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「スカーレット」「やすらぎの刻~道」涙、涙で見終えた

2020-03-29 | 日記
NHK朝ドラ「スカーレット」とABC系昼帯「やすらぎの刻~道」がこの週末に終わった。
すべてリアルタイムで見たわけではなく録画視聴も含めてだが、全編を見た。
ドラマ見ない派にしては、よく見続けた、ものだ。
「スカーレット」はヒロイン戸田恵梨香(川原喜美子)の演技が素晴らしかった。
戸田の親友(照子)役の大島優子も意外に達者で驚いた。
ベタベタしない友情ぶりが、何度も涙を誘う。
2つのドラマは毎度、涙腺を緩ませてくれた。
共通していたのは戦中、戦後から現代までの時代背景が重なったことだ。
最終回で泣かせたのは、母・川原喜美子が「ギューしようや!」といって余命少ない息子を抱きしめるシーン。
戸惑う白血病の武志(伊藤健太郎)の表情もいい。
前頭葉の衰えた我が脳みそが涙腺を決壊させた。

【画像はNHKから】
お別れはお涙頂戴する最高のシーンだけに描きたいところ。
だが、しかし、このドラマ、両親、息子の臨終シーンも、それぞれがさらっと描かれた。
どれだけ涙こぼれるんや、と期待したがサラリ。
このご時世だから、そんなシナリオもありか、とも思った。
ラストシーンは穴窯に薪を放り込む陶芸家の戸田の顔と炎(スカーレット)をアップした。

心に残る作品になった。
モデルになった神山(旧姓・金場)清子は、現在84歳。
今も信楽で陶房を持っている、という。
亡き息子(賢一=享年31)と骨髄バンクを立ち上げた。
「やすらぎの刻~道」は倉本聡のシナリオ。
前作の「やすらぎの郷」が面白かったので継続視聴した。
功なり名を遂げた芸能界の関係者が密かに入所する架空の老人ホームが舞台。
ひょっとしたら、こんな施設があるかも…あればいいな、と思わせた。
並行して戦前戦後の里山の家族も描いた。
最初は舞台が何度も行き来して、ややこしくてダレそうになった。
だが、随所に倉本シナリオらしく反戦、テレビ界への苦言など、ほぼタブーなし。
タバコを吸うシーンもふんだんで、今どき珍しい。
随所に倉本ワールドが散りばめられていた。

野際陽子、八千草薫ら放送途中に8人の俳優が亡くなった。
津川雅彦、梅宮辰夫、佐々木すみ江、織本順吉、山谷初男、中村龍史。
浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこら平均年齢80近い豪華俳優がキャストなのだから仕方ない。
さぞや現場は大変だったろう。
その点でも芸能史に残る作品となった。
それにしても、ドラマを見ていて、なんと涙腺が弱くなったか、と我が身に愕然とする。






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