灰色の賢者の部屋

RPG一般(特にD&D3.5e)がらみの考察

D&D3.5版のノームについて

2007-11-11 23:09:32 | Weblog
一書に曰く、ノームとは本来、ヒューマノイドより精霊に近い。彼らは、英国の民話に登場する典型的な「伝承的生物」である。ドワーフやエルフのように原典が存在せず、無数の民話の中で、古くから語り継がれていた幻生物といえる。一般的には長い鼻、豊かなヒゲなーに丸っこい胴体、大きな腹に短い脚。そしてトレードマークの赤い三角帽。実にほほえましい、ユニークな姿だ。人目に付かない隣人として、英国に伝わる妖精のイメージも加わり、動物と楽しく暮らす小人と考えられる。

さて、D&D3.5版の世界では、ノームはどこでも、技術者、錬金術師、発明家として歓迎される。彼らが持つ技術への需要は高いが、ほとんどのノームは同族の元に留まり続けることを好む。かれらは緩やかな丘陵地や動物がたくさんいて木々が茂った丘に穴を掘って造った快適な家に住んでいる。身長は3から3.5フィート(90から105cm)、と小型で寿命は350年とドワーフ並みの長寿だ。D&D3.5版のサプリメント「石の種族」P.37によれば、生まれて20年間は家庭で育てられ、その後子供は工芸や商売、芸術を学ぶために学校に送り出される。PHBで40歳で成人となるところから、教育に20年間もかけていて、成長は人間の倍以上遅くゆっくりとしている。それ故に、長寿なのもある程度理解できる。
初歩的な幻覚魔法を擬似呪文を使うことができることも、他の種族にはない魔法的な素質の高さを示す。第3版では適性クラスが幻術士だったのに対して、3.5版では、バードに変更されている。
小型で、耐久力はあるが、筋力にペナルティがあるため、あまり前衛向きではない。

住居だけを見れば、トールキンのホビットの住居に似ている。そのため、逆にハーフリングは独自の移民となったのであろうか。

多少魔法的な資質あるが、レベル調整もなく、一般的な種族と言える。


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