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教育のお仕事

日々のしらべもの

達成目標・向上目標・体験目標

2009-07-01 | 評価
具体的な到達目標の中に、次のような3種のタイプを区別することができる。

達成目標
 特定の具体的な知識や能力を完全に身につけることが要求されるといった目標。行動目標の形で記述されるものの大半は原則としてここに入る。

向上目標
 ある方向へ向かっての向上や深まりが要求されるといった目標。基本的には、個人内での比較(以前より……)や他の人との比較(だれだれより……)というかたちでしか進歩あるいは向上・深化などが把握しがたいという性格のものであり、論理的思考力とか鑑賞力、指導性とか社会性といったような包括的で総合的な高次の目標がこれに属する。
ある段階に達したときに示されるであろう態度や行動の外的特性(シンプトム)について詳細な記述を準備しておくならばこのような目標に関する到達性を、かなりの程度の明確さをもって確認することができよう。

体験目標
 学習者の知的精神的成長のためには、触れ合い、感動、発見等々の体験が重要な意味を持つものと考えられるが、それらを直接、教授=学習活動展開のねらいとするもの。(第3章3〔2〕)