でも、出来たのだと思う。教わっている記憶がかすかに残っているから。
朝から晩まで、リンクをぐるぐる回って練習していた。少しは滑れるようになったのだろう。しかし、その靴が小さくなりはけなくなった時、スケートにはいかなくなった。
夏休みに市民プールに連れていってもらったのも父親だった。泳ぎを教えてもらった記憶がある。
別に父親と仲が悪いわけじゃないんじゃない。なんて、考えていたら降りる駅に着いた。

人選

2005-11-01 18:06:50 | 回想
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以前のブログでは高校時代の思い出なんぞ書いておりましたが、はっきりいってあまりいい思い出ではありませんでした。
クラスになじめず、自分を出せずにうじうじしていただけなのだった。

最近思うのですが、いじめっ子、いじめられっこって性格で分かれるのかしら?
よくあるパターンでいじめっ子が翌日、いじめられっこに逆転してしまうことありますよね。
学生の時なんて、友達に無視されたりしたらこの世の終わりと思うくらい落ち込んだよ。
友達をとったとか、だれだれと仲良くしたとか、たわいもない理由なんだよね。
すごく記憶に残っているのが、小学校の時3人くらいで仲良しだったのに仲間割れしてどっちの子と仲良くするか選ばせられた事がある。
今考えるとすごいことだね。
でも、自分なりにみんなと仲良くしたくて選べなくてすごく悩んでた。
今でもそんなことありそうだけど・・・
物とか食べ物は割りとどちらか選ぶのは早い方だ。
人間って選べないな。魂があるからだと思う。

我が劇団暁座ではオーデションはないので、とりあえずメンバーとしては受け入れてました。
劇団の配役のオーデションなんてあったら大変だわ!!

ボランティアを始めたわけ

2005-10-18 17:39:47 | 回想
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上京して、2年の専門学校生活をおえて、就職活動で見事、損害保険会社に就職した。
何もなかったところからのスタートとなった東京での生活から2年経過。
就職しても、分厚い規定集を覚え毎日お客様からの電話の対応に追われた。俗に言う5月病になりそうだった。
ボランティア活動でもしてみようかな。と気楽に考えて学生やOLさんが多いボランティア団体に所属してみた。障害児と一緒にお出かけしたり、遊んだりするのがメインのグループでした。学生のようで楽しかった。高校時代に味わえなかったワクワク感があった。
自分の周りに障害者が増えてきた。
私は、ずっと一般の学校の普通学級で勉強してきたので、自分以外の障害者をあまり知らなかった。でも、テレビで見たことがあった。都会ではアクティブな障害者が多いのだと勝手に思い込んでいた。
そんなこともあって障害者の友達が欲しかったのだ。
ボランティアとはまず友達になることからというわけで積極的に活動に参加したわけである。
活動を通して友達も増えてきました。

県人会 群馬編

2005-10-04 13:42:07 | 回想
保険会社のOLだった時、部署の移動というのが年に2回ほど行われていた。
がしかし、私は一度も移動させてはもらえませんでした。
私のいた部署はほとんど移動がなかったのです。新入社員が研修的に半年とか一年送り込まれて他の部署に移動させるといった感じでした。入ってきた人が出て行くといった出入りの激しい部署ではあったのです。
そんな時新人でもないのにやってきたのが私と同期入社の私と同じ出身地群馬県人である人妻であった。人妻だろうと同じ年だから仲良くしてあげた。
これをこのまま放っておくのももったいないということで、群馬県人会を結成することにした。OLターゲットに無料で配布されている情報誌に掲載し、メンバーを募った。もちろんうちの会社の中ではなく一般募集というあらての手段である。
なんと7人も集まった。目的はというと、アフター5の飲み会である。いろいろな職種の初対面の方ばかりなのになぜか、群馬県人というだけでフレンドリーになれてしまうというのは不思議ですね。ローカルな話にはなをさかせ懐かしむ。
日々何か刺激が欲しいなーなんて考えていた見知らぬOLやサラリーマンが仕事を終えて飲んで語るちょっと粋な会でした。
なぜか酒豪ばかりが集まってしまったのは事実です。
2ヶ月に1回くらいで開催して、休みの日に桜の花見にも行ったりしました。
しかし、幹事役の私達が仕事が忙しくなってしまい自然消滅してしまいました。
でもメンバーの中では連絡を取り合ったりしているようです。
群馬県人と聞くとこの時の事を思い出してしまう。不思議な出会いでした。

単位は多い方がいい

2005-09-09 15:44:51 | 回想
上京して2年、専門学校も卒業だ。
暇だったので、学科の選択教科を片っ端から選択していたら、クラスで一番の単位取得者になった。それはそれで、テストが多くて大変だった。
皆勤賞をねらっていたが、1回遅刻をしてしまったので、惜しくも賞は逃した。
クラスの代表で卒業証書授与することになっているらしい。微妙な喜びである。
なにはともあれ無事に卒業は出来た。
童話作家としての道などはなかった。もともとその夢はないが。
卒業後も東京で暮らすと決めていたので、就職活動にも力を入れていた。
一般企業のOLか、公務員が希望であった。
就職セミナーに参加して面接をする。とりあえず3社の候補の中で、地元に支店がある損害保険会社に内定をもらった。
同時に公務員試験も受けていた。
合格結果通知が届いた時には、すでに企業の契約が済まされていた。
夢だった公務員をあきらめたが、それはそれで良いと思った。
企業のOLにあこがれていたので楽しみでもあった。
その時点ではどの選択がベストであるかなんて予想もつかないのである。
就職できるだけでも良かったのかも知れない。
そして、過酷なOL生活が繰り広げられ私の人生が少しずつ変わっていくのであった。

