梅の実が コロンと一つ落ちていて
実がなっているのに気がついた
花も少し咲いただけだったので
諦めていたのだけど、
柔らかな青梅の色にほっこりする
この梅の木、住み始めたころから、まがった中心幹に空洞ができていて、年々大きくなってきている。
樹の勢いは弱くなり、花は少ししか咲かないし、
実のならない年もあった。
五つ実っただけでもうれしい。
樹勢の衰えは、実は庭全体に広がっている。
大きなツゲの樹もぽっかり穴が開いている。根元に木くずがたまっている。
よく見ると、枝を切り落とした後も穴が開いていたり、幹にも小さな穴がある。
気になって庭を巡ると、ほかにもそういう木がある。モミジ。ネズミモチ。ほか。
ドウダンツツジは半分の枝が枯れはじめている。
サツキは花の付きが悪くなった。花が付かない木もある。
斑入りアオキは枝の先の葉に黒い斑点が広がって、しまいに真っ黒になって落ちる。
実生の桜は枝先の葉がくるまってふっくらしている。
椿の葉裏に毛虫がびっしりついている。
いちばん丈夫だった月桂樹もシチューに入れようと葉を手折ってきたら茶色の斑点がついている。
ほったらかしでも、みんな勝手に元気に暮らしていてくれたのに、
ああ、ざわざわする。