グッピーのブックレポート

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隈研吾の講演会

2009年05月25日 | グッピーエッセイ
先日、日本を代表する建築家の一人として欠かせない
隈研吾の講演会に行ってきました。
建築関係の方はご存知かと思いますが
有名な建築は東京ミッドタウンの中のサントリー美術館です。
他に栃木県の広重美術館、石の美術館などがあります。

この講演会では「光と孔」がテーマでした。
人間が自然を感じるとき、それは光によって感じているとおっしゃっていました。
木漏れ日や水面を想像するとわかりやすいです。
そして隈研吾は、
「孔に光がどのように差し込むのか」
と言うことを一番の問題にしているようです。
それが建築の内部にどう影響を与えているのか
そのイメージを過去の自作例やイメージ画によって説明してくださいました。

ここでは「孔」というのはおそらく
最終的に物が行き来できるように貫通していなくてもよくて
光を通さないものに一部ガラスなどがはめ込まれて
光だけが透過するような状態のことも含んでいます。

例えば石の美術館には、石積みの壁でできていて
積むときに石を薄くスライスしたものも混ぜて積んでいます。
内部に入ると薄くスライスした石の部分から光が透過して
その石はまるで障子の様な光を解き放つのです。
この建物は、実際に栃木県まで見に行ったことがあるのですが
この透過はかなり綺麗ですよ。石であることに誰もが驚くと思います。

他には、銀座のティファニーの外壁が面白かったです。
ハニカムパネルというものを、
一枚一枚角度を変えながら壁に取り付けるので、
光が乱反射して独特な表情のある外壁なのです。
実はこのパネル、飛行機の羽の中に使う部品だそうで
全てが蜂の巣のように六角形の穴の連続で出来ているので
遠目には光が反射して見えますが、
孔を透過して内部にも光が差し込むのようなのです。

孔とは別に「自然」と「光」の関係として
羽毛をつめたガラスの壁の例などもありました。



孔や自然素材を通して光がどう見えるか、
我々は、そういった光も含めどのように自然を感じられるのか。
建築を媒体として自然と人間をつなぐ鍵は
「孔」と「自然素材」を『透過する光』に在りそうです。


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2 コメント

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Unknown (北野 均)
2009-05-27 00:45:32
建築については門外漢です。又、よくよく考えれば他のことについても、知らないことばかりです。でも、ある一つの分野を極めようと思えば、奥深く、気の遠くなるような努力が必要だと思います。その道程は誰も教えてくれません。時間は貴重に使わなければ。
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コメントありがとうございます^^ (guppy)
2009-05-30 02:09:50
そうですよね。時間をかけて自分のものを増やしていきたいと思います!
こうして書くことで自分の中に刻まれるので、これからも建築の分野も出来るだけわかりやすく書いていけたらと思います♪

また読んでくださいね^^
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