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加持祈祷の種類?その2

2019年08月26日 17時02分58秒 | 日記
荼吉尼天神変不思議法
四種法(息災・増益・敬愛・降伏)に通じるが、やはり財宝福徳であろうか。
夜叉であったものが、仏法の力により善神となったと言ういきさつがある。
『キリク』の真言が、このダキニの功徳を引き出すものである。
眷属も多く、その中にはキツネや管狐と呼ばれるスパイ要員も居たりする。
諜報網は素晴らしく、どんな重要秘密も知ってしまうと言う。
あなたの人に言えないムニュムニュも、この天には知られているかもしれない。
一心に祈り修すれども効なき時は、大黒天を勧請すべしとある。
大黒様はダキニの怖~いお目付け役なんだね。
とにかくご利益が大きいダキニ、行者は死後己の臓物を捧げる事になっている。


摩利支天穏形法
荼吉尼天が狐に跨るのは有名だが、こちらはちょっと変わっている。
そう、猪に乗っている(片足立ち!)のである。
仏教界の乗り物は、その性格を表していると俺は思う。
荼吉尼が乗る狐がスポーツカー的な敏捷さを持つなら、
猪は高性能SUV(飛行可能)で、速さと逞しさを持っているのだ。

白衣の天女形のものも一部あるようだが、ほとんどは三面六臂の強面である。
こちらも四種法に通じるが、多くは調伏か除難のご利益を求められた。
尊像を身に着けると魔物から守られると信じられ、戦国武将の人気を集めた。
究め付けは『穏形』である。
陽炎を神格化したものであるから、当然見る事が出来ないものである。
強力な助っ人、守護神であるがその存在を第三者に知られる事は無い。
時には行者の姿も隠してくれるとも言われている。
常に身につける為、その尊像は小さく作られる事が多かった。
個人持ちで、とても小さいのだからまあ、見る事は稀だろうね。


迦楼羅天百種成就法
天部の仏であるが、あまり有名とは言えないかもしれない。
しかし、『ガルーダ』と言えば聞いた事もあるんじゃないだろうか。
インドネシアの航空会社の名前でもあるが、金翅鳥を意味している。
とてつもなく大きな鳥で三百三十万方里の翼長を持つと言われる。
祈雨・止雨をご利益の第一とするが、龍や蛇に関する事も対応している。
つまり、龍・蛇使いの本尊となっていた可能性も多い。
『百種』とあるように、あらゆるご利益があるが、ちょっと書くに憚られるものも多い。
(破談・破滅・狂気・神降ろし・・・など、など)
効果の速さも特筆ものだそうだが、かなり難しい修法と感じる。
プロ中のプロ、正確かつ理解力が長けていなければ自在に用いるのは無理だろう。


鬼子母神秘法
別名『訶梨帝母』とも。
子沢山で子煩悩ではあるが、人の子を取って喰らう悪鬼であった。
仏法の庇護のもと善神と化するは、他の天部と同様であろうか。
鬼神と聞くと恐ろしい形相を思うが、何ととてつもない美形である。
天部の美女は他にも居るが、母性を表した美女は他に抜きん出ている。
母の強さと優しさを持つ絶世の美女。
世の男性の殆どがクラクラしそうな女神様である。うっとり・・・。
行者の尊像がそれでは問題ありなのか、憤怒形のご本尊もあるようだ。
ご利益はズバリ、安産・小児の健全(健康)生育。
怨敵調伏には髑髏を用いる事は有名。元悪鬼の名残だろうか。
そしてこの髑髏、一度しか使えない。
使い回し厳禁の、使い捨て髑髏をどうやって調達するのかは俺には分からない。
その他様々なご利益、修法があるが、ここでは書かない。
ただ、この天へのお供えは絶対に食べてはいけないとされる。
(多分多くの子供に与えるのだろう)
お供えの作法にも色々細かい決まりがあるらしい。
かなりおっそろしいが、マザコン傾向のある男子にはそりゃ、魅力的だろう。

(yahooブログより転記)

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