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マクロとは何ぞや?Wordマクロ入門

 gooブログでは、「50の質問」というキャンペーンが行われています。
(2019年の9月末で終わりますが・・・)
 あらかじめ用意された50個の質問に答える記事を作成して、ブログに投稿しようという企画です。
 私もこのキャンペーンに応じて、「50の質問」に対する回答の記事をブログに掲載しました。
  ⇒ その記事は、こちらをご覧ください。




 その記事の作成時、書式設定のためのWordマクロを作り、そのマクロコードをブログに紹介しました。もしかしたら、だれかがそのマクロを利用してくれるかもしれない、という期待もほんの少し込めて。
  ⇒ その記事は、こちらをご覧ください。

 でも、
 「マクロの使い方が分からない。」とか、
 そもそも「マクロとはいったい何なのかを知らない。」
などといった方も、おそらくいらっしゃるはずです。
 今回は、そういった方のための「マクロ入門」の記事です。
 マクロを使ったことがない方のために、「初めの一歩」です。

第1 マクロとは?

 ExcelやWordでは、マクロが使えます。
 このマクロとは、いったい何なのでしょうか?

 マクロとは、ExcelやWordの操作を自動化してくれるプログラムのことです。

 Wordで、文字を入力する、文章の中のある部分を太字にする、完成した文書を保存する。
 これらの操作は、通常は手作業で行います。
 ですが、人間の手作業に代わってマクロにやってもらうこともできます。
 人間が操作しなくても、マクロで自動的に処理ができるのです。
 マクロとは、自動処理のための、コンピュータープログラムなのです。

 コンピュータープログラムというと、専門のプログラマーが作るものというイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、少しだけ学習すれば、一般の方も作れるようになります。プログラムとは言っても、マクロは覚えやすいように設計されています。現に、ずぶの素人である、この私だってマクロを作ることができるようになって、日常的に利用しています。

第2 マクロの機能・特徴
 マクロを作ると、人間が操作しなくてもコンピューター(PC)が自動的に処理してくれます。
 ですから、マクロには、
   1 楽ができる
   2 処理が速い
   3 ミスがない(正確である)
という特徴があります。
 非常に魅力的です。
 
 そして、マクロには、次の2つの機能があります。
  1 繰り返し処理の自動化
  2 状況に応じた処理の自動化

 上記2つの機能は、具体的には次のようなものです。
【1】 繰り返し処理の自動化
 PCを使っての作業では、定型的な操作を繰り返し行う場面が多く出てきます。
 「gooブログの50の質問」記事で、質問の箇所は太字にするという場合、質問が50個あるので、文字を太字にする操作を50回繰り返すことになります。
 同じく、答えの箇所は3文字字下げする場合、質問に対する回答は50個あるので、字下げの操作を50回繰り返すことになります。
 このように、同じ操作を何回も繰り返す必要がある場合に、マクロがこの繰り返し処理を実行してくれます。
 このように、マクロには繰り返し処理自動化の機能があります。
【2】 状況に応じた処理の自動化
 「gooブログの50の質問」の記事では、質問と答えが交互に繰り返されています。
 つまり、質問の部分と答えの部分が一つの文書に混在したものとなっています。
 この文書で、マクロは、質問なのか答えなのかに応じて、質問箇所については太字に、答えの箇所については字下げをするという、それぞれの処理を行います。マクロが、質問なのか、答えなのかを判断し、その判断に応じた処理ができるのです。
(*正確にはアラビア数字で始まる文は「質問」と、それ以外は「答え」と判断するようにプログラムしています。)

 私が作成した50の質問に対する回答記事をご覧になってください。
    ⇒ こちらの記事
 質問 Question は太字に、答え Answer は字下げしています。このような書式設定は、手作業ではなく、マクロで自動実行ができます。

第3 マクロ習得の勧め

 上記のように、ある文が質問なのか回答なのかの状況に従った処理、そして50回の繰り返し処理、いずれもマクロは自動実行してくれます。
 しかも、マクロは間違いはしません。人間がやると、状況に応じての処理における状況判断の誤り、繰り返し処理の途中での処理ミスなど、間違いがつきものです。処理すべき対象の数が多いと、人間は見落としなどで途中をすっぽかし、漏れが生じることもあります。
 ですが、マクロはプログラムされたとおりに忠実に、そして正確に、すべてを漏らすことなく実行します。
 しかも、クリック一つで、マクロは一瞬でこの処理を終えてしまいます。人間であれば、ちまちまと時間をかけてやるところを、マクロは一瞬でやっつけてしまう。
 このような自動処理を、たった数行のマクロコードの記述で実現できるのです。
 しかも、マクロの習得は素人だってできます。その見本が私です。
 マクロの習得を、ぜひお勧めします。
 いったんマクロを習得すれば、その人の一生の財産になりますから。

第4 おまけ(余談)
 Excelマクロは、非常に普及しています。これに対し、Wordマクロはあまり使用されていないのが実状のようです。ExcelマクロとWordマクロは、中身はほぼ同じようなものです。いったんExcelマクロを覚えれば、Wordマクロだって理解は簡単です。覚え方が共通なのです。それなのに、Wordマクロはあまり関心が持たれない。これはもったいないことだと思います。便利なWordマクロは、もっと利用されてよいものと思っています。
 そこで、このブログで、Wordマクロ普及のために、その関連の記事を今後も投稿できればいいな、と考えています。
 次回は、マクロはどこに記述するものなのか、つまりマクロコードを記述するためのツールである「VBエディタ」についての記事にするかな、と構想中です。

改訂3版 これからはじめるプログラミング 基礎の基礎
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SBクリエイティブ


 それでは、また次の記事で。

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

goosyun
joiner7 さん
すごい・・・、すごいですね。
人に使ってもらうマクロとなると、
あらゆることを想定しないといけない。
自分ではない、他人となると、こちらが考えていない操作をすることもありますし。
そりゃ、報酬もあり、だと思います。
コメント、ありがとうございます。
joiner7
簡単なものでもマクロ組めると便利ですよね(^^)
実は、1998年頃、Excelマクロを地元業者用に作りました。
事務員さん二人が二日がかりで集計する仕事を一日でできるようにと頼まれて。
完全に完成するまでに、使用してもらっては直しとおおよそ完成するまでに3ヶ月ほどかかりました。
結果、事務員さん一人で30分ほどで完了する仕事となり感謝されました。
これを頼まれたことにより、それが一番こちらの知恵と力になりました。
本気にはしてなかったんだけど、当時としてはかなりの金額を受け取りました(^^ゞ
自分用のマクロは例会の領収書や常用記録など至極簡単なマクロでそれなりに使ってます。
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