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お世話になった伝説のスカウト死す

2021-12-15 | 日記
伝説の元名物スカウト片岡宏雄が6日、亡くなっていた。
数年前から前立腺がんで闘病。
千葉・船橋の介護付きマンションで老衰のため他界した。
享年85。
ヤクルトではスカウト部長などを歴任。

昭和30年代の立教大黄金時代に捕手を務めた。
長嶋茂雄、杉浦忠、本屋敷錦吾らの一つ下。
実をいうと私は中学生時代から片岡スカウトを知っていた。
父が大阪・梅田地下で玩具商を営んでいて、その隣が洋酒屋だった。
そこのオーナーの息子が店主を務めていた。
この店主が片岡と浪華商の同級生だった。
なので、片岡は頻繁に立ち寄っていて、店主の結婚式にも参列。
この洋酒屋にはそんな関係でプロ野球人がよく来た。
キタ新地でバーを営んでいた阪神OBの遠井吾郎が洋酒を買い付けに来たり、元阪神監督のクマさん後藤次男らが立ち寄った。
後に私がアマ野球担当になった当時、すでに片岡はスカウトとして勇名を馳せていた。
取材現場の甲子園で顔を合わせた当時、洋酒屋のことを話すと、片岡スカウトとの距離は一気に縮んだ。
そんな関係だった。
今だから、話せるが、結構おいしいネタをもらった。
高橋由伸獲得を巡るヤクルトと巨人のマネー戦争、KKのドラフト秘話、古田指名のいきさつ、極め付きはノムさん大嫌い話ETC。
賀状のやり取りは、もちろん、ことあるごとに電話したものだ。
謹んで、ご冥福を祈ります。
◆片岡宏雄(かたおか・ひろお)1936年6月15日ー2021年12月6日、享年85。大阪・吹田市生まれ。浪華商ー立教大ー中日ーヤクルト。浪商2年の53年センバツ準優勝。立大時代は杉浦の女房役で東六4連覇に貢献。プロ入り後は目立った活躍は出来ず、わずか4年で引退。産経新聞、夕刊フジの記者を経てヤクルトのコーチ、その後スカウトに転身、編成部長、球団取締役を歴任。若松勉、広沢克己、池山隆寛、古田敦也、高津臣吾らを発掘。03年、編成調査役を最後に67歳で退社。174センチ。



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