Piacere・・・ピアチェーレ

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毎日、はじめまして・・・。

映画 「起終点駅 ターミナル」

2015-11-19 | 映画・観劇



佐藤浩市主演の映画 「起終点駅 ターミナル」 を見た










見終わった後に静かな感動をもらえる・・・そんな映画






ストーリーは・・・




舞台は北海道・釧路


北海道の旭川で裁判官として働いていた鷲田完治(佐藤浩市)は
25年前の裁かれない罪・罪悪感に苛まれ、釧路でひっそり国選弁護人として生きている


その罪とは、目の前で”ある女性”が、自身で命を断ってしまったことへの罪・・・





旭川の地方裁判所判事だった鷲田は、覚せい剤事件の被告となった
昔の恋人・冴子(尾野真千子)と法廷で再会

学生時代に付き合っていた冴子は、鷲田の司法試験合格と同時に姿を消していた

東京に妻子を置いてきた身でありながら、彼女への想いは断ち切れておらず
冴子が務めるスナックで逢瀬を重ねるようになり関係をよみがえらせてしまう

2年の北海道勤務を終え、妻子の待つ東京へ戻る日が近づいていた鷲田だったが
すべてを捨てて冴子と共に暮らしていこうと決める







けれど、冴子はその想いに応えることなく鷲田の目の前で自ら命を絶ってしまう














それから25年・・・


深く傷ついた鷲田は、判事を辞め、妻子と別れ、すべてを捨てて
一般の弁護依頼を受けず、国選弁護専門の弁護士として
まるで、世間から遠ざかったような、つましいひとり暮らしをしている
法では裁けない罪を、自らに課しているように・・・

鷲田は、離婚した妻に、子供の養育費や生活費を、欠かさず送っていた


裁判が終われば市場で買い物をし、自分で食事を作って一人で食べる

そんな毎日が続いている・・・










そんな中、担当することになった事件の被告人・椎名敦子(本田翼)と出会った彼は、彼女に冴子の面影を見る





ある日、弁護の結果、執行猶予になった敦子が、鷲田の自宅に訪ねてくる
ある人物を探して欲しいと、鷲田に依頼する
鷲田は、国選弁護人しか引き受けないことを理由に、敦子の依頼を断る
鷲田は、過去に秘密を抱えたような風情の敦子に、自らの孤独を重ね始めていく
敦子にトリの唐揚げを作ってやり、食事を振る舞う







敦子の持参した筋子をほぐして漬けてやる

4歳だった息子の恒彦が一粒ずつ美味しそうにイクラを食べていたことを思い出す鷲田








家族に見放され誰も頼ることなく生きてきた敦子の存在は、時を止めて釧路でさまよい続け
冷えきった完治の心を溶かし、止まったままの歯車を少しずつ動かし始める









裁判所で判事の森山(和田正人)が鷲田に声をかけてくる

「堂島恒彦さんは息子さんですか?僕は彼と大学の同じゼミだったんです」と

森山から、別れてから会っていない息子の現在を知らされた鷲田








敦子が突然倒れる・・・病院に運び、鷲田はなにかと敦子の面倒を見るようになる
やがて、鷲田は、敦子の抱えた過去の秘密を知ることになる
そんな鷲田の許に、東京で成人した息子から電話がかかってくる・・・動揺する鷲田




やがて、敦子は鷲田との出会いにより自分の生きる道を見出していく



人生の終着駅だった釧路の街は、二人の未来への始発駅になり
それぞれの新しい人生が動き出そうとしている・・・・・・
















『起終点駅 ターミナル』予告1




『起終点駅 ターミナル』予告2




『起終点駅 ターミナル』予告3












鷲田と敦子の二人が抱えていた孤独を知ることになり
号泣はしないまでも、涙が静かに頬をながれていく


脚本が素晴らしいのか、様々なエピソード・伏線が見ていくうちに繋がっていくのがいい


静かな感動をもらえるような、明日に向かって勇気をもらえるような、そんな映画だった



雪景色が美しく、出てくる鷲田の手料理の美味しそうなこと!

特に、唐揚げ(北海道の名物料理・ザンギ)がとても美味しそうだった








中村獅童・・・見るからにヤっちゃんの役だけど、いい味だしてる♪








My Little Lover ♪ターミナル













起終点駅(ターミナル) (小学館文庫)
桜木 紫乃
小学館

日本映画navi vol.60 (NIKKO MOOK)
産経新聞出版
産経新聞出版

キネマ旬報 2015年12月上旬号 No.1704
キネマ旬報社
キネマ旬報社


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