松本大学で行われたフォーラムへ行ってきました。

当日の模様はこちらなど。
>>松本山雅公式
>>長野放送
>>信濃毎日新聞
会場内の空席数を心配しましたが杞憂。ほぼ満員。
メモを取りながら耳を傾ける参加者も多く見られました。
フォーラムは大きく分けて2部構成。
前半は信州大学全学教育機構の橋本氏による基調講演。
後半はJリーグチェアマン・鬼武氏、スポーツライター・元川氏、AC長野代表・丸山氏、そして松本山雅FCスーパーバイザーの八木氏を交えたシンポジウム。
橋本氏の基調講演は、特筆すべきことは特に無いでしょうか・・・。
後半のシンポジウムを行う上での資料提示みたいな感じかな。
そして、メインとも言える後半のシンポジウム。
各シンポジストの紹介の前に、Jリーグ百年構想のプロモーションビデオが放映されました。
>>Jリーグ百年構想PV
Jリーグチェアマン・鬼武健二氏。
鬼武氏は、松本山雅・AC長野の両クラブが、競い合ってJを目指している現状に「素晴らしいこと」の一言。
大きな期待をもって注目しているようです。
また、今後のJ2拡大方針や、いわゆるJ3構想についてもちょっと言及。
J2は現状の13クラブから、最大で22クラブ構成まで考えているらしいです。
J3については現状ではまだ考えていないとのこと。当面はJ2とJFLとの在りようを見極めて・・・というような事。
Jリーグではなく、協会の管轄ゆえに明確には語られませんでしたが、地域リーグ決勝大会のレギュレーションについても。
とにかく狭き門である同大会の改革(?)については、最短でもあと2年の月日を待たねばならないようです。
あと、自治体関係者の姿がフォーラムに見られなかったことについては、残念がることしきりでした。自治体の関係者向けのコメントもあったようですが・・・。
スポーツライターの元川悦子氏。
松本市出身ということで、松本山雅をかなり贔屓目に見て頂いているようです。
もちろん、その発言においては松本サポーターに万雷の拍手で迎えられました。
ヨーロッパのクラブの話を聞くと、流石に歴史と文化が違うなとしか思えなく。
橋本氏のレクチャーでは、立派な練習場脇のテラスで、地元ファンがビール片手に談笑する、ドイツ7部リーグ(!)クラブの日常風景が紹介されました。
日本がここまでになるには果たして何年かかるのかと。
日本でも、レッズランドやアルビレッジのような施設が誕生しました。
凄い、羨ましいと感嘆しつつ、アルウィン周辺に広がる信州スカイパークの可能性に想いをはせた人もきっと多かっただろうと思います。
AC長野・丸山朗氏
先日、長野で行われた岡田×バドゥ対談(もちろん中身は知らないけれど)に比べると、どうしてもエンタテイメント性には乏しいなぁと・・・これは私の勝手な思い込みですが。
そんな今回のフォーラムにおいて、ある意味貴重なエンターテイナーの登場。
43人の山雅サポーターに対し、AC長野サポーターは2人(いずれも丸山氏発表)という、超Awayの状況を思いっきり満喫しているように思えました(^^;
「チーム(AC長野)に関わることを、もっと楽しんで欲しい」
松本山雅の選手、スタッフ、ボランティア、ファン、サポーターにとっても、まずは愛するクラブを楽しんで関わって欲しいと思います。
その上で、来る「信州ダービー」においては、丸山氏のご希望通り、大いにAC長野との触れあいも楽しませて頂きたいと思います。
最後に、松本山雅FCスーパーバイザー・八木誠氏。
「口座に10万円しかなかった」という話には、流石に驚かされましたが、ASPの発足当初、提携クラブの山雅SCが県リーグ降格の危機にあったことを知らなかった事や、選手の喫煙問題、思うように資金が集まらずに、現監督の辛島氏を理事達のポケットマネーをかき集めて招聘しようとしたことを含めて、クラブ発足当初の苦難の歴史が語られました(^^;
私の山雅サポーターとしての活動は、郵便局から2000円(当時のバモス会員2口分)をASPに振り込んだことが始まりなんですが・・・もうちょっと奮発しておけば良かったかなとも(笑)
山雅の今日があるのも、今年もご支援下さるパートナー企業の皆様による所が大です。感謝感謝。
えらい長々と書き連ねましたが、もう少しだけ。
基調講演で橋本氏は、信州におけるJクラブの可能性の1つに「リアルダービーの可能性」を挙げ、元川氏は「両クラブの一本化は不可能」と言い放ち、丸山氏、八木氏は笑顔の中にあって舌戦の応酬(どつき漫才とも言える(笑))を繰り広げ、鬼武氏は冒頭にも挙げたようにそれを「素晴らしいこと」と語る。
