帰京

台風と競争しながら北へ行ってきました。
反省すべきところはいろいろあるけれど、無難に発表をまとめることができて一安心。いろんな先生が質問してくれたから、それなりには伝わったのだろうか？？

それにしても学会でいろんな発表を聞いているとその分野の勢力図が如実にわかる。やはりatto physicsは相当熱いらしく、レーザー開発およびそれを用いた高次高調波関連の発表が多い。わざわざイタリアのSansoneが発表してるし。他の発表のときはガラガラなのに、この分野に成ると立ち見続出で熱気がすごい。質問もかなりキツくて

　　　「そんなんじゃだめじゃねー！」

的雰囲気で質問されてる(笑)そんな中でも、理研は別格。atto physics に関する世界情勢の構図は

　　　Max Planck(Prof.Krausz) vs 理研

てな感じだ。ちなみにKrauszは５年以内にはノーベル賞をもらうのが確実視されていて、２人目にだれか滑り込めるかという状況らしい。

今回の講演を通して、うちではとても勝負にならないと痛感(苦笑) 電子の運動を逐次計測・操作できるとなれば、今までの物理概念を覆す可能性を秘めていて魅力的だけど(なんせ今までは電子の運動は速過ぎて見えなかった)、レーザー開発がセットになっている巨大プロジェクトだから工場ちっくな研究所じゃないと手に負えなさそう。

学会に行くといろいろ見えて面白い・・・現実がよくわかる(苦笑)