あきら写真集「大人の絵本」

身じかな花鳥や昆虫、自然、風景の写真集。
誰にでも共感していただける、大人の絵本を目指しています。

ハマユウ<浜木綿>

2005-05-31 12:42:46 | 
<花御前さま>も仰っておりましたが、今年は花の咲き方に色々異変が有る様です。
この浜木綿のルーツは、伊豆の松崎海岸、秋に拾った実を播いたのが始まりで、今や根回り30
センチの巨木?当家の鉢植えの中では横綱クラス、しかし気候には敏感で、冷夏や、長雨の時は花付きがいまいちです。去年は花芽が数本もにょっきりと出ましたが、今年はどうも、心配です。
体の割には繊細な花と色使いで、静かに初夏を飾ってくれます。小さな昆虫なども飛んできて、遊んでいます。一日花ですが、頂花数が多い年は、結構長い間楽しませてくれます。これは去年の写真です。

囀る<頬赤>。

2005-05-30 22:33:23 | 野鳥
続きの画像です。こちらを向いていた<ホオアカ>君がいきなり、くるりと向きを変えて、再びうたいだしました。どうやら草の陰になっていてこちらの人影は気がつかなかったようです。激しく尾をふりながら囀るので、ピントがボケて失敗作ですが、可愛らしい姿なので登場してもらいました。

頬紅つけて、どんなおしゃべり?

2005-05-29 15:30:15 | 野鳥
<ホオアカ>、ともかくよく啼きます。チョチリリン、チョチィン、チョチョジィ、文字で書くとこんな具合でしょうか、透き通る美声で、一日中草むらのなかでさえずっています。今の時期は野バラ、それもトゲトゲのツルが気ままに生い茂り、また茅なども梅雨にしとど濡れていますので、探索は困難の極み、声はすれど姿は見えず、接近しても、レンズの前は草だらけ、結局ほっぺの赤さを目当てに撮影しましたが、結果はご覧のようなソフトな仕上がり。梅雨時の雰囲気が出たので、マ、イッカと自分だけ勝手に合点したわけであります。場所は北軽井沢、照月湖の近くの草むらです。

朱鷺色の薔薇。

2005-05-27 13:37:40 | 
<トキイロ>と言う言葉はもう死語になっているのでしょうか?。デザインをする方たちが使用する、<日本の伝統色見本帳>にはカラーチップがありますが、染色、和装関係の方や、鳥類研究の方々以外は、失礼ながら、イメージが伝わらないようです。仕方ありません、<朱鷺、トキ>は日本では絶滅してしまいましたから、色を説明しようにも方法がありません。以前、剥製をみましたが、やはり経年変化でしょう、色は褪せていました。
アキラの家の前、4メートル道路を隔てて、薔薇作りの大変お上手な方(女性)がいらっしゃいます。この大輪の薔薇は、25日に撮影させて頂きましたが、その色がなんとも表現できないので、そこで思いだしたのがトキイロ、トキイロに染め上げた、上質の絹のような風合いです。...とサジェッションをくれたのは、奥方さま、薔薇家のご夫人とも大変仲がいいので、写真を大伸ばしして、プレゼントいたしました。しかし、パソコンの画面上では、どうしても黄色が強くなり、艶のあるクリーム色としか表現できない、これも残念ながら事実です。

Forget me not.

2005-05-25 22:03:16 | 
ピアノを弾かれる方なら何方もご存知、リヒナーの名曲、<忘れな草>。誰でも弾ける、易しい曲のようですが、本当に弾きこなすのは、難しいとのことです。アキラはピアノに関して、抜きがたいコンプレックスがあるようで、音楽関係の仕事に従事した時期もかなり永いのですが、ピアノを巧みに弾きこなす方には尊敬以上のものを感じます。小学生の頃、妹と一緒に、無理矢理オルガンを習はされましたが、この時代のことが、一種のトラウマになっているのかもしれません。小学校の帰り道、赤い屋根の洋館のお屋敷があって、其処からは何時も軽やかで、テンポの速い、ピアノの響きが垣根越しに漏れてきました。其の曲がどのようなものであったか、全く憶いだせませんが、アキラのオルガンでは到底弾くことなど出来ないものであったことは、間違いないようです。
今日久しぶりに<忘れな草>を聞きましたが、この4分30秒程の小曲の中に遠いコバルトブルーの思い出が、鮮やかに蘇りました。