信州を挙げての統一クラブでJを目指すことはもはや不可能ということで、意見の一致を確認できたことは一つの収穫。
県民一丸となって応援できる球団を目指す、北信越ベースボールチャレンジリーグ・信濃グランセローズとは相反する流れですが、これはフットボールクラブの持つ「都市密着」という性質に加え、両都市の持つ歴史的背景が大きく関わっているから当然かなと。
その、信濃グランセローズをクラブへの脅威とするか、参加者から質問もありましたね。
丸山氏「脅威とは思っていない。むしろ盛り上がって欲しい」
八木氏「お互いが競ってやっていけばいい。ただ(スポンサー獲得で)野球に既に支援してしまったから、サッカーまで支援できないという所もあった」
確かに、営業的に厳しさを増したことは事実でしょうが、地域にプロクラブを応援するという文化を浸透させる面で、グランセローズの誕生は大きなターニングポイントじゃないかなと思います。
サッカーが好きな人がいれば、当然野球好きな人だっている。
野球・北信越リーグの誕生を機に「それじゃ、サッカーは?」と思ったサッカーファンが、松本山雅・AC長野の存在を知る・・・なんて効果も期待できるかもしれない。
そして締めくくりに、鬼武チェアマンがJリーグ百年構想について。
「1つクラブが増えるのも、百年構想。1つ芝生のグラウンドが増えるのも、百年構想。1人選手が増えるのも、百年構想」
それならば、松本山雅を始めとする県内全てのクラブに、1人ファン・サポーターが増えるのもまた、Jリーグ百年構想。
より、多くの人たちの「百年構想」への参加を願ってやみません。
信州にJリーグクラブが誕生するその日まで。
このフォーラムは会を重ねて開催が続けられるとの事です。
次回も、より多くの方に。特に今回は参加を見送られた地方自治体の皆さんには、是非とも参加していただきたいと願います。
最後に、このフォーラムを企画し、県サッカー協会に開催を提案したNBS長野放送の皆さんに一言。
GJ!!
参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした!

当日の模様はこちらなど。
>>松本山雅公式
>>長野放送
>>信濃毎日新聞
会場内の空席数を心配しましたが杞憂。ほぼ満員。
メモを取りながら耳を傾ける参加者も多く見られました。
フォーラムは大きく分けて2部構成。
前半は信州大学全学教育機構の橋本氏による基調講演。
後半はJリーグチェアマン・鬼武氏、スポーツライター・元川氏、AC長野代表・丸山氏、そして松本山雅FCスーパーバイザーの八木氏を交えたシンポジウム。
橋本氏の基調講演は、特筆すべきことは特に無いでしょうか・・・。
後半のシンポジウムを行う上での資料提示みたいな感じかな。
そして、メインとも言える後半のシンポジウム。
各シンポジストの紹介の前に、Jリーグ百年構想のプロモーションビデオが放映されました。
>>Jリーグ百年構想PV
Jリーグチェアマン・鬼武健二氏。
鬼武氏は、松本山雅・AC長野の両クラブが、競い合ってJを目指している現状に「素晴らしいこと」の一言。
大きな期待をもって注目しているようです。
また、今後のJ2拡大方針や、いわゆるJ3構想についてもちょっと言及。
J2は現状の13クラブから、最大で22クラブ構成まで考えているらしいです。
J3については現状ではまだ考えていないとのこと。当面はJ2とJFLとの在りようを見極めて・・・というような事。
Jリーグではなく、協会の管轄ゆえに明確には語られませんでしたが、地域リーグ決勝大会のレギュレーションについても。
とにかく狭き門である同大会の改革(?)については、最短でもあと2年の月日を待たねばならないようです。
あと、自治体関係者の姿がフォーラムに見られなかったことについては、残念がることしきりでした。自治体の関係者向けのコメントもあったようですが・・・。
スポーツライターの元川悦子氏。
松本市出身ということで、松本山雅をかなり贔屓目に見て頂いているようです。
もちろん、その発言においては松本サポーターに万雷の拍手で迎えられました。
ヨーロッパのクラブの話を聞くと、流石に歴史と文化が違うなとしか思えなく。
橋本氏のレクチャーでは、立派な練習場脇のテラスで、地元ファンがビール片手に談笑する、ドイツ7部リーグ(!)クラブの日常風景が紹介されました。
