スズキ キャリイトラックのエンジン不調 ～DA63T～

今日は、お車乗り換えで査定というキャリイトラックの診断です。



なんで査定なのにエンジン見てるんでしょうか・・・

査定時の問診で”高速で８０Ｋm/h以上走らへんねん”

という事で預かって査定です。

エンジンかけてアクセルに足を乗せた瞬間分かりました！！



エンジン終わってる！！

エンジンを開けて点検してみます。







プラグはガソリンで濡れています。

よそでよくある修理・・・

☆プラグだけ新品にして思いっきり走って

☆プラグが焼けたとこで”様子見で乗っててください”

☆そんなんで直れば整備士いりません。





スズキのこのエンジンに多い”圧縮抜け”



これは３番シリンダーの圧縮です。

カメラアングルですが実際は10.5Kpa/cm3

しかも３０秒くらいクランキングしてやっとの数値です。


確実にエンジンのヘッド廻りアウト！！

査定金額はほぼ廃車

知らずに買い取れば大損害






２番シリンダ　12.6Ｋpa/cm3

わずか６秒くらいです。

正常です。




最後に１番シリンダー　　１２．８Ｋpa/cm3

正常です。




そんなわけで、査定するにも”問診”は大事です。

”診断”は今回のように”誤診断”しないことが大事です。

少しでもおかしいと感じたらお問い合わせください。


☆こんな故障に繋がるのって、じつはこんな事が原因です。

☆エンジンオイルを長い間交換しない

☆粘度の合わないオイル使用でエンジンのカム進角・遅角が起こり異常燃焼

☆プラグ無交換のため異常燃焼

☆安いガソリン（粗悪品もあります）で異常燃焼

などがあります。

きっちりいいモノ使いましょう。ネ