日々の細道

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NHKスペシャル「愛美さんが教室に戻れる日」

2008年04月09日 | Weblog

 昨日は、東京の孫娘の中学入学式でした。あいにく大荒れの天気で、スカートのヒダがとれるほど、激しい雨に濡れての登校。それでも、本人は希望した私立中学に入学できたので、張り切って出席したようです。

 これからの3年間、良い教師、良い友達に恵まれ、才能を十分に伸ばして欲しいと願うばかりです。

 気になるのは、いじめや不登校。両親がそばについているので、じいさん、ばあさんの出る幕はなさうですが、やはり心配になります。

 7日の夜、NHKスペシャル「愛美さんが教室に戻れる日」を見ました。
 いじめや家庭問題などの要因が重なり起きる不登校。大阪府は、全国で最も多い、およそ1万人の不登校の生徒を抱えていました。

 大阪府は、2005年、3年前から「不登校対応専任」の教員制度を新設しました。

 授業をいっさい持たず、不登校生とひたすら向き合い、家庭訪問を繰り返し行って、親とも話し合う。

 こうした、兼務の教員なら諦めていたことをやり続けるなか、大阪府は平成18年度に不登校生を719人減らすことができました。その取り組みは全国から注目をされているといいます。

 格差社会の影響、学校の問題、家庭の問題…。様々な要因が重なり起きる不登校。中学2年の梅木愛美さんも学校に戻った1人です。

 卒業を前に自らの将来を考える生徒、呼びかけても教室には戻らなかった生徒。その彼らをどのように見守り、送りだすべきか。教師たちも葛藤。

 番組は、大阪で新設された「不登校対応専任」教員とまなみさんをはじめ、不登校を乗り越えようとする生徒たちとの交流を1年にわたって追い、見つめてきたドキュメンタリーでした。

 番組に登場した不登校生の家庭は、両親が離婚した母子家庭。その母親も体をこわして働けなかったり、失業したり、経済的に困窮。

 母親のことが心配で、高校進学を躊躇して不登校の生徒が、教員のサポートで、再び登校、自ら奨学金を申請して高校進学を叶えます。

 先頃、経済的な理由で大学受験をあきらめたため、殺人をおかした男と比べて、この男子生徒の姿はたくましく、希望に溢れ、感動しました。教員のサポートがあるかないか、天国と地獄。

 中学2年の梅木愛美さんの不登校は、学校内で男子生徒から受けた暴力が原因でした。男子生徒の謝罪があっても、恐怖心は去らず、不登校が続きました。

 教員は愛美さんと向き合って、不登校を解消しました。小学校で仲の良かった同級生を愛美さんと同じクラスに、クラス替えさせたり、なかなか教室に入れない愛美さんを、別の部屋で勉強させるなどの配慮もしました。

 番組をみて、孫娘のことが心配になりました。幸い家庭の問題や経済的な問題はなさそうですが、学校での問題については未知数、気になります。サポートしていただける先生を熱望するのみ。

 学校では、ぜひ対人処理能力をつけて貰いたいと思います。社会のいろいろな人と付き合っていける、下地をここで身につけて欲しい。

 良い子、悪い子、普通の子、考えや趣味嗜好が異なっていても、「馬には乗ってみよ、人には接してみよ」、人間違いがあり、違いのある人間とどう付き合うか、実際に接してみなければ、答えは出ない。

 たくさんの人と接することで、人とのコミュニケーション技術や能力が身に付き、向上していくと思うのです。後ろに下がらず、前に進んで欲しい。

 孫娘が中学の3年間、いじめにも遭わず、不登校にもならず、しっかり勉強して、卒業できるよう、私もまだ、千の風になるわけにはいかない。この世の中で見守っていたい。
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