夏のAOR名盤シリーズ第3弾!?
中田利樹先生も激賞するワンアンドオンリーの奇跡のアルバムです。
実はつい最近まで「食わず嫌い」でした。しかし聴いてみてビックリ!これだけの完成度とバラエティを持ったアルバムはそうありません。
総合評価★★★★★
- SKIP TO MY LOU
- MAKING LOVE
- LOVERS
- YOU OWE IT ALL TO LOVE
- BLAME IT ON THE NIGHT
- PERCUSSION INTRO/CALL ME
- VIDA DEL MAR
- CRASH ON YOU
- I'D RATHER BE GONE
- SCHOOL GIRL
まずは軽快この上ないリズムとファルセットボイスが心地よい1でスタート。まさにジャケットの夏の海のイメージそのものの爽やかな1曲。それにユニークさも抜群で1回聴いたら忘れません。
2もファルセットのコーラスがリフレインする気持ちよい名曲。これは典型的な「マクドナルドマナー」のリズム(例の愚か者ですよ!)ですが、しっかり使いこなせている感じがします。
3は一転マイナー調のラブソング。しっかりと歌いこんでいます。
どうしてもメロウなバラードに高得点をつけてしまい勝ちな悪い癖が出て?この4が最大のお薦めソングとなりました。前奏のエレピだけでほとんどノックアウト!癖のない美しいボーカルが限りなく優しくリフレインする至極のラブソングです!
5はドラマティックなエコーが効果的なスリリングな1曲です。少し歌謡曲っぽいところがなきにしもあらずですが、そこがまた哀愁系でよいかな・・・
なぜかパーカッションのイントロが響き6からがLPではB面となります。ベースのリズムとラテン調のサビがカッコイイですね!
ラテン調の小曲7を挟んで、何とスティービー・ワンダーの作になる8が登場します。いかにもスティービーらしい不思議な美しさを持った名バラードです。
9もバラード超ですがサビのコーラスが少しプログレっぽい?おもしろい曲です。
最後の10はTOTO風のロック、なかなか熱いです。
このアルバムのプロデュースはアース・ウインド&ファイアーのギタリスト、アル・マッケイ。レコード会社はモータウンということで、いわば典型的なAOR路線とは異なる出自を持つけど、とにかく全体的に70年代ウエストコーストソングの香りがプンプンしています。CDジャケが小さすぎてよくわからないんですがS.ルカサーやペイジスなどおなじみのメンバーが大挙参加しているそうです。
ボーカル・ソングライティング・演奏どれをとっても超1級のアルバムであるには違いありません。しかし日本で熱烈なファンを獲得したもののアメリカでは全く鳴かず飛ばずでこれ以降彼のディールがあったかどうかもわかりません。
日本では「夏の必須アイテム」と言われジャケもそれらしく差し替えられたり、曲の邦題も1が「サマースキップ」、4が「真夏のイマージュ」、6が「海を翔ける恋」などとサマーリゾート色満載です。でも歌詞には夏らしいものは出てきません。そもそもアメリカ音楽の中に、季節感を求めるのがまちがいなのかも知れませんね。
TB有難うございます。
EW&Fのアル・マッケイ・プロデュースの、この時代らしいAORの名盤ですね。
実は私、このアルバム、リアルタイムで聴いていたんですよ。でも当時中学生だった私は、全く本作の良さが分かりませんでした。やっぱり年をとったんだなあと(笑)。
そうですかー、中学生でこのアルバムを聞いておられたとは、相当早熟だったんですね!
でも年を経てからよく思えてくる事って芸術関係ではよくある話かも・・かくいう私も最近日本画がいいと思い始めてます(笑)
240_8さんのところからたどり着きました。
このCD、皆さんの評判があまりにも良いので
昨年だったか、購入しました。
さっそく聴いてみて、私にはダメでした。
サウンドが”黒っぽすぎ”ました。
基本的にメロウ系のAORは好きです。
これからも、良さそうなものを紹介してください。
また、コメントさせていただきます。
ご訪問ありがとうございます。
ブログを拝見しましたが、楽しいですね。私も実は
70年台が一番好みかと思っています。
これからもよろしくお願いします。