あきら写真集「大人の絵本」

身じかな花鳥や昆虫、自然、風景の写真集。
誰にでも共感していただける、大人の絵本を目指しています。

銀杏幻想曲。

2005-11-30 11:35:07 | 情景
一昨日、奥方さまの妹君と同行三人で山梨県の鉱泉へ小旅行をしましたが、帰路時間の余裕があって、急遽昭和公園に、残り紅葉を見にゆく事になりました。TVでも紹介された、イチョウ並木はもう終期寸前で、風が吹く度に、黄葉のハラハラと舞うのは
大変見事なものでした。公園が広いので、彼方此方の日だまりでは、紅葉も多く残り、人影もまばらでラッキーな行楽となりました。
やや公園の中心から外れた所に大銀杏が一本、ここは、黄葉真っ盛り、その下を俯き加減にゆっくり歩く男女の姿、落ちているギンナンを探しているとも思えず、少し気になる後ろ姿と、影の長さが、深い落ち黄葉の上に、刻まれておりました。

もう、ニッポンのカモには、ならない。

2005-11-29 20:11:34 | 野鳥
ニッポンに飛来するカモ類が年々減少して、今年もその傾向がより顕著になりそう、と云う記事や放送が話題になっています。<カモがネギを背負ってくる>、<奴をカモにする>、などなど、カモは、美味しい話の喩えとして、日本人の心情に定着してきましたが、そのカモ達が、何故かニッポンを嫌いだした、のです。云われてみれば確かに、以前は水面が見えない程集まっていた、<上野忍ばずの池>を例に挙げれば、いまや数えることが出来るほど、写真の池もご覧のとおり、『俺たちは、もう日本のカモにはならないよッ』と云っているのでしょうか?由々しき問題でありますぞ、因に、画面の左右から出ている赤いものは、湖畔のモミジ、決して、魔の手などではないのですが....。♪カモンマイハウス、マイハウスカモン♪昔むかし、日本人を手なずける為のこんなフレーズもありました。

モミジの紅葉の写真は難しい。

2005-11-28 10:41:16 | 情景
秋になれば、当然モミジの写真を沢山撮影する、と云う常識に反して、実は他の花なり情景なりに比べて、非常に少なく、以前、モミジの紅葉の写真が必要になって、ファイルを探したら全く無いも同然、依頼主にお詫びをした事もあります。
理由は単純、目で見て鮮やで、見事な紅葉ほど写真に撮ってみるとがっかり、自分の技倆を棚に上げて、何だ、とお叱りを頂くことを承知で弁明しますと、どうもアレは半分以上、背景と光と雰囲気のマジック、写真ではとても表現できません。
などと云っているうちに今年もシーズンは過ぎてゆくようで、近所の公園の外れに一本だけ残っていたモミジ、恐る恐るワンカットだけファイルさせていただきました。

早朝のキビタキ。

2005-11-27 13:38:12 | 野鳥
其処は、ちょっと説明しにくい場所、敢えて文字にすると、公園の一隅で、公共地、かなり昔から不法占拠して建築された家が有って、その一部の庭?が公共用地とかで、永いこと公園側と係争中、の立て札があり、有刺鉄線で囲まれた其処は、結果、草ボウボウのヤブになっていますが、野鳥にとっては絶好の休息地なのであります。そこに縄張りを持った野鳥、キビタキが居て、また、うまい具合に、壊れ竹垣の一本に必ず止まるのをしばしば目撃、しかし、出現する時刻は、午後の日が陰り、とても写真に撮るようなコンデションではないのです。そこで、一念発起、アナログのドデかい望遠レンズと、5kgもある三脚を担いで毎朝通い、丁度、朝日が射す時刻にうまくタイミングが合ったのがこの写真ですが、苦労した割にはお世辞にも上等な写真、とは云えぬしろもの、いわば、苦労の重さだけが一人歩きをしている、思い込み作品に属する一枚、なのであります。

タヒバリの越冬。

2005-11-26 12:04:43 | 野鳥
以前にもタヒバリらしい鳥を目撃しましたが、これは間違いなく、タヒバリ君のようです。山中湖の辺りで、駐車場を探している時に近寄ってきました。案外おっとりとした性格なのか、人を極度に警戒する様子はないようですが、それでも5メートル以上は離れて、興味深そうに小さな目を見張っいました。運悪く運転席の反対側なので、無理に体をよじってカメラをかまえたので、ピントがイマイチでしたが、愛らしい目が良く判ったたけでもラッキーと云うべきでしょうか....。

