
当時の私は、まさに田崎氏の言うプロセスを経ていて、白から赤へ、そしてフルボディからミディアムボディへとシフトしていき、この時点ではミディアムボディが一番おいしいと感じていた。
いつかはフランスワインにいきつくのかと思っていたがあれから20年、いまだに好みは、Cabernet Sauvignonのミディアム系が一番好きなままでいる。その間ボルドーやブルゴーニュものを飲まなかったわけでは無いが、なぜか嗜好はいまだにフレンチへと向かって行かない。更にここ最近の6,7年は泡系(スパークリング系)の消費率がダントツで高くなっている。
カベルネソービニョン系も今は日本各地も含めて様々な国でもおいしいワインを見つけることが出来るようになったが、私の場合はなんといってもカリフォルニアのNAPAエリアのものが断然好きだ。直接訪れたワイナリーも相当数になると思う。気が向いた際にはエチケットを取っておくようにもなった。
コロナウィルスにより海外への渡航が困難な今、過去の写真やエチケットアルバムを見ながらワインに関する話を忘備録的にアップしていきたい。
NAPAで心配な件が、今年2020年の9月末から発生した「グラスファイヤー」と呼ばれる大規模な山火事だ。
近年国内ワイン売り場でもよく目にする”Newton Vineyard"も被害にあったという。
もう1つ被害にあったワイナリーが今回のpick-upで”Castello di Amorosa(カステロ・ディ・アモロサ)”である。

被害状況が写真で伝えられていたが焼け落ちたワイン売リ場が悲惨な状況である。一刻も早い回復を願いたい。
ここへは数年前にCalistogaの先で1泊した後、NAPAを通り抜けてその日のうちにサンフランシスコに向かう予定で偶然立ち寄ったワイナリーだ。
12世紀の古城をイメージしてオーナーが建てたというこの建物がNAPAを縦断する幹線ルート29(128)沿いからすぐのところにあり、大きな門を通り小高い丘に車で向かう。






ここ最近中国市場の需要でますますプレミア化に拍車がかかるカルフォルニアワインだが、2023年ものを含め、あまり価格が高騰しないことを祈るばかりだ。