『かすがのつばめ』 7 最終回

2005-08-29 16:01:17 | 回想
やっとのことで石が命中した。
そのすきに、ぼくは思いっきり棒でヘビをおいはらった。
隆は、すばやく箱を取った。箱の中をのぞくと、かすががきょとんとしてぼく達を見ていた。かすがを助けるのに夢中で、かぶと虫を逃がしてしまったのは残念だけど、かすがが無事だったので本当によかった。
それから山へえさを探しにいくときは、かすがをおいていくことにした。
かすがは、ぼく達が虫を取ってくると、喜んで食べる。
そけから何日かすると、かすがは下に置いたえさをつついて自分で食べれるようにもなった。
もう羽もすっかりはえそろって、どこから見てもかすがは一人前のつばめだった。
そんなある日、いつものようにえさをとってきた後、ぼく達は川原の方へ寄り道した。
そして、帰り道で一羽のつばめをみた。そのつばめは、三度もぼく達の前まで近づくと、ツーィーと羽音をひびかせ飛び去ってしまった。
ぼくは思わずさけんでしまった。「かすがじゃないか!」
「まさか。かすがのわけないよ」
「つばめなんてみんな似てるんだよ。わからないじゃないか」
隆も俊彦も、まったく相手にしない。
ぼくは、家に帰って、かすがにえさをあげようと思い、箱の中をのぞいて見た。
「いないっ!かすががいないっ」すごいショックだった。
やっぱり、さっき見たつばめは、かすがだったんだ。
ぼく達は、夏休みが終わる前には、かすがを仲間の所に連れて行ってあげようと、おもっていたのに・・・。
そして、元気に飛び立つかすがに手を振って、かっこよく別れたかったのに・・・。

かすがのつばめ  おわり

『かすがのつばめ』 6

2005-08-24 11:27:56 | 回想
夏の強い日差しの中を三人で、裏山まで歩いた。
ツクツクホーシ、ツクツクホーシ。あちこちからセミの声がする。
去年までのぼく達は、夏休みが始まるとセミ取りやカブト虫とりなど遊び回っていた。裏山にも、何度となく行った。
今日は、セミ取りでもなく、カブト虫を取るのでもない。
ぼく達の宝物でもあるかすがの、えさを探しに行くのだ。
ぼくは、かすがの入った箱をしっかりとかかえて、山の中へ入った。
涼しい空気が、ぼくたちを包んだ。
「おっ、いたいた」隆は、目の前のくもの巣から、くもをつかんだ。
ぼくは、箱を少しだけ開けた。
隆が、かすがの口のそばに、くもを近づけて食べさせた。
かすがが入っている箱を、大きな石の上に置いて、ぼくたちはその辺で遊んでいた。
ぼくは、カブト虫を見つけた。隆と俊彦も、負けずにカブト虫を探し始めてしまった。だけど、結局カブト虫は一匹しか見つからなかった。
カブト虫では、かすがのえさにはならない。けれど、ぼくはかすがにこのカブト虫を見せてあげようと思った。
三人で、かすがのいる所まで行った。
「あっ!」思わず、ぼく達は同時に声をあげた。
箱が置いてある石に、ヘビがシュルシュルとのぼっていたのだ。
箱の中には、かすががいる。ぼくたちは、あわててかすがを助けようとした。
俊彦は、ヘビに向かって石を投げた。ぼくは、長い木の枝を拾って、ヘビが上に上るのをじゃました。しかし、ヘビの方もむきになって箱に近づいてくる。
俊彦の投げた石は、あせっていてなかなか命中しない。

『かすがのつばめ』 5

2005-08-15 14:30:37 | 回想
おろおろしている俊彦の後ろで隆のくすくすという笑い声が聞こえた。
「おい達也、俊彦の背中をみてみろよ。」ぼくは、そっと俊彦に近づいて、背中を見た。おもわずぼくも笑ってしまった。俊彦の背中にちょこんととまって、ウトウト眠っているかすがの姿がとてもこっけいだった。
かすががぼく達の宝物になってから、そろそろ一週間になる。かすがはだいぶつばめらしくなってきた。部屋の中で飛ぼうとするが、部屋の中では思うように飛ぶことが出来ないみたいだ。
バタバタッと、飛んだかと思うと柱にぶつかって、墜落してしまうのだ。
かすがは、あっちこっち動き回るので食欲も増えてきた。
夜になると、明かりに誘われて虫が、部屋の中に飛び込んでくる。
ぼくは、その虫をつかまえては、かすがのくちばしの先に近づけた。
パクッ。あっという間に食べてしまう。
えさを食べるのもだいぶ上手になった。
でも、かすがが自分で虫を取って食べることが出来るのか、ぼくは少し心配だ。
そんなぼくの心配など、気にもしない様子でかすがは、食欲おうせいだ。
ぼく達は、裏山まで、かすがのえさを探しに行くことにした。
「かすがも連れて行こうよ」隆がはりきって言った。
「だいじょうぶかよ。逃げちゃうんじゃないか」俊彦は、心配そうな顔をしている。ぼくだって心配だった。
だけど、一緒に連れて行きたかった。
「箱に入れて行けば、だいじようぶだよなっ」ぼくは、かすがを入れる箱を持ってきた。その箱の中にかすがをいれると、
「せまいけど、ちょっとの間だけこの中でがまんしてくれよ」と、言って静かにふたを閉めて、少しすき間を開けておいた。

