フジコ・ヘミングさん死去…数奇な人生が注目され「奇蹟のカンパネラ」が異例の大hit
讀賣新聞オンライン2024/05/02 09:13配信を加筆,修正.
テレビジョン出演のきっかけで「奇跡のピアニスト」として人気を集めたフジコ・ヘミング(本名:ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ)さんが2024年4月21日,膵臓(スイゾウ)癌で死去,フジコ・ヘミング財団の発表による92歳.葬儀は近親者で済ませた.後日お別れの会を開く予定.
スウェーデン人建築家の父と日本人ピアニストの母の間にベルリーンで生まれ,1930年代半ばに5歳で帰国,母からピアノの手ほどきを受け,東京芸術大を卒業後,ベルリーンへ留学した.
その後も欧州で演奏活動を続け,かぜが原因で一時両耳の聴力を失い,活動を中断.後に左耳の聴力は一部回復し,ストックホルムでピアノ教師を長年続けた.
1995年,母の死を機に60代半ばで日本に帰国,再起を懸けたリサータルや数奇な人生を取材したNHKのドキュメンタリ番組が1999年に放送されると大きな反響を呼び,同年発売されたデブゥアルバーム「 奇蹟きせき のカンパネラ」はクラシック音楽では異例の大ヒットを記録.
2000年代から本格的なコンサト活動を始め,海外の有名オケーストラとも度々共演.多くの録音を行ったほか,半生を描いたテレビ番組やドキュメンタリー映画も作られた.また,動物愛護活動等に熱心に取り組んだ。
2023年11月に自宅で転倒し,コンサートをキャンセル,リハビリを続けていたが,2024年3月に膵臓がんと診断され,療養中だった。
2000年頃,「奇蹟のカンパネラ」をテレビ番組での放映を聴き,感激した事を,憶えていますね.
極楽往生を祷ります.
南無阿彌陀,合掌.