NPO法人行政再生ブログ

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NPO法人行政再生 第1回目の勉強会-年金改革の本質とは(06.11.6)

2006-12-03 01:19:14 | 行政再生
 現在、私が理事長として申請中の「NPO法人行政再生」の第1回目の勉強会が、新橋オフィスで行われた。
 夜7時30分開始でも、「行政再生」の役員5人と初参加者2人が、講師の「宇野社会保険大学長」の話に熱心に耳を傾け、質疑応答を含め、白熱した議論が続き、あっという間に2時間が経過しました。
 マスコミ主導の世論は、少子高齢化と社会保険庁改革に国民意識を集中させていますが、専門的なデータによる分析を行うと、少子高齢化にも明るい兆しがあること、そして、社会保険庁改革に関わる社会保険大学校の現場での苦労話等、年金制度の本質的問題点と課題が浮かび上がってきました。
 いつから年金積立金制度が開始し、いつから賦課制度に切り替えられたのか、また、その制度変更過渡期の方法及び問題点も説明が行われました。また、年金財源を税金で徴収すべきか、保険料で徴収すべきか、厚生労働省出身の校長と、財務省官僚のそれぞれの立場の意見相違や、国民からみた税金・保険料議論の複雑さを超えた、徴収の一元化の議論も出ました。
 英国が行っている「歳入庁(Inland Revenue)」は、税金と保険料の一元化徴収を行っており、早期に政治主導で、日本もこの制度を導入し、意味のある国民負担率の議論をしていかないと、医療、介護、年金制度の崩壊につながるとの、危機感あふれる意見もだされました。
 次回は、1月11日に医療経済学の専門家を講師に迎え、引き続き、日本の社会保障制度を勉強します。ぜひ、「NPO法人行政再生」にご参加下さい。

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 NPO法人『行政再生』理事長
 元衆議院議員
 公認会計士・税理士
  若松かねしげ
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