玉陽庵 算命学ブログ

★ホームページ★
スマホ版 https://gyokuyouan.com/sp/index.html

「従化五格」と「自我」

2015年02月21日 | 算命学 あれこれ
昨日は、「従化五格」に入り、見事にその現象を引き出した
木村拓哉さんのお話をしました。

今日は、その後輩の堂本剛さんのお話をしてみたいと思います。

実は堂本剛さんも、陰占は見事な「従生格」に当てはまる形。
芸術家の格であり、運が上がると財を得るとされます。

堂本剛さんの陰占はこちら。


  丁 戊 己
寅 未 辰 未 子
卯 丁 乙 丁 丑

日干が他の天干、地支すべてを生じる形で、
支合や半会なども無く、ここだけを見れば完璧な形です。

それでは、今度は陽占を見てみましょう。


    鳳閣星 天南星

貫索星 龍高星 貫索星

天南星 調舒星 天堂星


単に十大主星だけを見れば、これまた美しい形です。
南北の精神の位置にきちんと精神星が座し、
東西の現実の位置にきちんと現実星が座している
ある意味理想形。

ただし、「従生格」という観点から見ると、「入格」条件から外れる点が
いくつかあるのです。

まずは、「従化五格」に入るには「身弱」であることが条件。

彼は身強の星である「天南星」を二つも持っていますね。
「天堂星」もどちらかと言えば「身弱」の部類には入りますが、点数もそこそこ高く
最身弱ではありません。

さらに、「貫索星、石門星が無い」という条件からも外れています。
こちらも、「貫索星」が2個もあるのです。

昨日の述べた通り、「従化五格」というのは、「周りに従う」事がポイントになる格。

自我の強い星があると、どうしても周りに従い、流れに乗るということが
できにくくなるというのが基本です。



それでは、実際に堂本剛さんの場合はどうだったのか、考えてみましょう。

グループ名が正式に決まり、上京したのは彼がまだ10代の前半だった頃。
仕事上の様々な事に対して逆らえるはずもなく、ただ与えられた仕事をこなすので
精一杯だったと思います。

大運の初旬にも「貫索星」が廻っているので、すでにある程度の自我は
固まっていたはずですが、断るつもりのジャニーズ事務所入りも
堂本光一さんとの出会いから、流れで入ってしまった感があります。

要するに、まだ幼かったが為に、自然と周りに従い、流れに逆らわない状況が
できてしまっていたのです。

基本的に「従生格」の要素があった訳ですから、その格が現象として現れる
状況が整うと、自然と大きな運が開きます。

出演するドラマが大ヒットし、ファーストコンサートが日本武道館(しかもCDデビュー前)。
何本ものレギュラー番組を抱え、CDデビューすればミリオンセラー、
その後もシングルの売上はオリコン1位を取り続け、連続記録がギネスブックに登録されるほど。

当時を知っている人なら、その爆発的な人気ぶりを説明するまでもないでしょう。

ただ、その人気絶頂期、彼がテレビ番組やインタビュー記事などで時折見せるようになった
とても怠そうな姿が、とても気になったことを覚えています。
堂本光一さんが上手にフォローされていましたが、後に彼自身が告白している通り
すでに過呼吸やパニック障害で苦しんでいたのだと思います。


おそらく、周囲の期待や流れに逆らわない方が大きな成功の波を途切れさせずに済む
ということを、彼自身も頭では分かっていたのでしょう。

しかし、二つの「貫索星」が示している彼の「自我」は、
成長し、大人になっていくにつれて無視できないほど大きくなって行ったはずです。

彼が周りを気にしない人であったならば、もっと早く色々な事に逆らい、
あらゆることを台無しにして、中途半端な成功に終わっていたはず。

ただ、彼は頭の良い人ですし、「貫索星」も、いったんやると決めた仕事は
きちんとやる、という真面目さ、頑固さとなって、出てしまったのかもしれません。

「自我」を殺す、というのは、自分自身を殺してしまう事。
強い「自我」を持つ人がそれを封じられる事は、死ぬような苦しみです。

どんなに頭で自分を抑え込もうとしても、心と体は切り離せません。
苦しみは、どうしても体に影響を与え、色々な形で表に出てしまいます。


最終的には事務所にも怒られるようなファッションでテレビに登場したり
自分自身を素直に表現できるソロの音楽活動をしたり、
「自分らしさ」を表に出す事を選んだ堂本剛さんの選択は、
彼自身を救ったのだと思います。

実は彼の極星は「調舒星」。
この極星を持つ人は平均外の人と言われ、芸術的なもので救われる人ですから
まさに星通りに窮地を脱したと言えるでしょう。


このように、「従生格」の目覚ましい現象は彼が自我を表に出すと同時に
おさまり、「Kinki Kids」の爆発的な人気も落ち着いたものになりました。

ただ、落ち着いたとは言っても高い人気を維持していることは
変わりありません。

実は、堂本剛さんは、この「格」の他に、大運天中殺を持っていて
その陽転枠が常人の何倍もあるのです。

少し長くなりましたので、このお話の続きは、また明日(^^)




【玉陽庵ホームページはこちら】
http://www001.upp.so-net.ne.jp/gyokuyou-an/

【ご質問、お問い合わせはこちら】
gyokuyouan@gmail.com
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 従って成功する運 | トップ | 「従化五格」と「自我」 -... »

算命学 あれこれ」カテゴリの最新記事