何となく、いわくありげな、妖しいジャケットにつられて購入しました。ガイド本などから出身地もわかり、何となく「濃い」感じを予想していましたが、期待を裏切る?メロウな傑作でした
- BABY FAT
- BLAME IT ON THE NIGHT
- THAT DIDN'T HURT TOO BAD
- PRETEND HE'S ME
- ALL FOR LOVE
- NO LOVE IN THE MORNING
- TELL ME IT'S OVER ONE MORE TIME
- SOUTHERN GUN
- YOU AND ME
- SHE PUT THE SAD IN ALL HIS SONGS
1をどう評価するかでアルバム全体の評価も決まるのでは・・と思うほど全体の中では浮いた雰囲気のチープなディスコ調ソングです。でも私はそんなに嫌いでなく・・・途中でクリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」のフレーズが出てくるのには少し苦笑いですが・・・
2・3と素晴らしいバラードが続きます。2は確か以前ご紹介したフィニス・ヘンダーソンのアルバムにも同名の曲がありましたがもちろん別な曲。「BLAME IT ON THE NIGHT・・・そいつは夜のせいさ」と歌う一夜限りの恋の歌、うーん、色っぽい!ゆったりしたリズムとギター・コーラスのからみが絶品!です。
3も同じくゆったりしたバラードですがフルートの音色が雰囲気を盛り上げます。これまた屈指の名バラードと言えるでしょう。
4は一転エッジの効いたギターがフィーチャーされるミディアムなナンバー。サビのややチャイナ風?の感じが好きです。
5は珍しくサックスの前奏から入ります。これもサビでメジャーに転調する感じがうまくツボをつかんでいる感じしますねー。6もおなじくサビで美しく盛り上がるタイトな演奏を聞かせる佳曲です。ベースとギターがエッジの効いた掛け合いを展開します。
7はまたまた一転、ジャージーかつムーディーなバラード。ピアノの調べが夢心地の空間に誘います。ボーカル自体はそれほど凄みを感じさせないのですが、しっかりした中音と時々聞かせるファルセットが魅力的です。
8は重たい感じのサザンロックです。サビのドラマティックな盛り上がりが印象に残ります。9・10は少しパンチに乏しいですがシンガーソングライター的なおとなしい感じの楽曲になっています。
全体を通じてコーラスワークの美しさが光ります。ペイジスに勝るとも劣らぬこのコーラスはレニー・ルブランやマック・マクナリーらが参加しているらしいですが、他のアルバムで聞けないのが残念なほどの高パフォーマンスと思います。
また全曲を作っている彼の作曲力もすごいと思います。 曲・歌・コーラス・演奏のバランスが絶妙なお薦め作品でございます
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