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Feelin' Groovy 11

I have MY books.

かえるくん、東京を救う

2005-08-15 | 村上春樹
かえるくんと片桐さんの会話。


「片桐さん、実際に闘う役はぼくが引き受けます。
 でもぼく1人では闘えません。ここが肝心なところです。
 ぼくにはあなたの勇気と正義が必要なんです。
 あなたがぼくのうしろにいて、
 『かえるくん、がんばれ。大丈夫だ。君は勝てる。君は正しい』
 と声をかけてくれることが必要なのです」

「(中略)片桐さんにやってほしいのは、まっすぐな勇気を
 分け与えてくれることです。
 友だちとして、ぼくを心から支えようとしてくれることです。 
 わかっていただけますか?」
(『神の子どもたちはみな踊る』より「かえるくん、東京を救う」
  村上春樹著 新潮社)

初めてこの本を読んだ時は「かえるくん」のキャラクターに
こころ奪われて内容を深く考えていなかったけれども、
今回読み直したら、上記箇所でハッとしました。
実際に闘うのは自分自身だけれども
心の支えがあるのとないのとでは大違いだもんね。
「スタンド・バイ・ミー」の世界に通ずるものです。



そしてこちらも。

 ♪瞳を閉じれば あなたが
  まぶたのうらにいることで
  どれほど強くなれたでしょう
  あなたにとって私も そうでありたい
       (レミオロメン「3月9日」)
  「3月9日」の全歌詞はこちらへ

もとは友達の結婚式のために作った曲らしいですが、
同じことですね。

 
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