ロディゲシィー。

2005-05-24 21:58:16 | 
最後、最後と云いながら、デンドロビュウムの仲間達が登場しましたが、この花が本当に本年の最後の花になります。株が小さいので、つい見落としてしまいますが、花の色や形はなかなかのものです。男女どちらかと言えば、誰が見ても可憐な女性をイメージする、色合いですが、それも繊細なデザインでレイアウトされています。ただ残念なことに花期がいつも遅く、寿命もせいぜい一週間ほど、他のデンドロのように長持ちすれば、もっと人気があるのかもしれません。以前は花屋さんの店頭でも販売されていましたが、最近は殆どみかけません。先日、@のお尋ねサイトに登場したのには、びっくりしました。匍匐性の茎が、少々だらしなくなるので、欠点と言えば言えないこともないですが、花の美しさが全てを許してくれると思います。

切り通しに咲いていた、升麻。

2005-05-22 17:15:10 | 
庭先に、赤花と白花、両方ありますが、赤花は、春先に油虫にやられやすく、毎年咲くとは限りません。白花の方は、ご覧の通り、梅の木の下の、やや日陰の処が定住地で、毎年咲きますが、今年は気候の所為でしょうか、花穂がたくさん出ました。<アワモリショウマ>、<アワダチショウマ>、ぴったりのイメージですが、どちらも、夕方になると、下戸にはたまらない誘惑のイメージでもあります。
しかし、それは暫し忘れて、この花が咲くと、アキラは何故か、初夏の山道を憶いだすことにします。峠道の両側から、被さるように咲く<升麻>、香りに誘われるのでしょうか、黄金虫や、その他の名も知れぬ小さな昆虫が、赤、黄、茶、たくさん集まって、宴会の真っ最中....。遠く、郭公の声なども、聞こえてきたり、するのです。

サボテンの表現力。

2005-05-21 21:03:31 | 
当家には、サボテンとおぼしき鉢は、これを含めて、2鉢しかありません。もうひとつは以前<サボテン城の姫君>で紹介しました赤い花、そちらもまだ咲き続けていますが、一方、本日掲載の花は、遥かに大型?で色彩もソフトです。この鉢は、奥方サマの今は亡き母上が、唯一所有していた、いわば遺産?鉢、この母上は、大正、昭和にかけて活躍した、著名な芸術家兄弟一家の血縁で、晩年はアキラと同居をしておりましたが、時折、俳句を詠む感性などに、優れたDNAの存在を見せつけられました。残念ながら、花の栽培等には、全く手を汚さず、もっぱら人様の育てたものを鑑賞、批評、するのが専門、(この点奥方サマソックリ)其の方が、何故このシャボテンだけを育てていたかは、未だに不明です。『きっと水やりなど面倒いらずだからでしょ』と奥方サマは、冷たく云いはなつのですが、毎年この花が咲くと、アキラは不思議な思いに捕われるのであります。

日本海の風。

2005-05-20 20:57:26 | 
今年も<トビシマカンゾウ>が咲き出しました。そもそもルーツは、佐渡に旅行の折り、案内してくれた、タクシイドライバーの方に頂いたもの、確か、六月の初め、あまりにも見事な花畑に感激したところ、前記の方が、親切にも、わざわざ自宅に植えてある中から一株抜いて、港まで届けてくれた、という因縁話つきなのです。彼、よほど急いで抜いたのか、新聞紙に包まれたカンゾウは、東京についた時はすっかり萎れて、みるも無惨な姿でしたが、なんとか庭先植え、冬を越し、土地の加減が偶然適応したのか、三年目からは花を咲かせるようになりました。
今年は、五月の気温が異常ですが、不思議に蕾みも多く、花色も例年より濃いような気がします。ひょっとして、日本海の冷たい晩春の風を思い出したのでしょうか、この花は明朝は萎れますが、二番手が追いかけて、咲きますので、蕾みの数の日数だけ、楽しめるはずです。20日午前撮影。


海鳥、家族で飛行中。

2005-05-19 14:43:46 | 野鳥
世の中陰惨なニュースばかりで、鳥、獣、虫、にも劣る人間がいる。と雑誌のコラムに書いてありましたが、虫に劣る、とははじめて聞きました。確かに虫でも子供を大切にそだてる種類があります。
海鳥の一家四羽、一番上を飛ぶのは、母親でしょうか、父親の後に従うのは、次女と長男、お母さんの羽が少し傷んでいるのが気になりますが、颯爽と飛んでいるのが何とも健気な風情です。次女は真っすぐ前を向いて、長男はちょっと余所見をしていますが、年頃なので仕方がない、としましょう...。
今日は、一気に気温上昇、温室内の換気扇はフル回転でした。