『かすがのつばめ』 4

2005-08-08 17:46:25 | 回想
「どんな名前がいいかな」
「つばめだから、かすがって言うのはどう??」
「えーっ、かすが?」
「そう『かすがのつぼね』って知っているだろ有名な歴史上の人物だよ」
「だからどうして、かすがなの」
「わからないかなぁ、かすがのつばめって、もじったんだよ」
「あーそうか、それいいんじゃないか」
「おれも気に入ったよ」
三人は口を大きくあけて、ハハハハと笑い転げた。
そうして、ぼく達は、この名前がとても気に入って、つばめをかすがと命名したのだ。
ぼくは、その夜、ちょっと心配だった。
もし、明日朝起きて、かすがが死んでいたらどうしょう。そう考えるとなかなか眠れなかった。
ピィーピィー、ピィーピィー。
ぼくは、元気のよいかすがの鳴き声で目が覚めた。
枕もとに置いたはこの中をのぞくと、かすがか大きな口を開けて、えさを待っていた。
それからというもの、ぼくは自分の朝ごはんよりも先に、かすがにえさをやった。
ぼくが、朝ごはんを食べ終わった頃、隆と俊彦が遊びにやってきた。
かすがは、ぼく達が手を出すと、ちょこんと手の上に飛び乗る。
まるで、手乗りつばめのようだ。
ぼく達が、宿題をやっている時も、ノートや教科書の上をばたばた飛び回っている。
気がつくと、ノートの上にかすがのオトシモノがあったりする。
こんなこともあった。宿題が終わって、ぼく達は一息つく。
「かすが、お待たせ」ぼくが声をかけると、いつもピィピィってやってくるのだ。
ところが、かすがは姿をあらわさない。
「あれっ、かすがどうしたかんだろう」「来ないなァ」
ぼくたちは、本当にびっくりしてしまった。あわてて部屋中を探し回ったが、見当たらない。
隆は、机の下やゴミ箱の中、たんすの後ろをくまなく探した。
俊彦は、かすがの名前を呼びながら、おろおろしていた。
ぼくはもう、どうしていいのかわからず、庭まで飛び出して行き、大声で何度も呼んだ。

『かすがのつばめ』 3

2005-08-04 18:08:35 | 回想
その時ぼくは心の中で、このつばめを育てようと考えていた。
「ぼく達で育てないか」ぼくは、二人に向かっていった。
「おもしろそうだなっ」隆も俊彦も賛成した。
「でも、どこで育てるんだよ。おれのうちは猫をかっているから、あぶないだろ」隆が言った。
「えへん。ぼくのうちでそだてるのさっ」ぼくが、得意そうに言うと、そう決まった。
そんなわけで、ぼく達は、夏休みになったと同時に、つばめのヒナを育てることになった。
家につれて帰って、ダンボールの箱の中にいれた。つばめは、しきりに上を向いて、くちばしを大きく開けている。
「きっと、おなかがすいているんだよ」
「そういえば、ぼくもおなかすいてきちゃった」俊彦はおなかをさすりながら言った。
「でも、つばめのヒナって何食べるんだろ」隆はまじめに考えた。
「やっぱり虫とかじゃないか」
「あっ、そうだ」ぼくは台所に走った。
「達也のうちってむしもいるのか」二人はきょとんとして言った。
ぼくは、前に鳥のヒナに、ぬかを水でといてたべさせていたのを思い出した。
ぼくは、さっそく同じように作ってみた。
「達也、それ、なんだよ」俊彦が不思議そうな顔でのぞき込んだ。
隆なんて、つばめを夢中でかまっていて、ぼくが来たのも気がつかなかったようだ。
ぼくはこの特製のえさを、竹ひごの先に少し付けて、つばめの口の中に入れた。
すると、つばめはくちばしをパクパクさせて竹ひごの先に付けたえさを食べた。
「おいしいのか、これ」俊彦は指の先に少し付けてなめてみた。
「なんだ、ぬかじゃないか」そういいながら、俊彦は、竹ひごにたっぷりえさを付けて、つばめの口におしこんだ。
「おれにもかして」隆は、俊彦から竹ひごをとると、楽しそうにえさをあげた。
ところで、このつばめにはまだ名前がついていなかった。