日本がここまでになるには果たして何年かかるのかと。
日本でも、レッズランドやアルビレッジのような施設が誕生しました。
凄い、羨ましいと感嘆しつつ、アルウィン周辺に広がる信州スカイパークの可能性に想いをはせた人もきっと多かっただろうと思います。
AC長野・丸山朗氏
先日、長野で行われた岡田×バドゥ対談(もちろん中身は知らないけれど)に比べると、どうしてもエンタテイメント性には乏しいなぁと・・・これは私の勝手な思い込みですが。
そんな今回のフォーラムにおいて、ある意味貴重なエンターテイナーの登場。
43人の山雅サポーターに対し、AC長野サポーターは2人(いずれも丸山氏発表)という、超Awayの状況を思いっきり満喫しているように思えました(^^;
「チーム(AC長野)に関わることを、もっと楽しんで欲しい」
松本山雅の選手、スタッフ、ボランティア、ファン、サポーターにとっても、まずは愛するクラブを楽しんで関わって欲しいと思います。
その上で、来る「信州ダービー」においては、丸山氏のご希望通り、大いにAC長野との触れあいも楽しませて頂きたいと思います。
最後に、松本山雅FCスーパーバイザー・八木誠氏。
「口座に10万円しかなかった」という話には、流石に驚かされましたが、ASPの発足当初、提携クラブの山雅SCが県リーグ降格の危機にあったことを知らなかった事や、選手の喫煙問題、思うように資金が集まらずに、現監督の辛島氏を理事達のポケットマネーをかき集めて招聘しようとしたことを含めて、クラブ発足当初の苦難の歴史が語られました(^^;
私の山雅サポーターとしての活動は、郵便局から2000円(当時のバモス会員2口分)をASPに振り込んだことが始まりなんですが・・・もうちょっと奮発しておけば良かったかなとも(笑)
山雅の今日があるのも、今年もご支援下さるパートナー企業の皆様による所が大です。感謝感謝。
えらい長々と書き連ねましたが、もう少しだけ。
基調講演で橋本氏は、信州におけるJクラブの可能性の1つに「リアルダービーの可能性」を挙げ、元川氏は「両クラブの一本化は不可能」と言い放ち、丸山氏、八木氏は笑顔の中にあって舌戦の応酬(どつき漫才とも言える(笑))を繰り広げ、鬼武氏は冒頭にも挙げたようにそれを「素晴らしいこと」と語る。
信州を挙げての統一クラブでJを目指すことはもはや不可能ということで、意見の一致を確認できたことは一つの収穫。
県民一丸となって応援できる球団を目指す、北信越ベースボールチャレンジリーグ・信濃グランセローズとは相反する流れですが、これはフットボールクラブの持つ「都市密着」という性質に加え、両都市の持つ歴史的背景が大きく関わっているから当然かなと。
その、信濃グランセローズをクラブへの脅威とするか、参加者から質問もありましたね。
丸山氏「脅威とは思っていない。むしろ盛り上がって欲しい」
八木氏「お互いが競ってやっていけばいい。ただ(スポンサー獲得で)野球に既に支援してしまったから、サッカーまで支援できないという所もあった」
確かに、営業的に厳しさを増したことは事実でしょうが、地域にプロクラブを応援するという文化を浸透させる面で、グランセローズの誕生は大きなターニングポイントじゃないかなと思います。
サッカーが好きな人がいれば、当然野球好きな人だっている。
野球・北信越リーグの誕生を機に「それじゃ、サッカーは?」と思ったサッカーファンが、松本山雅・AC長野の存在を知る・・・なんて効果も期待できるかもしれない。
そして締めくくりに、鬼武チェアマンがJリーグ百年構想について。
「1つクラブが増えるのも、百年構想。1つ芝生のグラウンドが増えるのも、百年構想。1人選手が増えるのも、百年構想」
それならば、松本山雅を始めとする県内全てのクラブに、1人ファン・サポーターが増えるのもまた、Jリーグ百年構想。
より、多くの人たちの「百年構想」への参加を願ってやみません。
信州にJリーグクラブが誕生するその日まで。
このフォーラムは会を重ねて開催が続けられるとの事です。
次回も、より多くの方に。特に今回は参加を見送られた地方自治体の皆さんには、是非とも参加していただきたいと願います。
最後に、このフォーラムを企画し、県サッカー協会に開催を提案したNBS長野放送の皆さんに一言。
GJ!!
参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした!