今年のNHK大河ドラマの滑り出しは去年に比べて全く地味だ。去年は出だしから
主役をドーンと派手に前面に出した上に人気の高橋英樹を磐石に据え、西郷隆盛や
大久保利通などの有名人の郷士時代の若き日の姿を見せ興味を引き付けた。
今年の原作は火坂雅志、脚本が小松江里子。この脚本家は殆どTBSのドラマを
手がけるのが多く、NHKは朝のテレビ小説ぐらいのキャリア。何しろ夫が
TBSのプロデューサー・伊藤一尋な . . . 本文を読む
この所、どうも天候が悪く家にこもって本ばかり読む日が多い。だか、
過去に読んだ本でも改めて読み返すとオッと思う新発見もあるので面白い。
先日も津本陽・武田信玄を読んでいたら気になる記述を発見。それは
永禄2年の項だから弘治3,年の第三次川中島と永禄4年の第四次との間の
期間だろう。
そのまま引用すると「晴信は甲府に新善光寺の建立を思い立った。
景虎が弘治元年(天文24年)に善光寺大御堂の諸仏像を越 . . . 本文を読む
山縣の系譜
現在の我が家には、家系図のようなものはない。しかし、以前から家紋の桔梗紋が世上に有名な明智光秀のものと同じであること、その光秀の出身は源氏の土岐氏であること、土岐氏の本拠・美濃国(現・岐阜県)に山縣郡がある事などから、何時かは調べて見たいと思っていた事である。それが色々な断片的 . . . 本文を読む
鎌倉に想いを馳せて(1)
早いもので今年(平成十年)も五月を終わろうとしている。毎年この頃になるとちょっとしたことから鎌倉を思い出す。昭和二十年五月末、あと三か月足らずで終戦になるとは露知らず私は家族と別れて妹と二人で遠い親戚を頼って碓氷郡八幡村鼻高に疎開した。あれから五十三年、幾度も鎌倉に行き、昔住ん . . . 本文を読む
鎌倉に思いを馳せて(2) 要 塞 都 市 鎌 倉
正直なところ、私が鎌倉に住んでいた頃は戦時中であり、何より未だ小学生であったので鎌倉の歴史に付いては当然詳しくは知らなかった。僅かに小学唱歌に出てくるような人物とか、史跡の名前と所在を知っていたにすぎない。所がそれから50年以上も経った今、少し歴史的な事に興味を持って . . . 本文を読む
北条政子の事件簿
今から約八百年前、史上最悪・稀に見る悪女と言われた女が居た。その名は北条政子、或る時は夫である源頼朝の浮気に激しい嫉妬の炎を燃やし、その愛人の館を跡形もなく木っ端微塵に破壊、憎っくき愛人を追い出したかと思えば、又或時は自分の生んだ長男を将軍の座から引きずり下ろし無理やり出家させた上、死へと追いやる鬼母振り、そればかりか僅か六歳の孫さえ燃え盛る炎の中で平 . . . 本文を読む
無念のヒーロー『山田長政』
今日は沖縄慰霊の日である。民放はいつもの様にタレントのゴシップを追いかけ一億総白痴化に精進しているが、さすがにNHKだけは戦争の記憶を伝えようとしている。そんな時は、いつも私の頭の中は巻き戻しを始める。今度は子供の頃のヒーロー山田長政が何故シャムで偉かったのか?良く分かっていないことに気が付いた。最近司馬作品はよく読んでいるが、この時代の国内事情は良く分 . . . 本文を読む
絶望の防人『北の黒船事件』
北海道・斜里町、毎年夏になると青森・弘前市の『ねぶた』がこのオホーツクに面した北の町を練り歩く。なぜ津軽の夏祭りが北海道で行われるようになったのだろうか?実はこの祭りの裏には幕末の日本を震撼させた事件が起きていたことが隠されている。津軽と斜里を結び付ける事件とは、ペリーが浦賀にくる五十年も前に日本の北辺にロシアが南下して来た所謂北の黒船事件である。 . . . 本文を読む
『将門記』
平将門『怨霊伝説』
千年の闇の底から蘇る怨霊と不気味に恐れられている武将がいる。平將門である。
時代は王朝貴族文化が花開く遥か前の十世紀、関東の野に反逆の狼煙を上げた彼は瞬く間に関東八ケ国を制覇する。都の帝に対抗するように『新皇』と称して自ら皇位につくことを宣言した。それは日本史上唯一の朝廷に対する真っ向からの反逆であった。史上最大の極悪人と言う烙印 . . . 本文を読む
日野富子再評価
三田佳子が復帰記者会見をやっている。勿論舞台の制作発表の一環であるが、その後息子がどうしているのかは一切触れていない。触れないと言う条件が付いている会見かもしれない。この息子も高校を中退(退学処分前に中退としたのか?)したことで世間並みの更生は出来ない。一部の報道では例の部屋は相変わらず不良仲間の溜まり場になっていると言う。それでも彼は母親の力で木村一也とか『 . . . 本文を読む