玉陽庵 算命学ブログ

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総合判断のススメ

2015年03月11日 | 算命学 あれこれ
本日は、現在大河ドラマでも活躍中の俳優、高良健吾さんのお話を(^^)

テレビなどでお見かけする高良さんの印象は、非常に目力のある方で、いかにも繊細で鋭敏な雰囲気です。
芸術性があり、繊細な星の代表格として挙げられるのが「調舒星」。
実際、芸能人の方はこの星を持っていらっしゃる方も多く、私もてっきり高良さんがこの星をお持ちだと思っていました。

ところが、高良さんの人体星図には、この「調舒星」が無いのです。


    鳳閣星 天禄星

龍高星 石門星 貫索星

天堂星 車騎星 天極星


社交性の星である「石門星」や、どちらかと言えばのんびり大らかな星である「鳳閣星」など、一見イメージとは合わない星が並んでいます。

それでは、陰占を見てみましょう。


  乙★辛 丁
戌 丑 亥 卯 
亥 癸 甲 乙 

まず、異常干支の「辛亥」が月柱にありますね。
一般的に異常干支は直感が鋭く、家系を表す月柱に異常干支が出る場合、家系の上の世代のどなたかに非常に直感の鋭い方がおられる場合が多いようです。
「辛亥」は「己亥」に似ているところがある干支で、身体の感覚が非常に鋭く、普通の人が感じられないものを感じると言います。

さらに戌亥天中殺なので、宿命天中殺である「生月天中殺」ですね。
この「宿命天中殺」も、基本的に一生「枠」を持たない生涯天中殺なので、鋭い直感を持ちます。
彼の場合はこの天中殺の現象が「天極星」に出ていますね。
この場合「虫の知らせ」などを体験しやすいと思います。

また、行動領域も見てみましょう。




ご覧のとおり、行動領域の三角形が細く鋭い形です。
このような方は、これがアンテナのような役割を果たし、色々な事を感覚でキャッチしてしまいます。
これも直感が非常に鋭い形。


このように、人体星図(陽占)には一見繊細に見えるものを持たなくても、陰占や行動領域にかなりの鋭敏さが表れていますね。



さらに、「車騎星」と「石門星」がタテ線でのぶつかり合う形は「井乱局」という「局」に入ります。
攻撃本能と守備本能が衝突するため、心の大きな葛藤を生みますが、芸術に葛藤は必須。
葛藤の無い人からは、芸術的な表現は生まれて来ないのです。

ただ、この葛藤は人間性の向上ももたらすとされ、性格的には激しいものを持ちながら、意志は融通性を持つと言われます。
映画やドラマなどの現場ではチームワークが必要ですから、そのような場合、この融通性は大きく役立つと思います。

さらに、この「車騎星」には剋戦が集中しており、才能はこの「攻撃本能」「闘争本能」の星に集中しています。

単に繊細で鋭敏なだけでなく、あの非常に印象的な目力は、この部分から出てきているのでしょう。
非常に線が細い方でありながら、男らしさを感じさせるのは、この為だったのですね(^^)


このように、「繊細さ」一つとっても単純に「調舒星」として出ている場合もあれば、高良さんのようにいくつもの要素を総合して「非常に繊細で鋭敏」と判断できる場合があります。

少し難しいかもしれませんが、一部だけを切り取って判断するのではなく、総合的に見て判断するのが算命学の醍醐味(^^)
星のどのような部分からその人の特徴が生まれてきているのかを知ることは、その人をより深く知ることです。

相性の良し悪し、運の吉凶などももちろん大切ですが、まずはその人をきちんと理解する事こそが肝要なのだということを、ぜひ覚えておいて頂きたいと思います(^^)




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