クタビレ爺イの廿世紀裏話

人生の大半を廿世紀に生きた爺イの
見聞禄の抜粋

もう一人のイチロー・私の見た凄い奴(1)

2005-08-10 18:38:34 | Weblog
         もう一人のイチロー                            荻村伊智朗・私の見た凄い奴 2001年 7月18日の朝、オールスター以後、21打数無安打であったイチローが、今日の試合で4-2であったとテレビが速報している。伝えるアナウンサーの表情にもホット一安心の色が出て居た。今年は新庄、佐々木、野茂、吉井、大家、伊良部も夫々に話題を提供して居る。しかし今から47年も . . . 本文を読む

もう一人のイチロー・私の見た凄い奴(2)

2005-08-10 18:33:45 | Weblog
⑥世界に挑む                                  この年の 2月、インドのボンベイで開催された世界卓球選手権に初めて参加した日本は、佐藤・藤井・林・楢原・西村などの活躍で、団体で男子三位・女子優勝、個人では佐藤が男子単、藤井・林が男子複、女子複で楢原・西村が夫々優勝する快挙をやってのける。 私の微かな記憶では、テレビに出ていた藤井氏は多分当時、『関学の藤井』として国内 . . . 本文を読む

アイヌ天才少女の悲劇

2005-08-03 14:29:44 | Weblog
             アイヌ天才少女                  知里幸恵の悲劇 [尊い萌(メ)] 1923年、『アイヌ神謡集』という一冊の本が出版された。アイヌ民族の叙事詩・ユーカラを初めて日本語に訳すという偉業を成し遂げたのは、学者でも研究者でもなかった。何よりも世間を驚かせたのは、その著者が 19 歳のアイヌの少女であった事である。彼女の名は『知里幸恵』、アイヌの天才少女であった。 . . . 本文を読む

英雄「マレーの虎」の真実

2005-08-03 14:28:58 | Weblog
         『ハリマオ』の真実                                         小学生時代の記憶から気にかかる事が一つあった。それは戦後の情報公開によって戦時中の情報には作為的なものが多いと知らされ、特に軍部の戦果発表等は開戦半年も過ぎると真実を伝えた物は何一つない事も承知はしているが、小学生時代つまり私の戦時記憶の多くが虚像であると分ったとしてもでは真相は? . . . 本文を読む

伊藤博文を撃った男

2005-08-03 14:26:09 | Weblog
           伊藤博文を撃った男                  安重根(アンジュングン)の真実 [ハルビンの凶変] 韓国で切手にもなっているこの男の事を、日本人は殆ど知らない。          かって震え続けた山河、アリランの切ない歌が生まれた国がこの男を育んだ。1909年 10 月 26 日、この日、男は中国大陸の東北部の大都市ハルビンに居た。彼は一人の日本人を待ち焦がれていたので . . . 本文を読む

人間の条件・知床食人事件

2005-08-03 14:25:15 | Weblog
            人間の条件                    知床・食人事件 今から 55 年の昔、1944年 8月28日、釧路区裁判所である男の判決が下された。『右ノ者ニ対スル死体損壊被告事件ニ付キ、当裁判所ハ判決スルコト左ノ如シ。被告ヲ懲役一年ニ処ス……』これがその男に対する判決であり、事件の結末となった。罪名は死体損壊、単なる死体損壊なら男の心を苛むことはなかったであろう。しか . . . 本文を読む

潜水艦「伊52号」に殉じた民間エリート達

2005-08-03 14:24:31 | Weblog
平成十七年二月、作家・福井晴敏が「終戦のローレライ」を発表した。終戦間際の潜水艦「伊507号」の奮闘物語である。勿論、実際には三桁番号の戦利潜水艦は「伊506号」まで しかなかったから、当然小説の世界ではあるが、第二次大戦中の潜水艦活躍の史実は枚挙に暇はない。本文もその中の慟哭史実の一つである。         消えた『潜水艦伊52号』                  第二次大戦・暗号戦争 戦 . . . 本文を読む

日本赤軍の終焉

2005-08-03 14:23:47 | Weblog
  日本赤軍の終焉か?                    重信房子の逮捕 ①突然の逮捕劇 日本中が呆気にとられたとは、この事であろう。中東で潜伏中とばかり思っていた重信容疑者が大阪の高槻市内で逮捕されたとのニュースが入ったのは、平成12年11月8日の午前中である。それから各テレビ局は、新幹線で東京の警視庁に移されるまで延々と彼女が連行されるところを追っていた。加藤派の造反劇もふっ飛びそうであっ . . . 本文を読む

報道被害・松本サリン事件

2005-08-03 14:16:18 | Weblog
        報道被害・松本サリン事件                     河野義行の闘い 1994年 6月27日、長野県松本市、静かな住宅街の一角でその事件は起こった。猛毒のサリン・ガスが罪無き人達7人の命を瞬時にして奪ったのである。松本サリン事件の発生、負傷者も600名に達し、住民を恐怖のどん底に突き落としたこの事件は、一人の会社員の人生をも一変させることになる。彼を知る極く一部の人を . . . 本文を読む

シベリアの奇跡・届けられた遺書

2005-08-03 14:05:28 | Weblog
          シベリヤの奇跡                 収容所から届いた遺書                                         数十年に亘って、厚い鉄のカーテンに覆われていた国があった。その国、ロシア共和国モスクワの国立軍事古文書保管所で、その資料が公開されたのは、1991年の事である。敗戦直後、ソ連軍に捕らえられた 47 万とも 60 万とも言われるシベ . . . 本文を読む

東京ローズの誤算

2005-08-03 13:48:26 | Weblog
 二人のローズ              『延安ローズ』と『東京ローズ』 [1]延安ローズ 日中戦争の最中、中国の革命の聖地・陝西省延安で、日本や中国国内の日本軍兵士達に向けて、反戦を呼び掛けるラジオ放送をつづけた日本人女性がいた。今も中国の藩陽に住む『原清志』さん(86)である。彼女は、中国初の国際ラジオ放送のアナウンサーであり、厭戦気分を呼び起こす米兵向けラジオ放送を続けた『東京ローズ』の中 . . . 本文を読む

杉浦千畝と命のビザ

2005-08-03 13:40:17 | Weblog
           杉浦千畝と命のビザ 1995年 11 月、杉浦幸子さんはニューヨークのベニーさんの自宅で、大勢のベニー一族にかこまれていた。この杉浦さんは『命のビザ』で有名な杉浦千畝氏の夫人であり、ベニーさんは彼の助けたユダヤ人の中の一人である。 ベニー氏は『私への一通のビザが妻や子供・孫へと 37 人もの命を育んでくれた。各地にいる彼に助けられた人達のその後を考えれば、彼は 20 万人以 . . . 本文を読む

文革の女帝・江青

2005-08-03 13:33:19 | Weblog
          江青・文革の女帝                   葬り去った暗黒の過去 [1]なぞの空白時間 謎に包まれた女帝・江青、その江青が、『藍嬪ランピン』と呼ばれた21歳の女優時代に、友人の『泰桂貞』と暮らしたアパートが、上海に残っている。この四畳半にも満たない薄暗い小さな部屋で、江青は何を夢見、何を見つめていたのであろうか? そんな藍嬪に降って湧いたような幸運が訪れる。1935年 . . . 本文を読む

封印された大事件・ノモンハン

2005-08-03 13:24:48 | Weblog
       語られなかった大事件                  ノモンハンの敗北 ノモンハン事件は、語ってはいけない事件とされていた。少なくとも私は子供時代に、母親からそのように聞いている。しかし、関東軍は天下無敵という言い方の影で、同時にノモンハンでは惨敗したらしいと密かに囁かれていた。私の中では、隠されていた、この 1939年の事件が遥か昔の事のような印象になっていたが、気が付いてみる . . . 本文を読む

極限の愛と復讐・朴烈と金子文子

2005-08-03 13:17:11 | Weblog
             極限の愛と復讐                      朴烈と金子文子 人生を終わらせるのには、早過ぎはしないと考えたのであろうか?危険人物と言う烙印を押された二人である。捕まった時は未だ21歳と20歳の若者であった。二人に科せられた罪名は死刑以外はないと言う『大逆罪』、皇太子(後の昭和天皇)に対する爆弾テロを計画した容疑で死刑を宣告された。二人が出会ってから二年にも満 . . . 本文を読む