ハンテンボクの紅葉

2005-11-25 11:57:55 | 情景
ハンテンボク、(ユリノキ)の名前がどうしても出てこないので、教えていただきました。春に花を見ているのに、認知ボケのはじまりでしょうか?...。紅葉がこんなに綺麗とは、更に知りませんでした。鳥見に出掛けたのですが、無収穫でしたので、その帰り道での出会いです。葉の形がヤッコさんのようなかたちで、モミジとは違った愛らしさがあります。木枯らしの到来がないので、暫くは楽しめるのではないでしょうか、ちょっとした公園などには必ずと言っていい程、植えてあるとおもいますが....。

秋咲きのバラなのでしょう。

2005-11-24 22:22:42 | 
ただの散歩、と云っても、意外な出来事に遭遇したりします。誰でもそんな経験がある、と思いますが....。全く見知らぬ人に、丁寧に挨拶されたり、何遍も通っている道なのに迷ってしまったり、不思議な音が聞こえたり、ミステリーゾーンの存在を信じてしまうような出来事が、昨日ありました。
通い慣れた散歩コースで、紫色のものを視界にキャッチ、近くまで行くとバラの花が、永い茎の先に一輪...。辺りは不思議な雰囲気の庭園風で、普通の家庭とは全く違った雰囲気で、良く手入れされたガーデン、どこが違うのかと云われても、説明が出来ないイメージ、敢えて言うならば、植えてある植物の種類とバランスが何処かちがうのです。垣根越しにそれとなく窺うと、どうやら宗教関係の花苑のようでありました。何回か以前にも通った道なのに、気がつかなかった花の色は、不思議な存在でありました。

大欅の黄葉。

2005-11-23 12:38:36 | 風物誌
これまた近所に、欅街道と別称される幹線道路があり、旧大地主の邸宅が有って、その周辺と、一部邸内に、欅の巨木があります。自治体の保護指定樹になっているので許可無く伐採はできないのですが、樹齢は300年くらいでしょうか?子供の頃、既にびっくりするような大木で有った、と記憶しておりますので、もう400年くらいになるのかもしれません。欅の黄葉は何処でもみられますが、案外スモッグによわいので、黄葉すれ迄に葉がチリチリになって、落葉してしまう場合が案外多いのです。この樹は根元の直径は目測で約1,5メートル、樹高は20メートルはあるでしょうか、全姿をカメラに収めるめる事が出来ない、のが残念ですが、今が見頃の黄葉です。

黄金色に色ずきましたョ、早乙女草。

2005-11-22 22:30:09 | 情景
近所のテニスコートの金網にそれはそれは見事に実りました。数えきれません、豊作です。早乙女草、実の名はヘクソカズラ、なんとも、他に例を見ない、もの凄いこの名の秘密は、その実にあるようです。
知らずに潰したら大変、なんとも喩えようの無い悪臭が手に付くだけでなく、気分が悪くなる事をお約束します。それに、この色を改めて見ると、まさにDUNGの色、この様な色は、簡単には調合出来ない、風合いと、照りも所有していて、その上、この実が極めて近い将来、全て地上に落ちて育ったら、どういう事に成るのでしょう、最初から、肥料とセットされている、としか思えませんから、♫テニスコートに春がくりゃ、イエィイエィエー、早乙女娘がワンサカワンサカ♫、大変なことになるのでは、と今から心配なのであります。

ナナカマドの大樹。

2005-11-21 13:01:14 | 情景
以前にも登場しましたが、此の樹は好きな植物のファイルに入っています。どこに惹かれるのでしょう、多分あまり人口的な処には見当たらないことと、樹の姿が、天衣無縫というか、じつに大雑把な育ち方をしているものが多い大部分です。それに不思議な事に大木は決まったように、山腹や少し開けた鞍部などに孤独な姿で立っているのを良く見かけます。成り行きそうなるのか、仲間の中から、特別に抜きん出て育ったのか、専門にウオッチングした訳ではないので原因は不明です。
この樹は、見上げるような大木で、赤い実はまばらに付いておりますが、その方が何となく美しいように思えるのです。那須岳の裏登山道にて。